72 天より落つる月の囁き
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― 広間 ―
[台所を出る前、ローザに気を遣わせたような気がした。
何と無く言葉に出来る事でも無かったため、口を噤んだけれど。]
…美味しかった、です。
[彼女の応え>>135に対して、先の台所での謝罪も込めてもう一言付け加える。量多くこそ摂れなかったが、温かみを感じたのは確かだったから。]
(146) 2012/01/18(Wed) 23:30:07
─ 広間 ─
[広間に戻ると、既に他の皆は揃っていた。
空いている場所に落ち着き、エーリッヒがゼルギウスに向ける問いかけと、その答え。
それを自分なりに咀嚼しているところに聞こえたクレメンスの言葉>>142に、天鵞絨が、す、と細められた]
……可能性として、十分にありうる……か。
[自身の論拠は、伝承と口伝のみ。
それでも、投じられた石は、思考を揺らす。
同時、やはり、クレメンスの否定的な思考の意味が図れず、そこに疑問は感じるのだけれど]
(147) 2012/01/18(Wed) 23:32:21
保父 クレメンスは、メモを貼った。
2012/01/18(Wed) 23:36:01
― 少し前/2F廊下 ―
[形見だったら捨てるなよ、という言葉>>143には、少し驚いたが]
そう、ですね。
洗えば落ちますかね?
[日頃、ちょっとでも汚れたものは即捨ててたので、ホコリで汚れたくらいで汚れが落ちるかと悩んだり。
でも、とっておけという言葉には、ちょっと安堵したような表情を浮かべただろう。
そして、一応スカートの裾のホコリは手で払ってから、広間に向かい……]
(148) 2012/01/18(Wed) 23:42:07
― 現在/広間 ―
おはようございます、アマンダさん。
えぇっと、男物の着替えが少なくなってきたもので……
[広間に顔を出せば、先ほどクレメンスと一緒に各部屋を回りに出る前にはいなかった顔も増えていて。
アマンダ>>144の動きづらくはないか、という問いには挨拶をしたあと、ちょっと小声になって視線を泳がせた]
………襲えない、理由?
[その後。クレメンス>>128のセリフに、再び首をかしげる。
やはり伯父は、守り手が誰かを守ったと考えていないようで。
理由はわからないが、もし本当に人狼が誰も襲おうとしなかったなら。
それを知るのは、守り手か人狼かの、どちらかだろう]
(伯父上は、そのどちらか?)
(149) 2012/01/18(Wed) 23:42:35
― 広間 ―
[視線を外した時、安堵したような声>>140には少し眉を下げた。
唯、ライヒアルトの姿が広間へ戻るのが遅ければ、幾度か台所の入口へと投げる視線。見えない彼の心の内に、姿を見た時とはまた違う呼気が、一つ口をついて出る。胸元に、自然指を寄せた。
皆が広間に揃う頃には、思考を振り払うように一度目を伏せたけれど。]
…クレム兄さん、
[クレメンスの声>>142が鼓膜を揺らす。何処か昏く重い雰囲気を感じて、少し眉を寄せるも。この状況下を思えば、疑問にまでは至らないだろうか。
何よりその言葉は、昨夜広間を出た時、自分が感じた不可解な思いを、形にし得るものだった、から。]
……偽っている、可能性。
(150) 2012/01/18(Wed) 23:44:14
─ 広間 ─
[エーリッヒの言葉>>145には少し訂正を加える]
それもあるが。
俺が言ってるのは、今日襲われる者が居なかった点だ。
仮にだ。
ベアトリーチェが人だったとしたら。
人狼は未だ複数居ることになり、内の1人が『見極める者』の中に紛れ込んでいるとしたら。
『見極める者』が襲われなかった理由がそれになる。
[可能性でしか話を紡げない。
自分は見極める力は持たず、告げられた結果が事実であると断定出来る材料を持ち合わせて居ないのだ]
尤も、その場合はローザとゼルギウスの両方が偽ってるってぇことになっちまうがな。
(151) 2012/01/18(Wed) 23:45:36
─ 広間 ─
……。
[寝不足は思考速度を遅くする。少しの沈黙]
俺が人狼だと?
