87 紅の宴─人喰らい・鬼殺し─
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─ 三階・展望室 ─
やはり、キリルさんでしたか。
[返る声>>73に、出ようとしていた足を止めてキリルが来るのを待つ。
硝子越しに紅い光差すこの部屋の中、迎え入れるこちらは笑みを返して]
…あなたは、変わりませんね。
『ゲーム』が始まって、もう何人も死んでいるのに。
[問うではなく、確かめるように声を向けた]
(75) 2013/09/11(Wed) 23:20:54
─ エントランス ─
[振り下ろした短剣はジラントの肩を掠めるだけ>>71。
手応えの無さに僕は軽く眉を顰めた。
それでも、相手が手負いであるため優位にあると思い込み。
壁際に追い詰めた>>72のだと錯覚する。
相手を嘲うかのように僕の顔が歪んだ]
大人しく殺されてよ。
その怪我じゃ、碌に動けないだろ?
[身体の横に垂れていた右腕を後ろへと引き、ジラントの胸のど真ん中を狙って突き出す。
鉈が鞘から引き抜かれていると気付いたのは、攻撃を繰り出してからのこと。
僕の身体の左側は、失明しているのもあってかなり無防備だ]
(76) 2013/09/11(Wed) 23:22:47
― 三階/展望室 ―
[ガラス張りの外は、あの時みたいに赤い雨が降っていた。何時になったら止むんだろう]
……変わる必要、あります?
[言葉の意味は良く分からなくて、アレクセイさんに目を向ける。
笑みが珍しく思えるのは、ここ数日そうでない顔ばかり目にしてきたからか]
たくさん、死んじゃいましたねぇ。
オリガさんも殺されちゃったみたいです。
[唇に指を当て、他人事みたいにボクは言う。というか、他人事だった]
(77) 2013/09/11(Wed) 23:32:18
はっ、あいにく、だが……
[窪んだ左目、なら俺と同じだ、と。
サーシャの右手がまっすぐ胸へと突き出されるよりも早く。
男の右手は、サーシャの首筋を左から強かに切りつけようと。]
―――そういう趣味はねぇさっ!!!
(78) 2013/09/11(Wed) 23:34:05
─ 三階・展望室 ─
[紅い光に染まる部屋。
「男」の暗色の髪も、光に照らされ紅に染まる]
いえ。
ただ、羨ましいと思いまして。
[変わる必要を問われ>>77、頭を振る。
笑みは変えぬまま、続く声にも軽く肩を竦めて]
そうですね。
それがこの『ゲーム』における、ルールですから。
(79) 2013/09/11(Wed) 23:40:08
だから。
あなたも、死んで下さい。
[すらり、剣を抜き放ち、キリルへと向ける。
これが自分の、『ゲーム』に勝つ為の、牙]
私に、喰われて。
(80) 2013/09/11(Wed) 23:42:04
キリルは、メモを貼った。
2013/09/11(Wed) 23:52:14
─ エントランス ─
[窮鼠猫を噛む───。
その言葉が頭の中に残っていたなら、相手を侮りはしなかっただろうに。
僕の頭は他の者達を殺すことでいっぱいになっていた。
だから、僕の短剣が届くより早く相手が動く>>78とは思っていなくて、勢いよく迫る刃に右目を瞠った]
ぐっ…!
[死角からの動きには流石に対応が遅れる。
迫る刃から逃げるように反対側に身体を跳ねさせたが、首を護るために持ち上げた左腕に鉈の刃が深く、刺さった。
ジラントへ向けていた狙いも当然外れ、更には鉈が振り抜かれる勢いに身体自体が、飛ぶ。
勢いで左腕に刺さった鉈が抜け、紅を散らしながら僕は床へと落ちた]
(81) 2013/09/11(Wed) 23:53:38
― 二階廊下→階段、一階付近 ―
[緩やかに段を踏み、降りていく。
慎重に足を運んだのは、「無茶はしない」という言葉を表すように。
声がした方の様子を一先ず目で確かめようと、階段の上からエントランスの方を覗き見れば。
そこにやはり居た二人の男と――舞う短剣と、鉈。]
っ、―――…
[ジラントとサーシャには、階段上に立った女の気配は捉えられたかどうか。
メーフィエには咄嗟にはそれは解らなかったが。
それでも、腰元の剣に手を添えて、一歩、下がった。]
(82) 2013/09/11(Wed) 23:54:10
─ 三階・展望室 ─
[何故羨ましがるのか分からないけれど、問題はそこじゃない。
部屋の床。
赤い光に紛れて、赤い花の欠片が落ちている事に気付いたのと]
あぁ。
貴方が『鬼』なんだねぇ。
[剣が抜き放たれた>>80のは、殆ど同じタイミングだった]
(83) 2013/09/11(Wed) 23:55:00
やだなぁ。
