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うん、待ってるねー。
[階段と告げるとわかったと言って切るヒサタカ。
いつものことなので、一切疑問に思わない二人に対して周りの苦労は如何程か。]
さーて。
[そう呟くと、何故かテクテクと歩き出す。
ただ、その足はしっかりとヒサタカとエンカウントするルート。]
どうする、といわれても。
……当初の予定通りにどうにかする他、ないだろうが。
少しばかり出力調整は誤ったが、見方を変えれば、『天魔』を確実に押さえ込めた事になる。
今の内に、『五神』を覚醒させて、『天魔』を滅してしまえば、問題はない。
[実際には、この結界の時点で大問題なのだが、今はそこには意識は至らず]
ま、何とかなるだろ。
そろそろ、『他の連中』にも手伝ってもらう必要があるしな。
……まったく、もう……。
[『天』の『護界操手』が一、『鳳凰』をその身に宿した従弟の言葉に。
同じく『護界操手』が一、『麒麟』をその身に宿せしものは、やれやれ、と*ため息をついた*]
サヤカが村を出て行きました。
村の設定が変更されました。
[後ろから少々呆れた感が漂ってくるが、そんな事よりもマリーを探す方が大切なため、一番近くの階段を下から上に上っていく。
と、とてもあっさりと、絶対に見間違いのない後姿を発見した]
マリー。
[普段の口調で呼びかける]
……ああ、実は……。
[と、普段どおりの流れで思わず旅行の話を口にしようとして、さっきまで妄想していた二人だけの甘い時間なんてものを思い出してしまった。
途端、引いていた顔の赤みが再び瞬間湯沸かし器にとして沸騰した事を告げ、口から日本語にもなっていない変な単語の羅列を零した]
あ、じ、あ、その……、あう……。
[その様子に、思わず後ろのキョウヤが盛大に溜息を付いた。そして自分は本当に逃げ出したいという反応をほんの僅かだけ滲ませつつ、仕方なさ気に苦笑しながら旅行の話を切り出した]
で、そ、その……、折角だから、俺もそれなりに知っている、ケイコあたりも誘って、四人でって……。
[どうやら、最後の一言は自分で口にできたようだ]
[瞬間湯沸かし器の言葉に首の傾斜角度増大中。]
アジア? アジアがどうかした?
[それを見かねたのか、キョーヤのフォロー。
ほうほうと頷いていたが、最後のヒサタカの言葉に]
なるほどー。うーん。
[そう言うと、腕組みをして考え込んでいたが]
いーよ。ケイコも誘って一緒に行こ。
[ニコッと笑顔。]
[いやいや、アジアは関係ない……というツッコミなど入れられるはずもなく、ただ成すがままに押され気味だったが、キョウヤのフォローで正確に伝わり、更に色よい返事がもらえた事に、瞬間湯沸かし器はあっという間にもとの静かな笑みに戻った]
……あ、ありがとう……。その……無理言ってないか? 都合が悪いなら、悪いで断っても……。
[それでも急な話だという認識は持っていたので、恐る恐る聞いてみる]
[とにかく言うべき事は口にして、少なくともマリーから了承をもらえた。それだけで満足した彼はほっとした様子でマリーに一緒に帰ろうと告げて……。
気づいた時にはキョウヤは空気を読んで一人で帰ってくれていた。
もちろん、それに気付いたのは、彼が帰宅して風呂上りにフルーツ牛乳を飲むという数時間後の事だった]
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