なら何故、ビーチェの方を視なければいけなかったんだ。
疑うのは二人いた。ジットでも良かった。
ただ、俺は……。
[ベアトリーチェを殺したくなかった。そのベアトリーチェは人狼だった。思考が絡がってまた沈黙した]
……花もまだ健在なんだ。
俺が護られてるかもしれないと思って、そちらを狙って、阻まれたのかもしれないじゃないか。
[必死に考えて、もう一つの可能性を挙げた]
(152) 2012/01/18(Wed) 23:47:28
─ 広間 ─
…じゃあ、兄さんは。
ゼルギウスが人狼だと、思ってるの?
[クレメンスの言葉>>142を聞き、少しの間を開けた後真っ直ぐ彼を見つめ。]
…私は、そうとは思えない。
[自分が解らないと言った、混乱しているのに悲しみを表に出すことすら出来ないゼルギウスを見たから。
あれが演技だと、思えなかったから。
かと言って、じゃあ誰が、と問われれば誰とあげることなど出来なかったが。]
(153) 2012/01/18(Wed) 23:48:45
―広間―
[>>151 クレメンスが私的する可能性。ベアトリーチェが人狼だ。そう信じているからこそ何とか平衡を保っていたのだろうか、眉毛が下がる]
そーだな。人狼は、人狼を襲えない。
ゼルギウス先生自身が人狼なら、襲われないって筋は通る。
でもっ、極端すぎやしねー!?
ゼルギウス先生が、ベアトリーチェを生贄に捧げて生き残ろうって……
[だが、特異なものはもう見た。神の名の下に弟分を殺した友の姿を。――ゼルギウスも、そんな風に変わってしまったとしたと仮定したら事情は違うのだろうか。
日常なら迷いなくそんな馬鹿な、と声をあげられるところが、喉を誰かの指先で絡め取られたかのように、言葉がつまる]
(154) 2012/01/18(Wed) 23:51:25
[クレメンスの言葉>>142を聞く前。
ミハエルからドレスを着ている理由>>149を聞くと苦笑しかけて、ユーディットがもう居ないことを思い悲痛な色が取って変わった。
それもすぐに収めると、弱く笑って着替えを洗おうか、と申し出た。]
(155) 2012/01/18(Wed) 23:51:54
どういたしまして。
[エーリの感謝>>137にも、ひら、と手を振って。
護られた実感はもちろん、こちらにもなく。]
……ねぇ、クレメンスさん?
あたしやゼルは疑われても仕方が無いかもしれない。
[女が直接、少女に手を下したわけではない故に。]
…だけど。
『光の護り手』が人狼の牙を防いだって可能性を低く見れるのはなんで?
[その言葉はゼル>>152と前後したか。]
(156) 2012/01/18(Wed) 23:52:08
─ 広間 ─
[花であるミハエルに牙は向けられていない。
その事実を口にするのを抑え、可能性だけを連ねて行く。
だが事実を隠したまま思考を晒すことで、矛盾や違和を曝け出す可能性があることは、頭の中には残っていなかった]
ああ、ブリジットでも良かったんだろうな、お前なら。
仮にブリジットでも同じことになった、いや、したんじゃないのか?
