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あ、しまっ…!!!
『…間に合ってなかったのか!?』
[ゲルダを守るように出現した扉を壊せる程の火柱を放ったのだが、まさか扉が閉まりきっていなかったとは思いもよらず。
既に放出した炎を止める事も出来ず、炎がゲルダの髪と背を掠めたのを見て青褪めた。]
げ、ゲルさん大丈夫ー!?
あわわ、ど、どうしよ…
導師から治癒用のマジックアイテムもらってくるんだった…
『今更だがその通りだな…ゲルダ殿、本も大事はなかったか?』
─林エリアの漆黒の龍─
[見上げるティティエンの視線に気づいた漆黒はぱたり、尾を振り。
すい、とヴィリーたちの近くまで舞い降りる]
『良き対戦、良き技を、見せていただいた』
[一礼しながらの言葉から、ずっと勝負を見ていた事は伝わるか]
―林エリア―
まあまあ、高熱だしてたやつに説教なさらんでもいいんじゃねえの。
[ティティエンを宥めようとしながらヴィリーの左手を握り、立ちあがらせた。
温まった地でうずくまるより、木陰でそよぐ風に当たった方がいいのではという配慮だったのだが。]
『……?』
[上を見上げたティティエンをいぶかしんで、シチも視線を上にやろうとして。
空から漆黒の龍がやってきて、さすがにハインリヒも気付く。]
ありゃあ……見られてました?
[黒い扉は溶けて崩れた。
返答には暫くの間を置いて]
……、問題ない。
[立ち上がりながら僅かに顔を歪めたが、すぐに無表情に戻る]
元より私が言い出したことだ、治癒なら私自身でやる。
本は無事だ。
[ミリィとクロウにそれぞれに答えながら、小さく息を吐く。
本に対する安堵の息だったのだが、無表情では伝わったか分からない]
それより、これを。
[懐から『聖母』のカードを取り出し、ミリィに投げた]
―林エリア―
[落ちたヴィリーのカードに気付くと、それを拾って自分のカードを取り出す。
ぱしりとあわせて離すと、「創造」の複写カードにやどっていた光は「歯車」の複写カードへ。
自分のカードをしまい、ヴィリーのカードを彼に返した。]
─林エリアの漆黒の龍─
『うむ。
アルは、隔離の方で動いていたのでな。
私が、代理でこちらの様子を見ていた』
[>>93 ハインリヒに返すのは、肯定。
何をどこまで見ていたか、までは、言わないが]
─林エリア─
『講師殿の代わりの監督であるか』
[舞い降りて来たフウガ>>92にティティエンが声をかける。ライヒアルトは随分お疲れのようだったから、と考えての言葉だった]
『魚を召喚するなどとみっともないところをお見せしたのである。
やはり此奴には精進が足りぬ』
ぅえ゛〜…。
[リーはまだ気持ち悪がっていた。ハインリヒ>>93に立ちあがらせてもらったものの、まだ足元は覚束無い]
『痛い目を見ても反省せぬ奴なのであるからして、高熱を出していたからと言って容赦は出来ぬのである。
むしろ言い聞かせる良い機会なのである』
[宥めにはきちんとした理由を持って返した]
え、でも…わっ!?
『あぁ、カードか。かたじけない。』
あ…ダメだよ、受け取れないよ。
だって怪我させちゃったのにカードまでなんて…
『ミリィ、彼も言っている通りお互い解った上での怪我だ。
これを受け取らなければそれこそ彼の怪我は無駄になる。』
うん、解った。
ゲルさん、ありがと。
[問題ないと言うゲルダにそれでも言い募ろうとしたが、何か投げられたのを反射的に受け取って。
申し訳なさそうにしたのだが、鴉の言葉に説得され光を移した。
ちなみに。彼と言っているのは気づけませんでした]
─林エリア─
[ハインリヒに差し出された光の灯った「歯車」の複写カード>>95。リーは未だ覚束無いため、ファンカンが首を伸ばしてそれを銜えた。そのまま後ろ向きに竹筒へと戻って、右袖を肌蹴させたままのために見えているサラシへとカードを押し込む]
『これでリーも脱落であるな。
まぁ良いのである。これで単位を取得出来ずとも、自力で取らせるのである』
[ルーンを使えないわけではないと分かったのだから、嫌とは言わせぬといった態。ファンカンが呆れたように、けれど同意も込めて、きゅ、と鳴いた]
─林エリアの漆黒の龍─
『うむ、そのような所だ』
[>>97 ティティエンの問いに漆黒は一つ頷いて。
召喚の話題には、小さく首を横に振った]
『いや、ああして挑む、その心意気はよし、と言えよう。
……アルのように、異界存在との接触を拒んでいるよりは、遥かによいと思うがな』
[続けた言葉には、やや、苦笑の響き]
はい、ゲルさん。
カード返すね。
隔離結界のみんなによろしく。
またあとでね。
[青の光を移した聖母のカードをゲルダに手渡し。
鴉と一緒にぺこっとお辞儀した。]
―林エリア―
……そ、そうか。あは……。
[水で消されるとわかってて炎ばかりを打ち出したのは、最後の仕掛けをヴィリーにばらさないためのカモフラージュだったのだが……講師代理には何処まで見られていたのか。
