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─ 第一階層・艦橋 ─
[複数パターンのシミュレート・データを作成して、データチップに保存する。
必要、と言われたら、すぐに提出できるようにしておいて]
……んー?
なぁに、やってんだか。
[通信席回りで上がった声にきょとり、としつつ。
船内のシステムチェックを進めていく。
高性能の自律制御システムは、扱いは容易だが、管理できなければ単に融通の利かないだけのシステムともなり得る。
結局、最終的にモノをいうのは人の感覚、というのが持論だった]
─ 第三階層 とある研究室→通路 ─
カードが?
[落ちていたと聞いて>>195バンダナの奥で片眉を跳ね上げた。
自分達研究員の中では出入りに使うチップ入りのカードはかなり重要な意味を持つ。
他人の手には渡らぬよう細心の注意を払うものであるはずなのだが…。
嫌な予感を頭に過ぎらせながら、問われる声を聞いて]
…PMC自体は見たことがある。
だが別の生物になっている場合は、判別のしようが無い。
そう言う奴だ、PMCと言うものは。
[擬態やら寄生やら言っても伝わらないと考え、出来るだけ噛み砕いて言葉を紡ぐ。
この子供に寄生、または擬態している可能性もあったが、警戒しておくに留め今は手を出すようなことはしない。
判別出来ぬ場合の最終手段はしっかりと頭の片隅にあり、それに対しても躊躇いはほぼ無かった]
とにかく、このフロアは限られた者しか入ってはならん決まりだ。
大人しく上の階に行け。
[子供をぶら下げたまま通路まで出て、足をエレベーターホールの方へと向けた]
―― 回想 ちょっと前 ――
[軍人だという彼がスタッフルームに入る少し前のこと]
見分ける方法に、使う?
――馬鹿みたい。頭のいいひと、皆馬鹿だ。
[そんな研究こちゃこちゃする前に、自分だったら真っ先に減圧区画全体を宇宙空間に投げ捨てるのに。
どうしてもどうしても理解できないから、ひどく悔しい]
[別れ際に残された言葉が、ずんと胸に重くのしかかった]
やだ、そんなの、嫌だ。
そんなになったら――あたし、歌手になれないじゃん
[悔しくて、不安で、どうしようもなくて。
かちりとサボタージュ回線のスイッチ入れていた]
―― 回想 終了 ――
─回想/第二階層・リフレッシュルーム─
…そうだな、今頃研究室の者は総動員といったところだろう。
[>>141ジョエルの言葉に同意の頷きを見せた。
逃げた原因は明らかにされていないが、こういった事態に対しての責任の所在を明確にしておく為、研究室での重要機材は整備士長しか扱ってこなかった。
士長も恐らく呼び出されているだろうな、とは内心の内に秘め。
ジョエルから笑顔と共に礼を言われれば同じように笑顔を返した。]
何、どういたしまして、だ。
[ジョエルに向けた笑みと口調は柔らかく、まるで子に向けるような其れは人に対してよりも機械に対しての方が多い。
瞳を輝かせてパトラッシュを見るオーフェン>>119>>120には微かな苦笑を向けた。]
そういう意味ではないんだがな。
…あ。
すまない、少し失礼する。
[自分の端末がメッセージを受信しているのに気付いて送信者を確認すると表情がやや硬くなり。
会話の輪から少し外れ、通信を繋げた。]
士長。
…えぇ、今日は非番でしたので。
今は武器の支給を待っている所ですが。
士長は研究室に?…そうですか、では整備室には誰が…
…え?
手の空いている者は全員、ですか?
それはどういう………っ、
─…Ja,Ich verstehe.
