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[ウェンディの手を、優しく握り返す。]
私はね、異端審問官としては失格なのです。
……情が、移ってしまいましたから。
[困ったように、微笑む。]
この事件が終わったら。
私は、異端審問官を辞めようと思っているところなのですよ。
[かしゃん。
軽い音を立てて、卵の殻はゴミ箱の中へと跳ねて、砕ける。
それを確かめることなく扉へと駆け寄って、内鍵へと手を伸ばす。]
-広間-
[室内にいたあまり接点の無い二人に多少警戒するも、自分と一緒に部屋に入って来た面々を振り返り、その懸念を取り払う。
ここには人がたくさんいるから、大丈夫。そう心の中で考えると、テーブルについて食事に手をのばした。]
こんばんわー。
[広間に入り、場にいる二人に一礼して]
あは、やっぱりこっち、あったかいや。
[それから、室内の温もりに、思わずこんな言葉を口走る]
[――脳内に繰り返し響く、姉さんの声。]
『うん、わかってる。ちゃんと鍵かけるから――』
[それに従って、彼は、扉の内鍵を―――]
―浴室―
[シャワーを浴びる。使い慣れているシャワーは、いつもと同じようにわたしの肌に当たって、弾ける。
身を清める。
それでも清まるはずはない。
わたしは男を愛するためのものだ。
わたしは女でありながら子を残せぬ欠陥品だ。
そして何より。
わたしは人殺しだ。
肌を伝う雫は、落ちていく。わたしはわたしの罪を思う。この腹の中で生まれなかった子を思う。
そっと撫ぜても、もう何もない。]
―広間―
こんばんは。
[先に来ていた2人にぺこりと会釈し、テーブルの上に料理を並べる。
先程置いた鍵がそのままそこにあるのをちらと横目で確認して、後ろに下がった]
[握り返される手の温もりに。
少女は口許を緩めて――]
情――?
[誰に?とは聞かなかった。そして辞める理由も――]
では、神父様がこの事件を解決して…安らかな日々を送れる様に――
…誰に祈りましょう?
[少女は握り締めた手をそっと唇に寄せて――]
[ふわり――]
[花のように微笑み――]
生憎…私は二年前に…神を捨ててしまいましたの…
[悪戯っぽく呟いた――]
[ どうぞと掛けられた声に微かに頬笑んで、手を伸ばしてシルバーを取る。食欲は然程回復していなかったが、此処で断るのは失礼に当たるだろう。然し昼間に神父と交わした会話――特に毒薬の単語が脳裏を過り一瞬手を留めかけたが、ヘンリエッタが居る事を考えれば、其の様な事はせぬだろう。]
確かに。
[ 暖かいという言葉に頷き、卓上の鍵に一瞬視線を向けるも触れる事は無い。]
…少なくとも、ひとりきりの部屋よりは暖かい。
[メイの答えにそう答えると、若い女中に礼を言いながら、食事に手を伸ばす。]
[焼き立ての芋はまだ舌に熱い。チーズの匂いが食欲をそそった。
ネリーが私達を殺すつもりなら、今迄の食事に毒を混ぜてしまえばいい。
昨日だって、その前だってチャンスはあった。
やっぱりネリーを信じたくなるのは、自分が不安だからだろうか。]
―→脱衣所―
[程よく温まって、わたしは脱衣所へ戻る。
身体を拭いて、黒のドレスを身に着ける。
身体に残る傷跡は、ボレロで隠す。
膝上の丈のワンピースは、好きだったもので。
少し悩んで、そっと足を外に向ける。
こんな夜だけど、だからこそきっと星はとても綺麗だろう。
月も静かに、輝くだろう。]
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