人狼物語 ─幻夢─


80 夜天銀月

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鍛冶師 アーベル

―廊下―

[まっすぐ向かう先はクロエの部屋だった。
まだ朝も早い時間に躊躇う事なく扉をノックする]

クロエ。
……アーベルだ。

[名を呼んでから、己の名を名乗り彼女の返事を待つ。
応えがあれば、ほっとしたように息を吐いた]

ああ、よかった。
無事だったんだね。

[無事を喜ぶ声は密やかにクロエにのみ伝えられる]

(81) 2013/01/12(Sat) 14:40:32

細工師 クロエ

─ 昨夜 ─

[ベアトリーチェの様子も気掛かりであったけど、
エーリッヒが少女を連れて行くのを見れば安堵する。
彼に任せておけば平気だろうと思った。
カルメンのことも気に掛かりはしたけれど、
ともあれ今は、ローザの看病を優先することにする]

 いや。

[ローザからの礼の言葉>>43に短く笑って、首を横に振る。
看病で気を紛らわせているのはベアトリーチェの時と同じ、
けれど今の方が幾分か気持ちがしっかりしている。
ただ、最後に見た旅人の表情は…忘れられそうに、なかった]

(82) 2013/01/12(Sat) 14:51:04

細工師 クロエ

─ 夜・自室 ─

[それから時折ローザの様子を見て、
良く眠っていることに安堵する。
呼吸もマシになって思えたのは、ミリィの薬の賜物か。
魘される風>>71に時折額に手を添えて、
収まればローザを起こさぬように部屋をあとにした。

結局、昨日口にしたのは水と紅茶だけだった。
食事があるとユリアンが言ってくれていたのは覚えてる。
けれども何だかお腹が空くことがなかった。
お腹が減ったという実感よりも、
ぽかりとした空洞のようなものが胸の真ん中を占め続けていた]

 ……ライヒアルト修道士。

[夜に自室に戻れば髪を解き、じっと鏡を見つめる。
思うのは教会の修道士のこと]

(83) 2013/01/12(Sat) 14:52:13

鍛冶師 アーベル

―廊下―

朝から邪魔をして済まなかったね。
ちょっと心配だから、他の人たちの様子もみてくるよ。

[クロエにそう言いおいてから踵を返した。
ユリアンやライヒアルト、ナターリエの部屋、と、
手当たり次第に個室の扉を叩き安否を確認しようとする]

(84) 2013/01/12(Sat) 14:53:25

細工師 クロエ

 ……。

[知らず、眉間に皺が寄っていた。
自分とて教会には通う。信仰もあるし恩義もある。
今回も、教会からの依頼品>>0:145を荷に入れて来た。
屋敷のあとは教会にも回るつもりでいたのだ。
十字架の飾り細工を施した燭台を、包み越しに見遣る。
彼かシスターに、これを託すことは叶うだろうか]

(85) 2013/01/12(Sat) 14:53:30

細工師 クロエ

[彼は何故、教会の秘儀などと口にしたのだろう。
彼が人狼だからであろうか。
それとも他の目的があるからなのか──?
漆黒の瞳を一度閉じて、彼の面影を心に刻む。

色々あって、眠れないのではないかとも思った。
けれど心身の疲労は思いのほか深く、
ベッドに潜り込むといつしか深い眠りに誘い込まれる。
クロエの夢に悪夢が訪れることは、

               ────…、なかった ]

(86) 2013/01/12(Sat) 14:53:45

細工師 クロエ

─ 朝 ─

[その日の目覚めは早かった。
ぐっすりと寝たためだろう、気分は随分と良くなっている。
あとはお腹がとても空いていた。
小さく胃が鳴るのに息をつき、身支度を整える。

ノックの音が響いたのは、髪を纏めるより前>>81
聞こえた声にすぐにドアを開く。
まず最初に、見えた顔にほっと安堵の息と笑顔が零れた。
蒼と視線を交わし、続いて響く言葉に笑みが深まる]

 …うん。よかった。

[彼も無事で。とは、口にせずとも伝わるだろう。
少し彼を見つめて、すぐに何か違和感があるのに気づいた]

 ───、手…。

[彼の右手に、包帯がない]