[言葉は既に疑ったものとして紡がれる。
ゼルギウス>>152から出た、阻まれた可能性については触れずに済ませようと]
(157) 2012/01/18(Wed) 23:57:15
[>>152 リーチェとブリジッド。
どちらも、仮に人間とするならば、その違いは明白のように思えた。
リーチェは、反論の手段を、おそらくもたない]
[口の中が、さらに乾く]
(158) 2012/01/18(Wed) 23:59:54
薬師 ゼルギウスは、メモを貼った。
2012/01/19(Thu) 00:00:21
― 広間 ―
[ローザが用意してくれた食事>>123は、自分も少しは貰っただろうか。
けれどそれを食べ終わらない内に、周囲の――特に伯父の会話に耳を傾け、考え込む。
たしかに、ゼルギウスかローザのどちらかが偽っている可能性もある。
だがもし、そうではなかったなら。伯父の発言は、彼らに人狼の可能性をなすりつけようとしている、残った人狼の可能性が高くなるだろう。
だが、伯父が人狼ではなく、守り手だったとしたら。彼を手に掛けるのは危険がある。
そんな事を考えている間に、クレメンスの口から聞こえた断定的な言葉>>157に、眉間にしわが寄った]
……伯父上、少し落ち着いて下さい。
[そう声を掛ける事で、彼の口を塞ぐ事はできるだろうか]
(159) 2012/01/19(Thu) 00:06:42
─ 広間 ─
[昏いものが身の中で渦巻く。
必死に押さえ込もうとしても、”役目”を果たせぬことに対する代償は、大きく膨らんで行った。
途端、意識が呑み込まれそうになり、目の前が一瞬くらりとする]
……………何も起こらねぇからだよ。
[ローザからの問い>>156への答えは、低く、吐息程度に小さな音で紡がれた。
それを聞き取れたものはどれだけ居たものか。
左手の呪印が疼き始めて、ぎり、と手を握り締める]
(160) 2012/01/19(Thu) 00:08:03
─ 広間 ─
兄さん、ちょっと冷静になってよ。
ゼルギウスが人狼なら、ベアトリーチェをかばわなかったのは不自然じゃないの?
自分が生き残る為の賭けにしたって危険過ぎるわ。
それならまだ、私が人狼だって方が説得力があるんじゃないの。
[朱花の所在を知らぬのと同じく、護り手の所在も知らない。
が、雪の下で眠っている彼らの中にはいないと思っていたから、今日は誰かが護られたのだと思っていた。
が、護り手のことを口にしないのは、強く否定するクレメンスの姿に何かを感じ取ったからで。
それを追及することで、その身に危険が帯びるのを防ぎたかったから。]
(161) 2012/01/19(Thu) 00:10:20
― 広間 ―
[思考が固まって、動けない。
物思いに沈みそうに成った中、自分の名>>152が聞こえて顔を上げる。]
…ゼルギウスさ、ん。
[思い出す。あの日、ベアトリーチェが狼だと宣言する直前。
彼が見せた双眸の、深い、深い緋。]
…――、!
[対するクレメンスの声>>157の意味する所に、背筋が寒くなった。
断定的な口調にも、その瞬間には違和を覚えられない。]
(162) 2012/01/19(Thu) 00:13:43
─ 広間 ─
俺は。
ミハエル以外の全員を疑ってる。
『闇の護り手』が人狼を援くために偽るかも知れない。
人狼が生き残るために偽るかも知れない。
そんな可能性があるのに、どうして言われた結果を全て信じ切れる。
俺は、欺かれて窮地に陥ったことがあったんだ。
[口にするのは過去に遭遇した『場』での断片。
それはアマンダの問い>>153の答えになったかどうか]
(163) 2012/01/19(Thu) 00:15:20
─ 広間 ─
同じことになったって。
それは。
[クレメンス>>157に問われて口篭る。
ブリジットの方を見て、目を逸らした]
ビーチェを視て、人間だったらジットを殺そうと思ってた。
殺そうとするのは同じだったかもしれない。
(164) 2012/01/19(Thu) 00:16:18
― 広間 ―
まぁ、アマンダ姉さん。
極端な可能性の検討してんだよ、クレメンス先生。
ローザねえさんも、ゼルギウス先生も両方偽っていて、それで、リーチェが人間ならば、みたいな。
[>>161 アマンダとクレメンスとの前提の違いを補修しようと口を挟む。
ずきずきと今も頭痛がする、その原因は――]
で、俺は『見極める力』も『死者を視る力』のどっちもねーから、今でもリーチェが人間だったらと思うと、怖い。だから――
なぁ、アマンダねえさん。アマンダねえさんは、はっきりとベアトリーチェが人狼って言い切れるんだな。
[からからと乾いた声を紡いだ]
(165) 2012/01/19(Thu) 00:19:20
でもだからって。
ロザまで疑ってたら、キリがないだろう!
