情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
お願いします。
[今度こそ席を立てば、小さく笑みを向けて。
頭を下げながらも、扉の前で待つ執事の元へと歩み寄る。
ホールを出れば、並び、その足は*書庫へと向いて*]
―客室―
[闇がまだ深い時間。
体が求める侭に、彼女はそれを形にしてゆく]
っ。
……今なら、描ける?
[呟きは再び鉛筆を走らせる音に消えてゆく。]
[星のあかりは遠く、月の光は静かで届かない。
筆は紙の上をタッチを変えて走り、黒と白に強弱をつける。
声もない。
水を含ませた筆は、少し躊躇うように、他の紙でなぞった形を写し取ってゆく]
[紙の上に浮かぶオルゴォルは、見ようによってはまがまがしくも見えるかもしれない。
しかしそれよりも、ただ、そこにあるためにある。
静かな、紙面だった。]
……でき、た。
[口唇が小さく音をつくる。
十字架はその目に浮かぶ。
満足な色をした彼女は、しかし。
水の入ったバケツをきちんと取ることが出来なかった]
[水の器はかすかな音で倒れた。
筆は転がる。
彼女の体は最初からそうであったように、床の……ちらかる紙の上に静かに倒れた。
十字架の瞳は閉じられて。
机の上で倒れた水が、オルゴォルの描かれた紙を濡らしていないのは――
その絵だけは、やはり静かに]
[白の中に黒は踊る。
長いスカァトは開ききった薔薇のよう。
表情には恐れなどない。
白の中で黒は止まる。
薔薇の蕾の上に乗り、オルゴォルは開かれた。
長い指がその中に触れようか。……否、触れられてはいなかった。
黒は静かに、
ただ静かに。
*落ちた紙を濡らして、広がった*]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新