(87) 2013/01/12(Sat) 15:01:15

細工師 クロエ

[昨日ベアトリーチェの部屋で騒ぎがあったとき、
既に彼の右手には包帯が巻かれていなかった。
けれどクロエがその時、それに気づくことはなかった。
騒ぎに紛れ、ローザに気を取られて気づけなかったのだ。

だから初めて彼が右手を晒しているのを目の当たりにして、
漆黒の目を見張り、続いて彼の瞳を見遣る]

 ─────…。

[何か言いたかった。
けれど言葉にはならず、きゅっと口元を引き締めるのみになる。
彼の決意は既に聞いていたから止めることも出来はしない。
それでも…気掛かりなのは、気掛かりなのだが]

(88) 2013/01/12(Sat) 15:06:00

細工師 クロエ

 ん。…あ、ちょっと待って。

[自分も行くにしろ、髪を纏めてからの方がいいだろう。
だから部屋を回ろうとする彼についていく素振りは見せず、
ただ踵を返すのに、一度引き止めるように彼の腕に手を伸ばした]


 ───ライヒアルト修道士は、違った。


[端的にそれのみを彼に告げる]

(89) 2013/01/12(Sat) 15:08:47

鍛冶師 アーベル

[下ろされたままの漆黒の髪。
それが新鮮に思えて少しの間見惚れるように
クロエに視線を注いでしまう]

――― …ッ、ああ。

[笑みを深めた彼女に同意して
ごまかすように視線外そうとすれば
手の事を言うのが聞こえた]

昨日広間でね――…
カルメンやエーリッヒに話をしたんだ。
お伽噺とは縁が薄いみたいでピンとは来なかったみたいだけど。

[その時の反応を思い出すように受けた印象を綴る]

もう、隠すのは止めたよ。

(90) 2013/01/12(Sat) 15:13:01

鍛冶師 アーベル

[漆黒の眸>>88がこちらを見つめるのに気づき
蒼を彼女の眼差しに重ねる]

大丈夫だよ。

[自分の存在がクロエの時間に少しでも繋がるなら。
村の為に、皆の為に、生贄になろうとは思わない。
そんなに殊勝な性格でもなかった。
密やかな願いと課せられた役目の為に動いているに過ぎない。
待って、と声が掛かる>>89と彼女が支度をして戻るまで動かず]

――…、そう。
どうしてライヒアルトを確かめたか、
理由をきいてもいいかい?

[彼女が秘術の話を知るかどうかを確かめるため尋ねる]

(91) 2013/01/12(Sat) 15:22:33

細工師 クロエ

 …、アーベル?

[短い沈黙に首を傾げば、癖のない黒髪がさらりと肩を滑る。
きょろりと瞬いて、それ以上の追求はしなかった。
せずに良かったというべきだろう]

 カルメンやエーリッヒに…?
 そうだったんだ。

[案じる色に少し表情は曇るけれども、彼の選択には黙って頷く。
語られる印象>>90を心に留め置いて、]

 …あ。私もユリアンに言っちゃった。

[ついでのような報告をして、
疑われているかも知れないけど。と、付け加えた]

(92) 2013/01/12(Sat) 15:25:56

細工師 クロエ

 …あ …

[引き止めたことで、彼を寒い廊下に待たせてしまう。
今更このままでいいとも言えず、大急ぎで支度をした。
いつも結んでいるリボンが少し曲がったのは、その証だ。
本人からは見えないから、良いといえば良い]

 うん。
 …さっき、ユリアンに言ってしまったと言ったでしょ?
 ライヒアルト修道士が、シスターを人といったと聞いた。
 彼はそれを信じて疑わない様子だった。
 私は…それを黙って見てはいられなかった。

 シスターは人かも知れない。
 けれど、ライヒアルト修道士は違う。
 少なくとも私からは、何か違う。

 だから…もしかしてと思って。

(93) 2013/01/12(Sat) 15:32:29

鍛冶師 アーベル

[追求の手が止めば安堵する。
見惚れ視線泳がせた以降は、おかしな様子は見せなかった]

ユリアン、か。
昨日は色々あって気落ちしてたみたいだけど――…

[案じる色がほんのりと滲む。
少しだけ考える間を開けて]