他に誰も出てきてないんだぞ。
[クレメンスの言葉>>163が、冷静に聞くと一理ありそうに思えてしまったから。否定しようと感情的に反論した]
……過去の場を知っている?
それは、そこを滅ぼしてきたってことじゃないのか。
[思考が道を外れたのは分かった。けれど止まらなかった。
昨日と同じような色に瞳が暗く光って。クレメンスの方にフラリと歩き始めた]
(166) 2012/01/19(Thu) 00:20:46
薬師 ゼルギウスは、メモを貼った。
2012/01/19(Thu) 00:22:45
─ 広間 ─
[交わされるやり取りに、口を出しはしなかった。
ヘタに口を挟むと混線が深まりそうだから、というのもあるのだが。
直接問わず、第三者の位置から見えるものもある、というのが、強い]
……過去の経験から、『蒼花』以外を受け入れない、とは。
[聞こえた宣>>163に、天鵞絨が細められる。
ただ、それがすぐに人である、との思考にゆかないのは。
伝承に伝わる事例の幾つか、情により、花を散らせぬ狼の物語。
それが、意識を過ぎったから]
(167) 2012/01/19(Thu) 00:25:18
─ 広間 ─
にいさ…
[クレメンスの言葉>>163を聞けば、言葉が出てくるわけもなかった。
欺かれたことがあるなら、信じることは難しいだろう。
辛く伏せた目は、エーリッヒの言葉>>165を聞いてまた開いた。]
そりゃあね。
ゼルギウスとローザ二人ともが偽物だとは思えないもの。
[こくりと頷き、彼をまっすぐに見つめ。]
ウェンデルはともかく、ユーディットに何か力があるなら。
ミハエルに絶対伝えていたはずだもの。
ミハエルが聞いて黙ってたならともかく、何も聞いていないなら。
ユーディットは何も力を持ってなかったのよ。
ユーディットが力を持っていない以上、ローザとゼルギウス二人ともが偽物なんてありえないでしょう?
(168) 2012/01/19(Thu) 00:27:24
……何?
[クレメンスの言葉>>160は聞き取りづらく眉根を寄せ。]
…可能性の話だけなら、ユーディットが『蒼花』、の可能性だってあるんじゃないの?
[女は彼女―いや彼が『蒼花』を模したものを腕にしていたとは知らなかったが。
クレメンスの言葉>>163に可能性の話をするならそこも避けられないんじゃないか、と口にした。]
(169) 2012/01/19(Thu) 00:28:13
─ 広間 ─
[ミハエル>>159に声をかけられれば、一度口を噤み、大きく息を吐く]
…確かに落ち着いてるとは言えねぇな。
だが、俺の考えは変わらん。
[名乗り出た者達が襲われない理由が、それ以外に考えられなかった]
(170) 2012/01/19(Thu) 00:28:24
[>>163 クレメンスが何故あそこまで平然といられたのか、その理由が全てその一言で氷解した]
そっか、だからクレメンス先生は……
覚悟なんて最初っからできてたんだな、ここに巻き込まれた時点で。
[そして、>>166 のゼルギウスの様子は、既視感があった]
なぁ、ゼルギウス先生! 落ち着けって!
[リーチェを殺すつもりだったのと同じように、クレメンスを殺すつもりだと思った。
止めなければ、と立ち上がろうとした]
[だって、止めなければ、ミハエラの大事な人が被害者にか加害者になってしまうじゃないか]
[が、体調があまりにもよろしくなく、一歩踏み出せば別のテーブルに倒れこんだ]
(171) 2012/01/19(Thu) 00:28:27
既に死んでたら、出て来るものも出て来れん。
[ゼルギウスの言葉>>166には一蹴するように言う]
滅ぼした、か。
似たようなもんだろうな、残ったのは俺だけだったからな。
[人狼もその他の者も、手にかけたことに変わりない。
ふらりとこちらに歩き出す様子には瞳を細め、軽く身構える]
(172) 2012/01/19(Thu) 00:28:29
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