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え……ゲルダちゃん、ギュン爺の孫だったの…?
[知らぬ事実を耳に入れて、青が瞬いた。
彼女の声に、何かを感じたが
人の中に生きる狼は、何も口にすることはない。
問われないのであれば、知らないまま。
でなければ意味が無いのだから。]
………そうね、終わった、わ。
[仲間の死をもって――――。]
[その場に佇むイレーネは幼馴染達を弔うようで。
残るという言葉には頷いて娘はやおら立ち上がる。]
…うん。
内緒、だったのだけど、ね。
―――…もういないから、隠す必要も無いや
…ね、イレーネさん
その子は、間違い無く――――…
望まれて生まれてくるの、だろうね
[それだけ告げて、許されるならばイレーネの腹を
そっと触れ小さな命を想い。]
行ってくるのだよ、ちょっと…待っててね
[自衛団に向かい、事の顛末を伝えれば瞬く間に警戒態勢は解かれることとなり。団長の孫だと明かした娘は直ぐに命を落とした者を手厚く葬って欲しいと陳情をして。]
――――…終わった、んだ
[はらった代償は、あまりにも多くて。]
[ゲルダが、ギュンターの孫だったと、それは自分が始めて聞く内容だったが、驚くようなそぶりもなにもなかった]
終わり……か……
[ぽつりとのその言葉を、復唱するようにただ呟いた]
[そこに誰も居なくなった頃
幼馴染と、その上に有る獣を。二人一緒に抱きしめた。]
……ライ、アル。
[いつか幼いある日のように。]
ご、めん…二人の肩、借りていいかな…?
[緊張の糸が切れたようにベッティとミハエルに抱きついて。静かに、静かに―――涙を流した。]
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