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特効薬が、出来ましたよ。
治った人が、いるんです。
だから、頑張ってください。
[今にも、気道や心臓、脳まで石に犯されそうな老人。
感触が伝わらないのは分かってる。
それでも、崩さないようにそっと彼の手をとって]
[彼に聞きたい質問など、ない。
負担をかける気も、ない。
ただ、ほんの少しでもこの希望が彼にとどけばいいと、そう思って声をかけ続けた]
ゼルギウスとやらが投与した「色々」
──な薬の効果の一つが、当たりでユリアンに。
それは、案外合っているのかもしれないね。オトフリート。
気が付いている者も居ると思う。
武器庫の武器は、食料庫等の話と対照的に錆びて居ないものが複数混じっていた。
此処にある、斧、弓矢、散らばっているどれを見てもそうだ。
金属は常に使い込んでいるか、
手入れをしている状態でないとこうはならない。
蛇以外に何かが出るのかもしれないな。
[武器庫の中の使える武器は、意図を持って置かれたものかもしれない。
女性を不安にさせる事を考慮して、最後の言葉は言わずに。]
[数値は、そんな格好で。誤魔化そうったって。
言いたいことは多くあったが全部飲み込んで。
エーリッヒにこれ見よがしに溜め息をついてやった。]
報告しに行った兄さん一人で向かわせるのも危ないし、
爺さんの様子も見たいし一度医務室戻ろうと思うんだがね。
…怪我人はいるか?
ろくな治療はできないかもしれんが、
やらないよりかはマシかもしれん。
[覗き込んだ扉の先に見えたのは、階段]
……上り、か。
どつく必然はなくなったか。
[最初に扉を前にしたときのやり取りを思い出して、小さく呟き。
それから、扉の反対側で揺れる、千切れた深緑にほんの少しだけ翳った天鵞絨を向け]
……悪い、な。
[紡いだのは、先ほど山刀を振るう前に口にしたのと同じ言葉]
武器庫。
[へぇ]
[瞠目]
[流石、城だ]
[服もあるという]
[女性にひきとめられて、悪い気はしないし]
それなら───少し寄り道してから行こうかな。
[カメラもある意味武器にはなるけれど]
[商売道具は流石に大事にしておきたい]
[記録媒体としての価値もある]
ここの、扉とは別に、廊下の先にもあったの。さっき開いていたから、二手に分かれる事になるのかな。
[もうひとつの扉のことを口にして、廊下へと向かう。近づくにつれて、血の匂い。あの、蛇の血だろうかと思った]
ん? なんですか? ダーヴィッドさん?
僕の顔になんかついてるですか……?
[視線を感じて尋ねた。
返事を聞く前に>>1021の言葉に興味を示す]
えーっと、そこの金髪ロン毛の人は中々わかってるです。
そうなんです、後で相談しようと思ってました。
武器庫に合った武器が妙に手入れが行き届いていたです。
長いこと放置されていたらこんなに状態は良くないのです。
[手に持った短剣を鞘から抜き振り回してみせる]
[イレーネの声>>1027に、扉からやや離れてそちらを振り返る]
ああ、階段が続いてる。
……ここに立ち止まっていても、埒が開かんし。
行かねばならんだろ。
[頷きながら、こう返し。
部屋から顔を出したブリジットの言葉>>1028に、一つ、瞬く]
隠し扉……?
また随分と、古典的な仕掛けを……。
[目の前で、どんどんと首輪の数字が止まることなく上昇を続けていく]
……頑張って。駄目です、死んでは。
だって、助かりますのに。助かるんです。
[自分の声は、老人に届かない。
泣きたくなった。
手の中の、石の腕を握る]
頑張って、頑張ってください。
[その数字は、もう50も60もとうにこえて。
それでもまだ、上がるのが止まらない――]
[それでも、伝えねばならないことがある気がして……]
ゼル…ウ……ス……しんじ……る…な
[本当に小さな、息と変わらないほどの声で……]
[二手に分かれる――それぞれを探索して手がかりを探す。
それには同意ではあった。]
エーリッヒ…
[姿を見せたのなら扉の向こう側で何があったのかを
知りたいと告げた後、
小さく]
…貴方でしょう?
ありがとう。
[感謝を。]
上がる階段と…もう一つの隠し扉、か。
早く…見つかればいいんだがな。
[何階まであるのだろうか。
皆の様子を見てから怪我があればついてこいと
再度声を投げて、一度医務室に戻ることにした。]
―廊下と6の部屋の間―
ええ、蛇の件でしたら、片はつきましたよ。
それで、1人――ユリアンさんが
病から解放されたことも知れましたし。
[6の部屋に辿り着くより前、ブリジットに出くわし、
もう大丈夫だと微笑むも――すぐに曇る。]
怪我されたのですか……皆さんも?
あまり無茶はしないでくださいね。
薬も――使えるかどうか怪しいのですし。
[ブリジットは手に火傷をしていた記憶もあり、
一番に確かめた位置に茨でついた傷跡が見えると、
思わず苦言が漏れた。]
二手に分かれる前に、治療した方がよさそうですね。
ツヴァイさんも、一度医務室に戻るようですし。
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