84 廻る刻・待宵歌
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……嗚呼。
話、凡そは聞いてたのか。
[死神の糧とノクロの口から出れば>>18
伝承についても己の口から語るまでもないだろう。
乗り越えた先の事にはゆると一つ頷きを向ける。
既に時間は残り少ないと思っていたから
ノクロの考えに知らず心が揺れていた。
それでもその時は聞こえなくなったこえが気になる。
ノクロの声に応じてテレーズ宅までの道を急いだ。]
(59) 2013/08/09(Fri) 22:57:06
― テレーズ宅前 ―
[台車と共にあるミケルに話を聞けば
直ぐには状況が把握出来ずに眉を寄せて難しい顔。]
サリィが消えた。
テレーズが、いない……。
[いないのにいると認識したのはサリィか。
繋げて、それから導き出すのは――]
テレーズはもう消えてしまっていた……?
サリィはその残滓を感じ取る『力』を得ていたのか。
[伝え聞いた情報だけで断言は出来なかったが
その可能性を見出して、額に手を宛がう。
ノクロの視線>>43に気づくと、小さく首を振り]
テレーズから伝承を聞くのは――…
諦めた方が良いかもしれないな。
(60) 2013/08/09(Fri) 22:57:17
[首筋にあてられた手。
まるで見透かすようにそこへ、不自由なはずの視線をあてて]
分かるわ。
分かるようになった、というのが正しいかしら。
わたくしはね、
選ばれたのよ、ユーリちゃん。
他の誰でもなく、
若い子供でも、美しい娘でも、力強い男でもなく、
無駄に死に、見送られる方になるはずだった、
このわたくしが。
[しなびた唇が、笑みに歪んだ]
(61) 2013/08/09(Fri) 22:58:23
─ →道具屋 ─
[白花亭を後にして向かうのは道具屋。
出来た器を卸すために向かったのだけれど]
………居ないんかーい!
[扉に掛けられた『休憩中』の札を見て思わず声を上げた]
休憩ってことは、テレーズのとこかなぁ。
しゃーない、次の機会にするか。
[日常のままに過ごそうと決めたから、そんな言葉もすんなり出てくる]
流石にテレーズのところに押しかけるのもなぁ…。
よし、じゃあ今度こそパンを。
[そう考えて一旦道具屋を後にすることにした]
(62) 2013/08/09(Fri) 23:02:08
― テレーズ宅前 ―
[消えた夢の話をするミレイユに視線が向く。
テレーズとサリィ。
二人が同じように消えたと裏付けるかのようなそれ。]
――…さっきまであんなに元気だったのに。
ほんと、突然なんだな。
[消えたと言われてもやはり実感は伴わない。
空虚さの滲む響きがぽつと落ちた。]
(63) 2013/08/09(Fri) 23:03:07
― テレーズ宅前 ―
[泣きそうな顔>>57を真っ直ぐに認めれば、
ほんの僅かに眉を寄せる。
すぐに柔らかく笑みを浮かべ、そ、と包帯を巻いた右腕を伸ばし]
…そうか。
もう、本当に、始まっちまってるんだな。
[拒まれないのならば、そのまま頭に触れようと]
(64) 2013/08/09(Fri) 23:05:18
道具屋 エトは、メモを貼った。
2013/08/09(Fri) 23:07:03
装飾工 メリルは、メモを貼った。
2013/08/09(Fri) 23:08:00
絵描き ミケルは、メモを貼った。
2013/08/09(Fri) 23:10:40
― テレーズ宅前 ―
[額に手を遣るその姿>>60は視界に収める事は無く。
ふ、と小さく苦い笑みを零す]
…やなもんだよなあ。
諦めなきゃいけないってのは、さ。
定められたものなのだとしても。
一年、巡る事も許されないなんて。
……護る事さえ、許されないなんて。
(65) 2013/08/09(Fri) 23:15:15
―テレーズ宅前―
……伝承?
[エト>>60に一度、視線は向いて]
始まってる、って、なにが……
[撫でようとする手>>64を拒むことは無く。
何か知っている風なノクロを、不安げに見上げた]
(66) 2013/08/09(Fri) 23:15:20
それは、違います!
[人生を否定するかのような言葉>>58に、つい大声を上げ首を振った]
その花のために消えることが……
雪花の全てなんかじゃない。
[鞄と一緒に胸に抱くのは、真新しい写本。
過去から未来へ、連綿と受け継がれてきたものの一つ。
ただ花のために消えゆくだけの命なら、そうして継がれていくものなどいらないはずだ、と]
(67) 2013/08/09(Fri) 23:15:48
[こちらを見透かすような視線>>61は、テレーズと似ているようで違うもの]
……おめでとうございます、と言うべきでしょうか?
貴女がそれを喜んでいるのなら……選ばれたのが、貴女で良かった。
[唇をゆがめるコレットから、視線を逸らす]
僕は、ミケルとミレイユのこと、探しに行って来ます。
……きっとまだ、無事だって信じてますから。
[ただ生きて死ぬ事が無意味だなんて思えないから、ただ巻き込まれていない事を祈りながら。
コレットに背を向け、そこから立ち去ろうとする]
(68) 2013/08/09(Fri) 23:16:08
化粧師 ノクロは、メモを貼った。
2013/08/09(Fri) 23:16:20
― テレーズ宅前 ―
[拒まぬミレイユの髪を梳くように撫でて。
僅かな躊躇いと、伏せる瞼]
…『死神の降る刻』。
俺たちの『命』を刈って、天上青の糧とするものが、『降りて』きた。
……ミレイユは、天上青は知ってるか?
[不安気な視線を受ける瞳は、哀しげな色を乗せて]
(69) 2013/08/09(Fri) 23:25:59
― テレーズ宅前 ―
諦めたくはないけど、さ。
だからって追いかけてくなよ?
