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[オトフリートの言葉に、口は笑んだままじっと見つめ。
満面の笑みを浮かべて両手を広げ、その場でくるりと回った。
白いワンピースが膨らみ、裾をたなびかせる。]
ね、ほら、判らない?
あたし、空に戻りたいの。
ん、戻らなきゃいけないの。
そこにはパパもママも、居るのよ?
[周りながら、手を上下に少し動かした。
それは、知識があれば鳥のようだと、判るかもしれない。]
[翻る白い羽のようなワンピース。子供の頃、綿毛草の畑から遠く見つめて憧れた鳥のように。その時は、隣に太陽の髪の少年も、少し年上の赤毛の少女もいただろう。絵師でも薬師でも司書でもなく、ただ綿毛草の伝説に夢を乗せていた頃]
そうか。
[悲しみはその目に浮かんだろうか。自身にもそれは判らない]
リディや、アーベルと、もう会えなくても構わないか?
[続いた言葉には、きょとん、と驚いた表情。
オトフリートの顔に浮かんだ表情が読めなくて、首を傾げる。]
どうして?
だって、心の力が溜まったら、皆で此処を出られるんでしょう?
なら何時だって会えるわ?
みんなの夢が、ねがいが、叶うんでしょう?
[そのまま、にこりと。
満面の笑みを浮かべた。]
皆を空に送るには、心の力はまだ足りない。
[少女の笑みに静かに首を振り、自分の知識から判る事実を話す]
つがいの二本の絵筆が揃ったら、お前一人なら、行けるかもしれない。だがその後はもう誰も空へは行けないだろう。
だから、お前が空に還る時は、皆とは別れる時だ。
[──夢。夢を見ていた。それは断片的な記憶。]
[最初の記憶は2歳の頃。
病床に伏せる母親。手を握る自分。
頭に触れる母の冷たい手。向けられる笑顔。
紡がれる言葉。遺された言葉。
しかし、まだ小さい頭ではその意味は理解に及ばず。]
[次の記憶は5歳の頃。
絵師のアトリエ。描かれる絵。
そこに描かれるは先日亡くなった翁。首を傾げる自分。
なんだろう。あの、うねうねと蠢く透き通った黒いモノは。
……ああ、そうか。あれが母さんが言ってた絵筆のチカラか。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
何かあった時、ボクが身を以って封じるチカラ。]
[オトフリートの言葉には、ぱちぱちと目を瞬いて]
そろったら?
揃うと、ひとりなの?
[んんん、と、口元に手を当てて暫し考える。
そして、にこりと笑い]
危なかったわ、もう一本も盗っちゃおうって言ってたから。
じゃあまた家に帰ったら、絵を描くの。
心の力が満ちるまで。
満月夜は――何時なのか、知ってるかしら?
いいや、エルザ。何人を描いても、俺やお前が生きている間に満月夜は来ないだろう。
だから、お前が本当に外へ行きたいなら、一人で行くしかないんだ。
お前が一人でも、行きたいと、本当に望むなら俺が手伝ってやる。
もしも、一人になることを望まないなら・・・・
―診療所―
つっかれた…
[ミハエルにまた後で。といって別れ。そして手伝いを終えて、今やっと椅子に座った。
材料を取りにいったりや、力仕事が主であったが、やはり緊張するものがあったりして余計な疲労感があった。…なんか治療以外の雑用もさせられた気がかなりあったりしたが
その途中ユリアンがつれてかれたときには驚いたが、絵によるものでもなく。ただの疲労らしきものであったのでほっとしたが]
絵筆…まだ戻ってなかったんか
[そういえば、リディのこと。ミハエルが封じたということ。町ではどのように噂が伝わってるのだろうか。]
[オトフリートの言葉には、また驚いて。
一度ふる、と頭を横にふる。
きゅ、と鞄を手で握るように抑えた時
頭の中、昨日まで聞こえていた声が届いた気が、した。]
あたしだけでも、…――って。
あたしは、やっぱり…戻りたい。
…――そらに。
[言葉を紡ぐ表情は
ほんの僅かに眉を下げてから、笑みを戻す。]
[ことり。
絵筆を置く]
…ん。
[描き上がったのは、頼まれたもの。
赤い髪の薬師の絵。
昨日激情に任せて描いたものとは違って、なるべく丁寧に描いたつもりだったけれど]
[望まぬなら、やめろ、と、言いかけた言葉は、少女の笑みに押しとどめられた]
そうか、わかった。
では、エルザ。次に描くなら・・・・
[ユリアンを、と言おうとしてやめた]
描くなら・・・俺を。俺ならきっと、お前を空に送ってやれる。
あなたを?
[きょとん、としてオトフリートを見上げる。
単眼鏡のその奥の、瞳の更に奥まで見るように]
あなたを描いたら、終わるの?
ほんとうに?
[じいいいいっと、覗き込む。]
ああ、本当だ。
[覗き込む少女に微笑みを見せて]
全て、終わる。
だが、もうしばらく待て。
解放には、もう一本の絵筆が本当に必要だ。俺が、取って来てやる。
[言って、傍らに置かれた絵師の肖像を抱え上げた]
うん、わかったわ!
ありがとう。
あなた、とっても良いひとね。
[にっこりと満面の笑みを浮かべ深く、頷いた時には、もうオトフリートは歩き出して居た。
少し駆け足で彼が図書館を出るのを玄関で背中に手を振って見送り。
図書館の入り口の脇に、しゃがんで頬杖をついた格好で上機嫌に歌を歌い始めた**]
─診療所─
……ん。んう。
[ゆっくりと気だるげに眼を開く。]
んあ。…………ここ、は?
[灯りに手を翳し……自身の黒く染まった手が目に入り、思い出す。]
……ああ、そっか。アトリエでぶっ倒れて。
てことは、ここは診療所。かな?
[歩き出す背に、エルザの歌が聞こえる。ざくざくと岩を砕いて均された道を踏み、その歌から遠ざかる。アトリエに着くと「絵師」の護衛なのか見張りに立っていた一人にキャンバスを見せて]
ミハエルに、これを届けに来た。
[そう告げた]
[若干の迷いはあっただろうが「絵師」と幼なじみであることは知れていたし、何より手にした肖像の効果は絶大で、そのまま道は開かれる]
ミハエル、絵を持ってきたぞ。
[アトリエの戸口で幼なじみの弟を呼ぶ。彼が、自分が勧めた通り、薬師の絵を描いたなら、絵筆はここにあるはずだった]
[表で話す声が聞こえる。
やがてそれは、己を呼ぶ声へと変わった]
え…あ。
はい。
[扉のほうを振り向き。
瞬いた後、急いでそちらへと向かった。
漆黒の絵筆は、描いたばかりのキャンバスの前に]
ん?よっ。起きたか
[椅子から立ちあがりユリアンの下までいき]
何があったか聞きたいとこだが、動けるか?
[と聞きつつも。ブリジットにユリアンが起きたことを伝える]
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