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ぇぇ。そう。
毎年、使えるお金が、増えてるかは知らないけど…
どんどん、凄くなってくわ。
[小さく頷くと…また一つ花火は上がり…]
んー、座ってる方が、疲れない、でしょ?
人混みの、中で…立ってるのも、辛いし。
[隣に腰掛けるミハエルの手に林檎飴があるのを見ると小さく微笑み]
…楽しんでるようで、何より。
[結局は目覚める要因となった空腹を満たそうかと。
この酒場の食事も美味いけれど、やはり祭りなら出店だろう]
[白い姿はふいと人波に乗り、適当に屋台を物色を始める。
人波に乗り過ぎてまた迷子になるだろうことは*今は忘れて*]
[少し目を見開いて]
[それでもそのあどけない笑顔に、口許は綻んで]
…そう。
[ベアトリーチェの目線の高さまで屈んで、頭を撫でようと]
[飴を持ちかえ、右手を伸ばした]
僕の、きょうだい。
[子供は、口の中で呟いた。]
妖精になったきょうだいが、
僕をあわれに思ったのかなぁ。
[言葉は、子供の口の中だけに止まった。
子供の頬笑みは、いつもより、幸せそう。]
えと…そんなに不健康じゃないと思うわ。
森で野宿しても平気だし。
[相変わらず、少し戸惑い気味だったが、明るい友達の声に励まされるように、少女の顔に微笑みが戻る]
ヴィント隊長…素敵かも。
[少女は夢見る瞳をネズミに注いだ]
[伸ばされた手を、おとなしく受け入れる。
子供の金色の髪が、優しい人に従って、
さら、さら
零れる。震える。]
ええと、あのね。
ノーラさん。
[長い栗色の髪には、雪のように白い花冠を乗せ。
身に纏うのは、ふわり、ふわりと何枚も薄絹を重ねた、花弁のような真白の衣装。
そして背中には――淡い淡い紫の…蝶のような羽根。
妖精である本当の自分の姿とは全然違う、華やかな衣装に、ほんのり頬を染めて。出番を…待つ。]
体躯、かぁ。………うー…そーだよね。
ゴメン、ミリィ。無理に食べなくてもいーよ?
……って、野宿ってすごいね!あたしした事ないや…。
森で野宿するぐらいなら、多分、あたしより健康的。
[ユリアンの言葉に、漸く思い当たったのか
戸惑う少女へと小さく頭を下げて。
むぅとした様子には、きょとんと首を傾げた]
え、だって隊長の立場に不服そうだったから、
ヴィントとの2択にしてみたのだけど。
無闇やたらに豪華にするのは、資金の無駄遣いだと思うが。
[そうは言いつつも、矢張り視線は、花火へと]
立っているだけならば、問題は無い。
……この人の波は、確かに、少々厳しいものがあるが。
[その後に付け加えられた言葉に、きょとんと、瞬き。
イレーネの目の向いた先を見て、……バツの悪そうな表情に]
店主に勧められたんだ。
[自分は悪くない、と言いたげ。一口、齧る]
そっか、ならいっけど。
[ふるふる、と首を振る様子に怪訝なものを感じながらも一先ず納得して。
夢見る瞳には、何となくやれやれと]
いや別に、不服とかじゃねーけど。
[何となくため息をつく肩では、当の相棒がぴょい、と立ち上がり、思いっきり胸を張っていたりする訳だが、それはスルーして]
……ま、いいや。
とにかくいこーぜ、今日は特別、奢ってやっからさ。
[にぱ、と全開の笑顔で言い切った]
[振り付けは、辛うじて…覚えている、はず。きっと。
失敗しても、笑って誤魔化せばいいとも、言われた。
けれど、出番だと促されれば、緊張しない訳がなく……
震える手を、きゅ、と抱きしめて。
一歩、一歩、舞台の中央へと……足を進める。]
[ミハエルの言葉には小さく苦笑し…]
…この村にも、花火師さんが居るから、力を入れたいのよ。
こういう、お祭で…皆に、知って貰えれば…自分を、売り出す、チャンス、でしょう?
…あたしも、少し、気持ち…分かる。
[花火に視線を移し…また、ミハエルに戻す]
ん。だから…ここ、お気に入りの、場所なの。
[くすり、と小さく笑うと]
…そう…
でも、お祭も…良いモノ、でしょう?
[友達の、ごめんという言葉に、少女はふわりと笑う]
ううん。リディは、私を心配してくれたのね。ありがとう。
野宿は楽しいのよ。綺麗な星や、大きな月を森の中で独り占めできて、とても素敵。
今度一緒に泊まってみる?
[ふと、ミハエルの視線が花火から移っていることに気付き…]
…ぁ。
[ミハエルと一緒にいた少女…舞姫の衣装に身を包むその姿に、少なからず胸が躍る]
…
[が…立ちつくすその姿に、小さく首を傾げ…]
[―――視線が、集まる。
音が…ざわめきが、静まっていく。
誰もが『舞姫』を見上げる、その中に――主の姿を見]
[安堵したように、にこ、と笑んで。]
[最初の一音に合わせ、指先を、*高く上げる*]
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