疑われて落ち込んだら俺が慰めるよ。

[他愛ない軽口めいた響きでクロエに笑いかけた]

(94) 2013/01/12(Sat) 15:33:56

細工師 クロエ


 ───違ったけれど、ね。

[ひょっとして、自分の力こそが違うのだろうか。
やはり何か勘違いをしているのかも知れない。
所詮夢なのではないのだろうか。

一度退けたはずの不安に足元を浚われそうになって、
気付かれないように僅か、瞳を伏せた]

(95) 2013/01/12(Sat) 15:35:24

細工師 クロエ

 …ユリアンも人狼を探すって。
 おかしな真似をしたら撃つと言われたよ。

[恐怖を苦笑に紛らわせて笑った。
人狼を探すということは、人が人を殺す可能性を孕む。
ハンスがどうであったのかをクロエは知らない。
耳にしたローザの言葉は、未だ意味を成して繋がってはいない]

 ふふ。その時は…アーベルの新作の話を聞かせて。

[それが一番いいと、笑み返す。
日常の会話が恋しかった。心からそれがいいと思った]

(96) 2013/01/12(Sat) 15:39:37

鍛冶師 アーベル

そんなに急がなくても良かったのに。

[あまり間もなく戻ったクロエにそう言葉を掛ける]

ああ、ユリアンから聞いたんだ。
俺はカルメンからその話を聞いた。
――…そうだね、それを聞いていたなら
気になるのは当然だ。

[彼女の立場なら己はどう動いただろうと考える。
考えた結果、彼女を信じたいと思う気持ちは強まる事となる]

ライヒアルトは、何者なんだろうね。

[お伽噺を思い出しながら呟く。
クロエの言葉が真実であるなら重なる存在があるが]

――…二つの護り手の一つ。
闇に潜む牙を護り、生かさんとするもの、なら。
シスターを守ろうとした、とも、考えられるが。

(97) 2013/01/12(Sat) 15:45:22

鍛冶師 アーベル

考えすぎかな。

[自嘲するように口の端が歪む。
クロエからユリアンの事を聞けば常の笑みに戻り]

そ、っか。
昨日のあれは有言実行だったんだな。
相手は、キミじゃなかったけど。

[旅人の事を思い呟く。
今のところ、ユリアンの行動に違和感は感じられなかった。
依頼主の一人であるからという欲目が皆無とは言えないが]

そんな事ならお安いご用さ。

[新作には二つ返事で引き受けた]

(98) 2013/01/12(Sat) 15:50:25

鍛冶師 アーベル

じゃあ、そろそろ行こうか。

[クロエと共に歩もうと声掛ければ
彼女の髪を束ねるリボンが少しだけ曲がっているのに気づく]

ああ、少し、じっとしていて……

[次いで囁くように願い彼女との距離を縮める。
向かい合う形のまま耳の後ろへと伸びる右の指先。
リボンをちょいと摘み整えようとする]

(99) 2013/01/12(Sat) 15:55:10

鍛冶師 アーベル

[そんな遣り取りの後、それぞれの個室を訪ねる。
返事なき部屋の扉を開けるのは躊躇われたから
血臭や血痕など明らかな異変がない限りは
諦めて他の場所を探す事にした]

外もみておくか。
ギュンター殿が襲われたのも、外だったから。

[ぽつと理由を紡いで、玄関から外に出る。
屋敷の外周、ギュンターの倒れていた場所、と見てから
彼を埋葬した庭へと足を向けた]

(100) 2013/01/12(Sat) 15:58:33

細工師 クロエ

[ドアを閉めようか一瞬迷って中途半端にして幸いだった。
下手に勢い良く開け閉めしたら、外のアーベルが危ない]

 …だって、引き止めたし。

[文字通りばたばたと支度を済ませて、眉を下げる。
普段仕事では見せない慌てぶりに、情けなく肩が落ちた]

(101) 2013/01/12(Sat) 15:58:59

細工師 クロエ

 アーベルも知っていた?そっか…。
 みんなに向けて言ったのかな。

[となれば、彼は信用もされているのだろうか。
少し難しい顔で思考する]

