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こーなったら、元の姿でやるかねー。
[んーーーー、と背伸びをしてから元の姿に戻る。]
『で、どうするよ。』
オーヴァンのブレスでどうよ。
『元の姿に戻った意味ねえ!!』
んー、じゃぁ…。
[と、言うことでやろうとしたのは、啄木鳥召喚。
(『だから、元に戻った意味ねぇって。』)]
……啄木鳥が弱点?
『……しらん。』
[啄木鳥の攻撃で倒れたイソギンチャクっぽいナニカ(小)を見つつ、
オーヴァン的に
じゃぁ、その前に喚んだ椋鳥はどうなるんだ
*って感じらしいよ。*]
[そうして、次のターゲットを選んでいたわけだが]
…………ん? あれって?
[彼が視界に捉えたのは、通常より一回り小さいマンドラゴラがものすごいスピードで走り去っていく光景(>>22)。]
おぉ……なんか、あいつすごそうだなぁ。ふむり……
「ちょ、エーリ。まさか貴方……」
よっし、絶対あれを仕留めてやるぜぇ
「まじですか、あれを捉えるのは相当難しそうですよ?」
いやいや、困難だからこそ燃え上がるってものだよ
いやぁ、俺も何だかんだ言ってもオトコノコだねぇ
[ふざけた調子でそう言うと、少し離れた所にいる改良マンドラゴラにスッと手を翳す。
その手の先には薄く広がった水の膜。その大きさは彼の身長の半分ほどか。]
我ここに契約の履行を欲す
汝はルルイエに封ぜられし水の旧支配者
いまここにその力を示せ
[一度目を閉じ、口の中で召喚のための呪文を唱えると]
では、お手並み拝見。これで倒れるなよぉっ!!
[楽しげにそう叫ぶと同時、眼前の水膜から巨大イカの足が(07)本現出し、それぞれの角度から改良マンドラゴラへと襲い掛かる。]
[自分の手当てもズルはなく、消毒薬と軟膏おまけに痛い治癒魔法。
眉を寄せて少々痛みに辛そうにしながらも他の二人の活躍を傍観。]
――流石だな。
[丸っきり歯の立たない現状、少しは参考に出来ないかと考える。]
――うん、無理。系統が違いすぎるね。
そもそも召還は不可能だし、水も・・・消毒薬程度?
[白衣にしまいかけた消毒薬の瓶を見るも残りはほんの僅か。
補給なしであれだけ使えば、それも当然。]
他に何か――・・・・・・・・・・・・あ。
[白衣を揺らした内側の水音に覗き込めば――べブシの瓶発見。]
[襲い来る触手に気付いた改良マンドラゴラは、凄いダッシュで回避行動に移る。
1本目。縦の振り下ろしを右にかわし。
2本目。その上体を薙ぎ払うような逆袈裟の振り上げを身体を反らして避け。
3本目。それを叩き潰さんとする一撃を後方にバク転し回避。
4本目。すかさず着地の足元を狙った地面すれすれの足払いを飛んでかわす。
…………かかった。]
……いくら素早くても、空中はそうそう走れないよねぇ?
チェック・メイト。大人しく叩き潰されちゃいな
[同時。空中の改良マンドラゴラに襲い掛かるのは、左右と上方──同時三方からの触手の攻撃。挟撃に逃げる隙間無し。
ばちーん、という派手な音のあと。掻き消える触手からはらりと落ちる、マンドラゴラ煎餅いちまい。]
ふう、存外にあっけなかったねぇ
「……エーリ、まさかこんな所で一生分の運を使い果たすなんて」
だぁかぁらぁ、俺の運のストックはまだまだこんなもんじゃぁないって
[そうして、暫しぎゃあぎゃあ喚きあっていたとか。]
フォルカーくん、ゴメンナサイ。
[ものすごい棒読みで何か謝った後、おもむろに右肩を回し下準備。
どうせこれが最後だからと怪力の上に筋力強化もかけておく。
後ほど激しく筋肉痛に苦しみそうだが、その辺はスルーした。]
[そして炭酸飲料を片手に振りつつ、向かうのは牧場の柵真際。
先程の柳もどきに良く似ているが、少し小さめのものを狙う。
小さい方が難易度が高いとは気づかないまま、]
目標よし――えいっ!
[ベッティ→ユリアン→フォルカー→アーベルと受け継がれてきた最終兵器を全力で投げつけた。]
「……と、そんなこと言い合ってる場合じゃないですね
いくら点数が良くても規定回数をこなさないと、失格ですよ?」
むぅ、確かに……とりあえず、ちゃんとやらないとね
[そう言って、暫しきょろきょろ辺りを見渡し狙いを付けたのは、植物人間(人型的な意味で)。
なんだかんだ言って中難易度くらいのを選ぶあたり、当たりすぎの自覚はあるのだろう。]
[激しく回転する瓶内で謎飲料は激しくシェイクされ、半分しかなかったにもかかわらず激しい勢いでアタック&クラッシュ。]
「べぶしっ!!!」
[植物型のはずなのにそんな威勢の断末魔(?)を立てて、小さめの柳もどき(大)は撃沈した。
それを見ていたとでもいうのか、散々てこずらせてくれた柳もどき(中)はものすごい勢いで他のクリーチャーの中へと逃げていく。
――それを見送って視線を戻せば、そいつを中心に飛び散った中身が散らばる範囲内がぽっかり隔離空間と化していた。]
・・・・・・。
人間用の飲料だから、ダイジョウブノハズダヨネ。
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