ハインリヒは本気で気になって仕方なかった。
ティティエンにはまるで説得するような話をされるも]
あ、いや、何かこちらこそすまなかったな。
『ユリアンはハーフエルフ、このひとは人間。違うのよ。わかってた……?』
[それでもヴィリーがここまで気持ち悪がるとは思っていなかったし、シチからも小言をくらう。
対人の実戦には、封じた方がいい術かも知れない、とちらりとおもった。]
─林エリア─
『いやしかし、それで召喚したものが魚とは…。
全く恥ずかしいのである。
……講師殿にも色々おありのようであるな。
確かに拒むよりは良いのではあろうが』
[>>100 術が追いつかないのだからどうにもならない。ティティエンは溜息を漏らした]
─林エリア─
『気にしなくとも良いのである。
手加減無用と言ったのはこちらであるのだからな』
[ハインリヒの謝罪>>102にティティエンはゆるりと首を横に振った]
あ゛ー……わらしんどぎ思い出したっぺ…。
[リーはようやく落ち着いて来たのか、ハインリヒの手を借りずとも立てるようになり。身を駆けた高熱に昔を思い出していた]
怪我をしたのも、私が未熟だったということだ。
[クロウの言葉に添えるように言い。
青い光が自分のカードに移るのを見ながら、白い本に手を伸ばす]
Aide Dieu invariable, Dieu de la pitié, soi restauration.
[小さく紡ぐ神聖言語に合わせて、光が零れた]
─林エリアの漆黒の龍─
[>>102 ハインリヒの内心は知る由もなく。
漆黒、ゆらりと尾を揺らす]
『呼び出そうとしたものと、近い異層にいたものを引き寄せでもしたか。
……アルが異界存在と関わらぬのは、自戒のようなものなのだがな。
あまり言うと、年甲斐もなく拗ねるが。
あれも、いい年なのだから、思考を和らげればよいのだが』
[ため息をもらすティティエンにつられるように、漆黒もため息をもらしていたり]
[背の火傷はまだ残っているが、暫くすれば跡形もなく塞がる筈だ。
ちなみに勘違いされていることには気付いていないから、もちろん突っ込まなかった]
分かった。
[聖母は手元に戻り、掛けられた言葉>>101に頷く。
その光が紫に変化するまではあと如何程か、ミリィが湖畔に行くなら見送り、彼はそのまま平原で待機するつもりだった]
―林エリア―
あー、召喚術ね、さっきの鱈。
あれがなあ……。
[ティティエンとフウガのやり取りから、ようやくさっきの技が召喚術だったと把握したようだ。]
『なんだと、思っていたの……。』
[呆れたようなシチの声。
ふと、ヴィリーの言葉>>104がハインリヒの耳に入れば]
わら……きんとん?
[栗きんとんの一種かと首をひねる。
やっぱり訛りに慣れなかった。]
─林エリア─
『異層と言うか……この次元の別のところから引き寄せたとしか思えぬものなのであるが』
[>>106 何せ出て来たのは鱈っぽいものだ。ティティエンはリーの故郷でも見たことあるものだと感じていた]
『…ふむ。いずれかあったようであるな。
なれば、あまり深くは聞かぬ方がよかろうか。
凝り固まったものはそう簡単には解けぬのであろう。
……此奴のように阿呆すぎるのも問題であるがな』
ぁんが言ったっぺがー?
[ティティエンが横目で見たのはもちろんリー。異界龍同士の会話は良く聞いていなかったのか、視線を感じて不思議そうに問うた。ティティエンは、なんでも無い、と言ってリーには何も言わない]
─湖畔エリア─
[ふわり、と蒼の光を散らして現れる。
相変わらず黒もふの姿はなく、肩には白もふの姿だけ。
転移の波動は、林エリアの盟約龍にも届き。
漆黒の龍は、む、と短く声を上げて空を見上げた]
─林エリア─
きんとん?
んめよな。
『違うわ馬鹿者が。
此奴は幼い時に高熱で魘されたことがあったようなのである。
吾輩も親御殿達から聞いた話でしかないのであるが』
[いつも通り聞き取れていないハインリヒ>>108にティティエンがリーの言葉を訳す。訳に次いで為された説明に、リーは少ーしだけ表情を歪めた]
あんどぎのごどはもう良いっぺよー。
おどもおがもまんだあのごどで突っつぐっきゃさ。
『身から出た錆であろうに。
貴様が大人しくしていれば、あんなことにはならなかったのであろう?』
そぃはんだけんどもよー…。
[何かあったらしいです]
─林エリアの漆黒の龍─
[>>109 同一次元、という言葉に、漆黒妙に納得した。
あれは、異界存在には見えなかったらしい]
『永き時に生を刻めば、様々なる事がある、という事だ。
……いや、その点では、アルもあまり変わらん』
[なんか酷い言い方をしている頃には。
光を移されたカードは、徐々にその色を紫へと変えてゆく]
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