では、武器を受け取り次第移動します。
[通信が切れ、軽く頭を振るとジョエルたちの元に戻ったが。
そこにオーフェンの姿は無く、代わりに通信士がジョエルに呆れ顔を向けている所だった。
当のジョエルはといえばパトラッシュに抱きついていて。]
……何をやっているんだ。
[要領が掴めず、ノブと同じような言葉をジョエルに向けた。
ジョエルに銃を向けるような口振りが聞こえ口を出しかけたものの、実際にそうなる様子は無かったので軽く目を伏せるだけに留まったが。
オーフェンが散歩してくると出ていったというジョエルの言葉>>165に眉が寄った。]
散歩って…
…また何処かに入り込もうとしていなければ良いんだが。
[状況の見えない現在、どこが安全というものでもないのだが、下手なところに潜り込めばトラブルが起きない確立の方が低い。
以前の説教が効いてくれていれば良いが、と内心溜息をついた。
パトラッシュが銃を体内に装填するのには、ちゃんと機能しているなと確認の視線を向けただけで。
仕事に戻るらしいノブからオーフェンのことを頼まれれば、少し困った表情を返した。]
…探しにいきたいのは山々だが、私も士長から整備室に控えるようにとの達しを受けてしまってな。
見つけられたら連絡はしよう。
[そう言ってノブを見送ったところで自分にも武器の支給の順番がまわってきた。
受け取ったのは旧式の小型のエネルギー銃で。明らかに整備の手が回っていない代物だった。]
…ついでに整備しておけということか?
解った、ならば予備のエネルギーパックも渡してくれるか。
[予備のパックも受け取って、ジョエルも銃を受け取ったのを見れば移動しようと視線を向けて。
ふと、パトラッシュの制限解除は自動のはずだが、ジョエルはどちらだったろうと疑問が浮かんだ。]
ジョエル、パトラッシュ。
私はこのまま整備室に行くがお前達はどうする。
あぁ、そうだ…ジョエル、少ししゃがんでくれるか?
[そう言って、近くなった耳元に軽く唇を寄せ。
小さく囁いたのは、活動停止の危険を感じた場合のみ武器を用いることを許可されるというプロテクト解除のコード。
簡易的なものなので、本当に緊急時にしか対応されないものではあるのだが、念の為に独断で施した。
ジョエルとパトラッシュの行く先が同じでも違っても、それに口を出すことはなく。
己は通信で上司に告げた通り整備室へと向かった。]
─回想 終─
―― 第二階層 スタッフルーム前廊下 ――
[自分が燃料投下をしたっていう自覚はない。
ただ燃え上がっていくクラウドと、何か無性に悔しい自分の気分が合わない気がして、すぐ離脱した]
……も、やだ。
豪華客船にのってたら、こんなこと絶対なかったのに。
なんでこうなるの。
こんなの、嘘。嘘だ嘘うそ。
だって、結局何も起きてないじゃない。そうだ、嘘なんだ。
[自分に言い聞かせて、自分のどこか一部はそれを信じているのに。なぜだかこらえていた涙がほろりと落ちた]
[剣呑な目つきの人が増えていく。スタッフルームの出入りも多くなる。隅につつっと寄った。壁にもたれかかり、歯を食いしばって喉を震わす。手の甲で雫を受け止めた]
馬鹿みたい、あたし、ホント。
ターザンがメイドで鼠一匹、だっけ。
あっという間に解決したよってなるに決まってるのに。
―第二階層・スタッフルーム―
[中に入ると自己紹介はせず、形式だけの敬礼の後]
第四階層についてだが、今後はスタッフを近寄らせないようにお願いしたい。
逃げ出した元はあそこの隔離区画の中で、すでに第四階層にも入る可能性がある。
