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[話が一段落し、招待客も次々と部屋へと帰っていく
彼らがホールを出る際に、おやすみなさいませ、と深く一礼をしていたが、立ち去っていく彼らを見る視線は冷めたもので、いったい誰が犯人か見定めようとするものだった]
心配かけてる自覚があるなら、
…もっと周りを頼りゃーいーのに。
[はぁ、と息を零し。
続く言葉に、意味が判らない、という風に僅か眉を顰め。
しかしそれ以上責める事も無く。]
ま、少しでもキッツイなら言えっての。
こっちも知ってるのと知らねーのじゃ、全然違うから。
[カーバンクルの反応に、よし任せた!と笑んで。
戻ると告げる青年に、無理すんなよ?と
ひらり手を振りつつ、その背中を見送る。]
……ま、尤も。
[人の事いえねーけど、と何処か遠くを見詰めながら
ぽつりと、呟きは落ちて]
[執事から返されたのは毒の種類が違うという言葉。
女は一瞬怖がる振りも忘れ、きょとんと瞬いてしまう]
アラァ…随分とお詳しいのネェ。
[それは花に対してか、魔に対してか]
……マァン、いいですわァ。
私もゥ、今宵はもう戻りますわネェ。
[立ち去る老耆を見送れば召使いの冷めた瞳にも気づけど、
敢えて何か声をかけることもなく。
怖れを孕んだ眼差しを向ける艶女にも対応は変えず、
緑の双瞳は安堵させるかの如く穏やかな色を湛えている]
お客様に危機が及ぶようであれば、
このオトフリート=クリューガー、全力を持って御護り致しましょう。
[無論、相手が唯の客人であればの話だが]
お休みなさいませ、ヘルガ様。
…とりあえず、俺は全然知らな過ぎなんだろーな。
ま、今日の所はそろそろ失礼―――、…
[苦笑交じりの息を吐けば、
自らも退室しようとがたんと席を立ち上がり。
ふと、何か思いついたようにを執事へ、へらりと笑みを向けて]
あ、クリューガーさん。
今からでも、書庫って空いてる?
[穏やかな孔雀石の双眸に、深紅の瞳が睫毛の影で揺れる]
マァン…それは頼もしいですわァ…。
……お願いしますわネェ?
[唯の客人ではない女の真意は、どこにあるだろうか。
どこか考えにふけるイレーネも、冷たい眼差しのユーディットにも気付くことなく、ゆらゆらとホールを後にする。
グラスに半分残された深紅が、女の瞳のように*赤く紅く揺れた*]
[にこやかな微笑の奥の感情は、他者には読み難い。
揺らめく影がホールを後にするのを見送れば、
緑の視線は向けられた笑みへと移る]
ええ、開いておりますよ。
何か、御用時ですか?
[こんな夜更けに、と少々不思議そうな様子で問うた]
うんにゃ、あまりにも自分の無知さを痛感したんで。
ちったぁ基本知識だけでも知ろうかと思って。
[数冊お借りしてもいーっすか、と
苦笑を浮かべたまま、僅か肩を竦めて。]
あ、でも後で書庫閉めるーってんなら、
別に明日に行くけども。
[ゆらゆらと去っていくヘルガに、おやすみなさいませ、と形骸的な挨拶を送るが、その後姿を殊更冷たい視線で見送ると]
……見つけないと
[ポツリと誰にも聞こえないような声で呟くと、スッとその場から姿を消し、どこかへと*去っていった*]
ああ、なるほど。
[得心いったように頷いて、笑みを返す。
これも必要ですかと件の書籍を持ち上げてみせ]
いいえ、構いませんよ。
必要でしたら、何冊かお選びしましょうか。
遅くにすみません、助かります。
[持ち上げられた書籍に、へらりと笑みを返し]
あ、それも見せてもらえると嬉しいかも。
書庫ってあんま行った事ないから、俺だけだと暫く時間かかりそうだし。
[お願いしてもいいですか、と苦笑したように肩を竦め。]
了解致しました。
[途中までは自分が持つつもりなのだろう、
本を抱いて、ホールの入り口へと歩んでいく]
それでは、御案内致しましょう。
[扉の前でくるりと振り向いて、*笑みかけた*]
お願いします。
[今度こそ席を立てば、小さく笑みを向けて。
頭を下げながらも、扉の前で待つ執事の元へと歩み寄る。
ホールを出れば、並び、その足は*書庫へと向いて*]
―客室―
[闇がまだ深い時間。
体が求める侭に、彼女はそれを形にしてゆく]
っ。
……今なら、描ける?
[呟きは再び鉛筆を走らせる音に消えてゆく。]
[星のあかりは遠く、月の光は静かで届かない。
筆は紙の上をタッチを変えて走り、黒と白に強弱をつける。
声もない。
水を含ませた筆は、少し躊躇うように、他の紙でなぞった形を写し取ってゆく]
[紙の上に浮かぶオルゴォルは、見ようによってはまがまがしくも見えるかもしれない。
しかしそれよりも、ただ、そこにあるためにある。
静かな、紙面だった。]
……でき、た。
[口唇が小さく音をつくる。
十字架はその目に浮かぶ。
満足な色をした彼女は、しかし。
水の入ったバケツをきちんと取ることが出来なかった]
[水の器はかすかな音で倒れた。
筆は転がる。
彼女の体は最初からそうであったように、床の……ちらかる紙の上に静かに倒れた。
十字架の瞳は閉じられて。
机の上で倒れた水が、オルゴォルの描かれた紙を濡らしていないのは――
その絵だけは、やはり静かに]
[白の中に黒は踊る。
長いスカァトは開ききった薔薇のよう。
表情には恐れなどない。
白の中で黒は止まる。
薔薇の蕾の上に乗り、オルゴォルは開かれた。
長い指がその中に触れようか。……否、触れられてはいなかった。
黒は静かに、
ただ静かに。
*落ちた紙を濡らして、広がった*]
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