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―回想・広間―
[短く夢も見ない深い眠り。身体が求めたもの。
目覚めれば、こちらでこそ続いている悪夢。
掛けられていた毛布に小さな感謝を呟き、丁寧に畳む]
ああ。
[打ち捨てられた短剣。望まぬ血を吸ったそれ。
忌まわしく思っても捨てることは出来なかった。
それは師から最後に貰った形見でもあるから]
…もう、使わずに済めばいい。
[口にするのは本心。
けれどそうはならないだろうとも、僅かな冷静さを取り戻した頭は考えていた。
足音を立てぬよに二階へと上がり部屋へと戻る]
[ナターリエとは入れ替わりに湯を浴びて。
一度、厨房を覗く。
林檎の兎は少しだけ居なくなっていて。
鍋の中のスープもまた、少し量を減らしていて]
…。
[柔らかく、柔らかく息を吐く。
自分もまた、少しだけスープを口に含み。
広間へと寄る。
毛布を掛けられ、眠り込むエーリッヒの姿]
…寝るなら、部屋に戻った方が良いよ?
[囁いた声が届いたかはわからないけれど、自身もまた自室へと戻り、木箱を抱いて眠りについた]
ライヒ君、が?
[真紅を瞬かせるも、驚きは薄い]
[見定める者が居なくなった、それにすら感慨は薄い]
[興味はないとでも言うように]
[続くナターリエの告白にも反応は薄かった]
イヴァンを、人狼から護っただって?
だからイヴァンが本当の見極める者だとでも言いたいのか?
ナタがでっち上げた戯言かもしれないと言うのに。
[返すのは否定]
[そんな折、力を見せると言ってナターリエが額に手を触れた]
[こちらからは何か特別なことをされたようには思わない]
[けれど、投げられた石を含んだ毛玉は自分に触れる前に銀に弾かれる]
…!? ぃって!
[流石に驚きが表情に浮かんだ]
[直後に襲い来るは続けざまに投げられた普通の石]
[左目の上に、それは当たった]
[赤く、擦過の痕が残る]
[今は変化がないが、時間が経てば青黒く変色することだろうか]
[痛む痕を左手で抑える]
―回想・二階自室―
イヴァン。
[木を削る音。瞼の裏に残るのは憎悪に塗りつぶされた顔。
あの幼馴染には似合わない、苦しみの表情]
殺したのは、俺達も同じか。
[力あるものには力あるものの辛苦。
与えられる苦痛だけではない。どちらも理解することなどは到底出来ないけれど。
Ivan=Schulz 最後の一文字を彫り込み、板を並べた所で響くノックとナターリエの声]
ヨハナ婆の部屋?
でも俺が行くと…。
[傍についているだろう者達を刺激するだろう。
それでも、と強制ではないものの強く重ねられる言葉に]
……分かった。行こう。
[そして老婆の部屋に辿り着く前に。
もう一つの悪夢が待っていた]
―回想・ライヒアルトの部屋―
……ラ、イ?
[寝台に居ない相手。残っているのは紅の跡。
その色は、その量は。最悪の事態を容易に想像させた。
窓の下で上がる大声。最悪の事態を確定させるもの]
ごめん。
俺…先に下、いかせて。
あとでそっちも、いくから。
[何も浮かべない顔。怒りも、嘆きも、悲しみすらも。
ただ何かが抜け落ちたような顔で、外に出ていった]
[ゼルギウスの反論は予想してあた事だった。だから考え、道を探した。何をやっても逃げれない道を。この身を晒す危険を侵してまで。]
イウァンの真偽については、結局証明されなかったからな。
だからイウァンが本当に正しいかどうか、皆に解るようにここで調べようと思う。
さつきのを応用して、生かして人狼かどうか、調べる事は可能だから。
[銀が右手にまとわりつく。それは大きな銀の鎌のような形を成した。
守手の切り札。銀の刃。守りと違い、攻める力は決して万能なものではない、が。]
――唐突に、鎌で猫に斬りつけた。刃は猫を両断したかのように右から左へ走る。
驚いたように猫は鳴き、のけ反ったが、そこから血は流れなかった。]
見ての通りだ。
さっきと同じで、これは人狼以外のものには効かない。だから。
[すいと、刃はベアトリーチェの胸の上に]
これに貫かれて、死ななけば人だ。
[穏やかに宣告しながら。
大嘘をついた。]
[見分ける力などあるはずがない。人だろうが狼だろうが、刃は関係なく傷つける。
さっきのウィンデは刃が身を通ったように見せかけただけだ。身を通る直前で、刃は粒子に戻り、抜けると再び刃を形つくった。自分にしか出来ない手品のように。
貫かれれば、彼女は何者であろうが死ぬ。
命をかけた覚悟は、ヨハナのように狡猾な演技に変わった。]
[ノックの音。
自室の扉を開けば、聞いて欲しい事があるという、ナターリエの姿。
昨日の今日。ざわりと胸が騒ぐも、どこか決意を秘めているようにも見えて、こくりと頷いた。
ナターリエのすぐ後ろを歩み、何も声にすることはなく]
…っ。
[ただ、ライヒアルトの死を認識したときには、縋るよう、繋ぎとめるよう、ナターリエの服の裾を掴んだ]
エーリッヒ、きちんと戻ってきてね?