下手に船員が襲われて寄生されるものが出たら面倒なことになる。
[すでに遅いかもしれないし、第四階層以外も隔離区画から逃げ出したのならばどこも変わらないことになるのだがそれを口にすることはない]
これは保安上の命令だ。各自自衛に努めるように徹底をするようにも伝えておいてほしい。
[自衛のことが伝われば、それはフラン達が水面下でしていた会話の内容のこともあり、ますます波紋を呼ぶ結果となったかもしれない]
―第二階層/通路―
[武器を受け取りセットする合間、ノブとジョエルがどんな会話をしていたかは露知らず。
リディアの隣に、そこが定位置であるかのように座り込んで]
わん
[元よりメンテナンスの為の移動の途中であったから、それに拒否を示すことはない。
本来ならばこのような時こそ、生体部品の少ない警備ロボットの出番であったのかも知れないけれど、その命令がこちらに下されることは無かった。
それだけ指示系統が混乱しているのか、もしくは上層部の者が既に――
などという憶測或いは邪推を思いつく脳を機械犬は有していないが、もしかすればそれも火種>>194の一因になっていたか。
そんなことは何も知らず、犬は整備室へとついて行った]
─ 第三階層 通路→エレベーターホール ─
[>>207 示された排気口を見て眉間の皺が深まる。
嫌な予感が増大するだけだった。
正しく理解出来ていない様子であるのは仕方が無いとは思えど、間違った捉え方をしているのをそのままにするべきかに悩む]
……PMCに取り憑かれた場合、本物は無くなり偽者だけとなる。
並べることは、出来ん。
[元より子供を相手にするのは得意ではない。
故に説明を噛み砕くのに苦労しながらも、違いを訂正しようとした。
忠告に返事が無いことには何も言わなかったが、エレベーターホールまでやって来ると、右掌を子供へと向ける]
カードを出せ。
二度とここに近付くな。
─ →第一階層 整備室─
[リフレッシュルームを後にして、向かった先は宣言通り整備室。
カードを通して入室すると既に[16]人が詰めており、遅かったな、と声をかけてくる同僚に軽く手をあげて応えた。
パトラッシュやジョエルは一緒だったかどうか、一緒に来ていたならば体内チェックの為の装置に入るよう促しメンテナンスを始め。
そうでないならば所定の席について、自分に支給された銃の整備を始めた。
士長からの通達は、整備室に詰めて緊急の事態が起きた場合即座に対応できるようにということと、一人になるなということ。
そして、疑わしい素振りを見せた者にはどのような手を使っても対処しろ、ということだった。]
(…つまり、お互いに監視しあえということだな。)
[そう内心で呟きながら、手を止めることなく作業を続けた。**]
─ 第一階層・艦橋 ─
[向けられたウィンク>>209に、何してんの、と言わんばかりに少し、笑う。
平常心を保てているのは、『職場』にいるからこそ、という部分もある。
航宙士は、ある意味では乗組員全員の命を預かっているようなもの。
常の態度は不真面目さが目立つものの、その部分の矜持は強い]
航行システム、オールグリーン。
レーダー、視認とも、航路上に異常なし。
現状航路維持します。
[淡々と業務報告を回して。
届いた短文に、はぁ? と首を傾げた]
『ゲストって、実質一人な気がするけど。
なんで、そんなとこにいてるのよ。
誰か迎えやらなくて、いいん?』
[素早く打ち込んだメールを送り返す。
上への報告は、一先ず保留しておいた]
─ 第三階層 エレベーターホール ─
???
本物は何処行っちゃうんだ?