[軽く肩を竦めノクロを見遣る。
これ以上先にゆかれるのは嫌だと何処かで思っていたが
だからといって何かするでもなく
ただ運命をありのまま受け入れるしか出来ない性分。]
………短すぎるよ、な。
[溜息に似た吐息を漏らし化粧師の言葉に僅か頷く。]
(70) 2013/08/09(Fri) 23:28:34
貴方もわたくしと同じ歳になれば分かるわ、
ユーリちゃん。
人生がどんなに儚いものか。
ヒトがどんなに簡単に死ぬのか。
そして……、
ヒトがなぜ生きるのか。
(71) 2013/08/09(Fri) 23:28:43
[背を向けたユーリへ、ひとり言のようにつぶやく]
貴方に分かるかしら。
物心ついてから自分自身の生まれた年がその「周期」だったと、知った時の気持ちが。
天上にして至高の青……、頑張って頑張って長生きでもしないかぎり、それを見ることすらかなわないのだと、知った時の気持ちが。
[憧れと羨望を湛えた声は、
冷静な薬師のものではなく、
どこか「外」を望む若者のようにせつなく]
(72) 2013/08/09(Fri) 23:28:58
― テレーズ宅前 ―
[泣きそうなミレイユに、かける言葉が思いつかない。
だから撫でているだけだったけれど、ちょっとでも落ち着いてくれたら良いなと。
話しているとき、聞こえた。夢と一緒。
何がとは聞いたりしなかった。
エトとノクロの言葉は、今起きていることが何か知っているようだったから、ミケルはさっき落としたまま放っておいた荷物を拾って、話を聞いていた。]
(73) 2013/08/09(Fri) 23:30:20
─ 都市の通り ─
…んん?
[パンを調達しに進む中、離れたところから声>>67が届いた。
離れすぎて何を言っているのかまでは知れなかったが、大声が上がるということは余程のことなのではないだろうか]
……また、なのかな。
[不意に弟──クレイグが消えた時を思い出す。
花が咲くまで、誰かが。
頭では理解したものの、誰かが消えて平然としてられるわけではなく。
けれど、他よりは早く立ち直れるようにはなっていると思う。
『周期』で起きる出来事に囚われすぎてもいけないと考えているために]
(74) 2013/08/09(Fri) 23:32:20
道具屋 エトは、メモを貼った。
2013/08/09(Fri) 23:36:46
― テレーズ宅前 ―
だーれが追うかよ。
[ミレイユの髪を撫でるまま、振り仰いでエトに笑う]
そんなつもりは毛頭無いし、そんな事望みやしねーだろ、誰も。
『刻』が終わる先に命あるなら、その分も生きる方がいい。
ただ、さ。
[ふ、と。眉尻は下がり、少しだけ弱い色を晒す]
みんな、生きていて欲しいだけなんだよ。
(75) 2013/08/09(Fri) 23:36:49
―テレーズ宅前―
え?天上青って。
山頂に咲く、花…… 、え。
[伝承それ自体は知っていたが。
先に紡がれた『死神』の言葉を理解したのは、ノクロの問いの答えを出している最中で]
『死神』が。
『周期』が、来てる……
……だから、“花を刈る”んだ……
[最後の方は、独り言にも似て]
(76) 2013/08/09(Fri) 23:39:09
……。
[ミケルの手>>73は既に離れていたか。
ノクロが丁度エトを見た>>75タイミングで、不意に立ち上がり、後ずさり。
その場の誰にも何も言わぬまま、踵を返し、駆け出そうとした]
(77) 2013/08/09(Fri) 23:44:22
コレットさん……。
[コレット>>72の羨望を籠めた呟きに、一度だけ振り返る。
周期が訪れてから伝承を知った自分にとって、天上青は刈られた命と対となるもの。
しかし周期の頃に生まれ、天上青に焦がれ続けて生きてきたなら――?
せつなく響く呟きに、青年はゆっくりと瞬いて]
それでも、僕には僕の時間がありますから。
僕にとっては、『今』が大事です。
[静かに、息を吐き出す]
行きますね。
……焦がれている貴女が、天上青を見られるように、祈っています。
[命を刈られるのは悲しいけれど、それは誰かの意志で為される事ではない。
だから、せめてそれを望み続けた彼女に、天上青を見届けて欲しいと願い。
今度こそ、その場を駆け出した]
(78) 2013/08/09(Fri) 23:45:12
給仕人 ユーリは、メモを貼った。
2013/08/09(Fri) 23:46:38
― テレーズ宅前 ―
それ聞いて安心した。
誰も望まない。
天寿を全うして欲しいと願ってるよ。
[年下のノクロ、ミレイユ、ミケルへと順に視線を巡らせて]
――…うん。
[弱い色が見えるノクロを撫でようと手が彼の髪へと伸びた。]
(79) 2013/08/09(Fri) 23:46:50
― テレーズ宅前 ―
[再び降りてきた視線は、
荷物を拾い聞く体勢に入ったミケルに一旦止まる。
彼に花が咲いている事は知らないけれど、
彼の言葉がゆったりとしているのも知っているから、笑むだけで]
ああ、ミレイユもそれなりに話は知ってたんだな。
[山頂、の単語に、彼女が自分よりも知識がある事を悟る。
けれど]
……ミレイユ?
花を刈る、って…?
[独り言のように紡がれた知らぬ言葉。
知らず、訝しげな色が浮かぶ]
(80) 2013/08/09(Fri) 23:47:18
(81) 2013/08/09(Fri) 23:48:13
道具屋 エトは、メモを貼った。
2013/08/09(Fri) 23:48:45
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