[下に行くというエーリッヒに短く声を掛ける。
エーリッヒの乏しい表情が、どうしようもなく悲しかった]
―回想・屋外―
[自衛団員達は騒いでいた。彼もまた容疑者の一人でるのだから。
その混乱の中近くまで寄り、そっと手を伸ばす。
首は大きく開いた傷口を晒したまま。流れるものも既に絶え。
冷たい。暗翠はもう何も映さない]
「お前っ!」
やめてくれ。
とにかくライを。早く。
[静かな、だが気迫の篭った声に団員達が再び動き出す。
布に包まれ運ばれていくのを見ていれば、中に入れと命じられる。
素直に従い戻る途中、鎖の切れた十字架を拾い上げる。
見せて貰った事は無い。だからそれが彼のものだとは知らない。
だが確信に近い何かを感じてそれをポケットへと仕舞った]
……危険。
そう、言われてたよな。
[玄関の扉に寄りかかり、大きく息を吐く。
ゲルダの声が脳裏に響く。そうだ戻らなければ。
身体と心がどこかすれ違ったまま、二階へ上がるとヨハナの部屋の扉を*ノックした*]
[ナターリエの訪問を受けたとき、渋る様子は見せなかった。
ただ、行き先がヨハナの部屋と聞けば、不思議そうに問いかけ、起こった出来事を聞き、沈んだ素振りを見せた]
…そう、ですか。
[それから、遅れて部屋へと向かう。
ライヒアルトの死を知れど――実のところ、外の異変には先に気づいていたが――立ち止まることは、なかった]
[痛みに意識が向かい、ナターリエの宣言は耳を素通りした]
[詳細を聞かぬまま、刃をベアトリーチェに突き付ける様子を目にする]
やめ……。
[言いかけて、視界が揺らいだ]
[今は片目であることと、石がぶつかった時の衝撃は少なからず影響が出ていて]
[ナターリエのハッタリは見抜けていないが、ただ少女を護ろうと思考が働く]
[気が急いても、身体はなかなか言うことを聞いてくれなかったが]
[相変わらず。
眼差しはゼルギウスを捉えている]
貴方は何故、彼女を護ろうとするのですか。
彼女が人狼ではないと信じるからですか。
彼女に好意を抱いているからですか。
―ヨハナの部屋―
[守護者、そう語るナターリエの横顔を、少し距離を置いた翠玉が眺める。
乏しいはずの表情は、僅かな悲しみを帯びていた。
守護者というものに対する理解は乏しかったためか、ただ、石の直撃した音を聞いて]
痛そう。
[的外れな呟きを]
安心しろゼルギウス。
痛い事は何もない。
人ならな。
[ベアトリーチェを気遣う薬師に、微笑んでつげた。
怪我には気付いたが、悪いなと一言謝罪したのみで、それ以上は無視を決め込む。]
薬師様は、先に自分を労わられても良いのではありませんか。
[庇いに行くことは分かっていたから、その腕をつかもうと手を伸ばす]
切れてはいないですけど。
一応痣くらいにはなるかもしれませんから。
[逆の手で小さな薬箱を取り出し、問いかける]
痛み止め、必要でしょう?
[ウェンデルの声は耳に届いていただろうか]
[ナターリエに刃を突き付けられるベアトリーチェを見つめたまま]
あの子は、弟と、同じ。
病を患って尚、生きようとした、弟と、同じ…。
俺は、あの子を護らなきゃ、ならないんだ。
い…やだ…。
これ以上 俺から 奪うな…!
[うわ言のように呟く]
[顔には怯えの表情]
[不安に真紅が揺れる]
[人狼かどうかなんて、二の次だった]
[力の入らぬ身体]
[ゲルダの引っ張る力に難なく捕らえられる]
[けれど問いに答える余裕まではなく]
[真紅はベアトリーチェを捉えたまま]
…特殊な術を用いているのは、確かなようですね。
[ナターリエが刃を向ける様を見た。
しかし、護り手の力にそんなものがあるのかと、窺う瞳に疑いは色濃い。口も手も、それ以上は出さなかったが]
[ゼルギウスの言に、眉根が寄る]
………そのようなもの。
貴方が勝手に、他者に自分の思うものを投影しているだけでしょう。
[ゲルダにあっさりと捕らえられた彼に歩み寄り、頬に手を伸ばす。真紅を金色に向けさせようと]
貴方は彼女を見ていない。
過去の幻影に囚われ、惑っているだけ。
……大切に想っているのも、勘違いではないんですか。
[言は今までになく、強く、厳しくなる。
非難の色合いが混ざった]
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