 狭間に揺らぐ影の護り手……
 分からない。探ってみようとは思うけれど。

[修道士に直接尋ねようかと思案するも口にせず、
彼の言葉>>97に続けるように、もうひとつのことを音にする]

 だから私は、次はシスターのことを調べてみようと思う。

[ライヒアルトが人といった人物のこと。
次は迷う風を見せずに宣言した]

(102) 2013/01/12(Sat) 15:59:52

鍛冶師 アーベル

[絶叫に近いアメリアを呼ぶ声が聞こえる>>76]

――…この声は、

[思わずクロエと顔を見合わせた。
声のした方へと急ぎゆけば
屋敷の表の、空のよく見える場所に二つの人影が見える]

ローザ、……アメリア!

[二人の名を呼びかけ寄れば
アメリアが犠牲となった事が知れ声を失う]

(103) 2013/01/12(Sat) 16:06:58

細工師 クロエ

 …うん。でも、辛かったと…思う。

[懇願するようなユリアンの言葉の響きを思う。
出来ればしたくないと心を聞いた気がして、目を伏せた]

 そうだね。まだ寝ているかも知れないけど。

[それならば無理に起こすこともない。
疲れきっているだろうことは、自分の身に置き換えても分かる。
それでも心配なのも間違いないから、アーベルの提案に頷いた]

(104) 2013/01/12(Sat) 16:14:09

細工師 クロエ


  …───、なに?

[足を踏み出すより少し前、囁きかける声>>99に振り返った。
と、間近な距離に蒼の双眸が見えて思わず動きが止まる。
言葉に応えるというより固まったクロエの脇を、
蒼き花宿した右手が行過ぎて髪のリボンを整えていく]

 ……、…ありがと。

[一度声を出しかけて失敗した。
もう一度口を開いて短い礼を紡ぎだす。
不謹慎なほどに鼓動が早くなっていた。
耳元の熱さを自覚しながら、彼と共に部屋を回ることになる]

(105) 2013/01/12(Sat) 16:14:16

細工師 クロエ

[ミリィの部屋から返事はなかった。
けれども彼女も、
ベアトリーチェとローザの看病と続いて疲れているのだろう。
そう結論して、無理にドアを開くことをしなかった。

外へと踏み出せば、冷え切った朝の空気が肌を刺す。
付け加えられた理由が悲しかった。
反論はなく、共に外へと向かう]

(106) 2013/01/12(Sat) 16:14:25

細工師 クロエ

 今の───…

[悲鳴のような声だった>>76
アーベルと視線を交わしてから走り出す>>103
今の声の響きには覚えがある。
取り返しのつかないものを見つけた声だ。
どうしてと声が頭を巡る。幼馴染の笑顔が脳裏にある]

 ローザ、……ミリィ?

[ローザはミリィに縋るようにして泣いている>>78
その周辺の雪は、赤───


           赤くて、赤くて──── ]

(107) 2013/01/12(Sat) 16:24:26

細工師 クロエ


 ミリィ!!!

[ぎゅっと慰めるように抱きしめてくれた腕>>2:261が、
力なく雪の上に投げ出されている。
暖かく柔らかかった肌は白く、雪に溶け込むように白く、]


 ……あ、ああ……

[口を手で覆う。景色がぼやけて滲んだ。
目を閉じても、もう暖かな感触は訪れてくれそうになかった]

(108) 2013/01/12(Sat) 16:24:34

鍛冶師 アーベル、メモを貼った。

2013/01/12(Sat) 16:27:32

細工師 クロエ、メモを貼った。

2013/01/12(Sat) 16:34:01

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生存者 (4)

ローザ
192回 残6818pt
ライヒアルト
37回 残12379pt
ベアトリーチェ
88回 残10939pt
ユリアン
118回 残8448pt

犠牲者 (4)

ギュンター(2d)
0回 残13500pt
ミリィ(3d)
53回 残11655pt
アーベル(4d)
59回 残11080pt
クロエ(5d)
135回 残8405pt

処刑者 (4)

ハンス(3d)
93回 残10566pt
カルメン(4d)
23回 残12651pt
ナターリエ(5d)
55回 残11999pt
エーリッヒ(6d)
104回 残9400pt

突然死者 (0)

発言種別

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