[並べられない理由がいまいちピンときていない。
偽者だけになる、という言葉は理解できるが、どうしてそうなるのか。
つまりは本物に対しての占領や侵食、といった類の事象が理解出来てはいなかった。
しっかりホールまで運ばれて、右手を差し出されればぷぅと頬を膨らませた。やはりカードは見逃して貰えなかったらしい。]
ちぇ、これあれば他の所にも行けると思ったのにー…。
はぁい。
[言わなくていい事まで正直に言いながら、大人しく手にしたカードをそこに乗せた。]
─ 第三階層 エレベーターホール ─
[子供相手>>214にどこまで説明をしたものか。
問いへ返すまでの間が長くなっていく。
ゆらりと紫煙が口許から静かに立ち上っていた]
……偽物に飲まれ、存在ごと 消える。
本物と偽物が入れ替わる、と言った方が正しいか。
偽物だけが残り、本物は消えて無くなる。
[嘘をついても仕方が無いし、これ以上踏み込ませないためには怖い思いをしても真実を告げた方が良いだろうと。
そう判断し、子供の問いに答えてやった。
右掌に載せられたカードを掴むと、左手で掴んでいた子供を床へと下ろす。
カードを取り上げればこのフロアの部屋に入られることはまず無い]
元より来てはならん場所に来ていると言うのを自覚しろ。
これ以上うろちょろするな。
[エレベーターを第三階層に呼び出すと、その中に子供を入れようとする]
―第二階層・スタッフルーム→―
[こちらからの命令とあれば向こうもそれに従わないわけにはいかず。
その旨を通信で各所の作業員に送ることになるだろうか。
自分はノブからの連絡を受けてオーフェンを探そうかと部屋を後にした]
オーフ…いい子には……。してないだろうな……
[自分の息子のことなのでその行動はなんとなく読めてくる。
混乱に乗じてやたらなとこに入っている気がしてならない。
迷惑をかけるだけならば謝ればすむが、事故や…最悪の状況に至ったら手遅れではある]
探す方法は…
[ID検索をかけるには自分にはその権限はなく、どうしたものかと少し考えながら通路を歩いていた]
─→第一階層・整備室─
[忙しく立ちまわる整備士たちの間をすり抜けて、言われたとおりに装置の中へ入った。
ぺたんと伏せのポーズを取り、目も閉じて、メンテナンスの為に9割の機能を一時スリープさせる。
何かあれば対応できるように両耳のセンサーと一部の機械脳だけは稼働中。
つまりは通達内容>>212もきちんと捉えていた]
[メンテナンスの結果は概ね良好。
強いて言うならば嗅覚センサーがやや旧くなっている程度か、他にもあるかもしれないが、いずれも目立った故障とまでは行かない筈]
─ 第三階層 エレベーターホール ─
[煙草の匂いは少しけむいが、こっちに煙が来なければ嫌がる事はしない。
噛み砕かれた説明は、至極分りやすくふんふんと頷いていた。]
本物が消えていなくなる、って。
大変じゃん!!!じゃあ早くやっつけないと!
[ようやく事の重大さの一旦に触れて、めいっぱい驚いて、その時だけ少しじたっと暴れた。
とはいえどうすりゃいいのか、という思考にはまだ至っていない。
とにかく早くしなきゃ、という意識だけはそこに植え付けられた。
エレベーターの中には猫よろしくぽいっと入れられて、ついでに口頭注意されると、不承不承はぁいと返事した。
大人しく上の階へと言われた通りにするつもりではいた。一応。]
おっちゃんも頑張れよ!またなー。
[お別れの時には元気よくそう言う。なおスティーヴが乗っ取られている云々は、考えてもいなかった。
手を振りながら、扉は閉まっていった。]
─ 第三階層 エレベーターホール ─
[煙草の先から漂う紫煙はゆらり上へと上って行く。
下にいる子供にかかるとすれば、自分が吐き出す煙くらいか]
だから今厳戒態勢になってんだよ。
下手にうろつくと疑いかけられて他の連中に追われるぞ。
[事の重大さを知って声を上げる子供>>220に、一つ脅すように言葉を紡ぎ。
頑張れという言葉には頷くこと等しないままにエレベーターの扉が閉まった。
エレベーターが移動するのを確認した後、右手に掴まれたカードへと視線を落とす]
……鉱物学者だったはずだな、この持ち主は。
研究者であればカードを落としたままにすると言うことは考えにくいが──。
[脳裏に浮かぶ可能性に、きつく眉根を寄せるのだった]
─ 第一階層・艦橋 ─
『やぁーな予感デスカ。分かった』
[船長が難しい顔で何かを考え込んでいる。
艦橋内の人員の多くはそちらをじっと見ている。中には睨むような視線もあったかもしれない]
『To Carlos
三層からのエレベーター内にゲストID』
[皆に合わせて船長の方に顔を向けながら、忠告に従いカルロスへも一言連絡しておいた]
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