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あー、アイデア煮詰まったんで、気分転換の散歩がてら、メシ食いに行くかな、って。
[リディの疑問に答えつつ。
タックルしてきた少年を捕まえて]
なぁにが勝った、だこのやろっ!
[首抱え込んでぐりぐりと。勿論力は入ってない。
一しきりそれをやってから、少年を解放し]
男なら、勝つか負けるか二つに一つ、真っ向勝負で向かってこーいっ!
[なんか違う]
[道行く途中で旧友に出会い]
[談笑が終わった頃には、とうに日は落ち灯は点り]
[それでも準備で賑わう通りに惹かれてか、すぐに帰る気はせずに]
[吐き出す息は白かったけれど、そのまま通りを歩いて回ることにした]
[何やら賑やかな、そして、どこかで聞いたことのあるような声を耳にして、少女は夢想の世界から戻って来る。振り向いて、視線を向けた先には、子供達と戯れる職人見習いの青年と、顔見知りの少女の姿]
あ…
[一瞬、声をかけようとして、少女は思いとどまった。流れる空気の暖かさに微笑んで、楽し気に見つめている]
[うきうきと、フレンチドッグの屋台に並ぶ。
ピンクの柔らかいソーセージに串を刺し、ドーナツ生地をつけて揚げたものだ。]
んー、シュガー2本とケチャマスタ5本、ケチャップだけのが1本な。
[一応色々迷惑かけたので、差し入れる気らしい]
えぇ?今年は苺ジャムとチョコソースもあんの?マジで!?
[買おうかどうしようか迷い中]
なーるほどっ!あ、じゃああたしも一緒に着いてっていい?
あたしもお腹空いてるから、ご飯食べたいし。
[疑問系で問いかけるも、本人の中では既についていく気満々らしい。
突然のタックルに一時は驚きつつも、
少年とユリアンのやり取りにけらけらと笑いながらも
そのままユリアンの進行方向へと踵を返せば
こっそり後を着いて来ていた少女の存在に漸く気付いた]
……はれ?ベアちゃんはっけーん!
[男の子はぐりぐりされて笑っている。
子供は面白そうにそれを見る。
ユリアンの言葉に、くぅっとうなった男の子。
やっぱり、面白いと思った。
お決まりの言葉は、やっぱり、
そうだろうと思ったものだった。]
「次は完璧に負かしてやるーーー!」
[負け犬の遠吠えと、子供は思った。
それでも子供の視線を感じたのか、男の子は子供を見る。
そしてにっこりと楽しそうに笑って、
手を振りながら、施設に走る。
子供も右手をぱたぱた振って、]
今日も遅くなるよ。
[聞こえないだろうけれど、言っておいた]
[煌めく赤に魅せられて、一つ、購入して]
[くるくると、それを回して]
[色とりどりの光を受け]
[――と]
[横から聞こえた騒がしい声に、意識が現実に戻る]
……騒がしい。
[ぼそり。]
[ふ、と。
こちらを見つめる視線に気づいたのか。
肩の上でバランスを崩してじたじたしていた相棒が、きゅ、と声を上げる。
大きな瞳がくるっと回り、見つめる先にはお下げ髪の少女の姿が]
[そういえば今日…正しくは日が変わった瞬間から妖精祭りが始まると聞いていた気がする。
寝台から離れたがらない体を勢い付けて起こし、窓に近付いて。
カーテンを引き忘れていた窓を押し開く]
……寒い…
[纏うのは部屋着のみ、寒いに決まってる。
けれど身支度を整えていて始まりの瞬間を見逃すのは惜しくて]
[リディが振り返ったから、子供はぺこりと頭を下げる。]
こんばんは、リディさん、ユリアンさん。
[それから、声に気づいていたのか、ミリィを見つける。
子供は頬笑む。]
こんばんは、ミリィさん。
やれるもんならやってみやがれっ!
挑戦は、いつでも受けるぜっ!
[楽しげに走って行く少年を威勢良く見送ってから、リディに向き直り]
んー、まああれだ。
みんなで行った方が盛り上がるし、一緒にいこーぜっ。
[軽い口調で言うのと同時に、リディの後ろのベアトリーチェに気づく。
まあ、施設の子供たちがいる時点で、いない、と言う事もないのだろうが]
よ、祭り、本番だな?
[にぱ、と。そちらにも満面の笑みを向ける。
煮詰まりの憂いは、大分薄れた様子で]
[運ばれたカツレツを食べつつ、観光客な人々が慌しく席を立つ。
……多分、後少し出祭りが開始する時間なのだろう。
窓から見える人々も、広場の方へ流れていく]
[にこにこと見つめていた少女の柘榴石の瞳が、パチパチと瞬く]
ヴィント!元気だった?
[嬉しそうに手を振って、最初に声をかけたのは、ネズミにだった]
[夜の闇をものともせず、屋台は明るくきらびやか]
[普段は静かな村だからこそ、一年に一度のこの雰囲気も嫌いではなかった]
もうすぐか。
[これではもう始まっているようなものだけど、と笑みを零し――]
[ふと、目の前の姿に足を止めた]
[祭り、本番。
本番。
子供は聞くと、こくこくうなずく。
目はきらきらとして、
とてもうれしそう。]
もうすぐ、もっと賑やかになります。
僕、うれしいです。
[相棒の声と、ベアトリーチェの挨拶。
それから、相棒を呼ぶ声にふ、とそちらを振り返る]
お、よぉ、ミリィ。祭り見に出てきたのか。
[軽い口調で呼びかける。
肩の上の相棒は、呼ばれて嬉しそうにきゅきゅ、と鳴いて手をぱたぱたと]
[…折角、出店が出ているのに…酒場で食事というのも勿体ない気がする。
軽い足取りで辺りを見回し…目に付いた屋台に入る]
…こんばんは。景気は…どうです?
[声をかけられた男が振り向くと、笑みを携え…上々だな、と手早く温めたパンに焼いたソーセージを挟んでいる]
ん…よかった…
ぁ、ケチャップと、マスタード…後、オニオン、入れれる?
[モチロンだ!
大きく頷くと、男は新しく温めたパンにソーセージを挟み…手慣れた様子で炒めた刻み玉葱とケチャップ、マスタードをかけ…]
…ありがとう。
[その包みを受けとると、硬貨を数枚手渡した。
屋台から離れると、ふと、周りの声が大きくなった気がして…]
…もうすぐ…ね。
ありがとユリアンにぃ!よーし、皆でご飯ごっはんー♪
ってことで、ベアちゃんも一緒にご飯食べに行こうっ!
[ユリアンの言葉に気を良くしたのか、
挨拶もそこそこに、発見した少女の巻き込みも決定して。
と、ベアトリーチェの言葉に不意に顔を上げる]
……―――ミリィ?
わ、ミリィだ!久しぶり、元気だった!?
[やっほー!と嬉しそうに手を振って]
村の設定が変更されました。
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