見逃してくれないかなぁ。
[多分無理かなぁ、とは思いながら。ボクはそっとスカートに手を触れる。
そこに隠してあるナイフは、3本。向かってきたら投げつけてやろうと思っている。
その後どうするかは、その時次第だ]
(84) 2013/09/11(Wed) 23:55:18
アレクセイは、メモを貼った。
2013/09/11(Wed) 23:56:11
サーシャは、メモを貼った。
2013/09/11(Wed) 23:56:48
[この時、ジラントの手負いの姿が察せられたこともあって。
もしかしたら、生き延びたどちらかをこの剣で、この手で殺すことも、できるかもしれないと。
そうは、思ったの、だけれど――。]
(85) 2013/09/11(Wed) 23:57:23
キリルは、メモを貼った。
2013/09/11(Wed) 23:57:55
アレクセイは、メモを貼った。
2013/09/11(Wed) 23:57:59
[鉈を振るった瞬間、激痛が走る。
けども、勢い任せでそのまま薙いだ。
手応えはあるけども、それは首筋ではなく、サーシャの左腕に深々と突き刺さり。
紅が散る。]
はは……。
[サーシャが床に転がり落ちると同時、男も胸元抑えて、その場でがく、と崩れ落ちた。]
(86) 2013/09/11(Wed) 23:59:00
ジラントは、メモを貼った。
2013/09/12(Thu) 00:02:50
─ 三階・展望室 ─
[羨ましいと思ったのは、ただ、キリルの揺らがぬ様に。
自分は役割を受け入れても、微かな揺らぎが残ったままで。
仲間に申し訳ない思いを、ずっと抱いていたから]
死ぬ時くらい、種明かしがほしいでしょう?
[キリルに返す言葉>>83を紡ぎながら、剣を抜き放ち。
見逃して>>84という声に、笑みは変えぬまま頭を振って]
それが出来るなら、最初から乗りませんよ。
こんなばかばかしい『ゲーム』なんか。
[人差し指を立てて、片目を瞑ってみせた]
(87) 2013/09/12(Thu) 00:05:35
アレクセイは、メモを貼った。
2013/09/12(Thu) 00:06:39
[激痛に崩れ落ちた、その視線の先、階段の上の人影>>82をぼんやり捉える。
ああ、あのシルエットは……。]
[武器を振るう様な無茶などせずにいたのだろうか、と、小さく笑う。]
(88) 2013/09/12(Thu) 00:10:13
メーフィエは、メモを貼った。
2013/09/12(Thu) 00:11:40
─ エントランス ─
[落ちた拍子に右半身を床に打ち付けた。
短剣を手放さなかったのは執念に近いだろう。
切り裂かれた紺の袖からだらだらと零れ落ちる紅は、服と床の両方を濡らしていく]
───いてぇ……いてぇよぉ…。
[傷が痛むのか、心が痛むのか。
どちらなのかも分からない。
呟くように言いながら、もがくようにして僕は身体を起こした。
跳ね飛んだ紅が左の頬骨辺りへと付着し、まるで血の涙を流しているような軌跡を作る。
右目からは透明な筋が幾本か、目尻を伝い零れていた]
(89) 2013/09/12(Thu) 00:13:08
[左腕に力が入らない。
右腕も、右足も、落ちた衝撃でまだ痺れている。
左足も、今は感じられなくなったけれど、悲鳴を上げていてぎこちない動きしかしないはずだ。
それでも尚、僕は全身に力を込めて立ち上がり、覚束無い足取りでゆらゆらとジラントに近付こうとした]
──…死ねよ。
もうみんな、死んじまえ───
[一歩、歩を進める度に左腕から紅が零れ落ち、床に点々と痕を作る。
途中倒れそうになってガクンと身体が揺れるも、ジラントに対して牙を剥くのは諦めなかった]
[メーフィエがこちらを窺っている>>82ことは、意識に入って来ずにいる]
(90) 2013/09/12(Thu) 00:13:14
─ 三階/展望室 ─
[返って来たのは否定>>87と、お茶目な仕草だ]
うぅん、ダメかぁ。
他の人にしてって言っても、ダメです?
[他の人、それが今どのくらい生き残っているのかボクは知らない。
そうでなくても、集まった中で一番弱っちいのはボクだろうから、多分これも無理だろう。
そう思いながらも言葉を紡ぐ。理由なんて、命が惜しいからに決まっている。
少しだけ後ずさった。扉の位置は近いけれど、さっき閉めてしまったから逃げ出せるかどうか]
(91) 2013/09/12(Thu) 00:15:35
[すぐ近く、呻く様な声>>89]
は、はは……。
[朧気な視界の中、影がゆらりと近づいてくるのが見える。]
くたばれ、ってんだ、くそがき……。
……しつこい男は、嫌われ……るぜ……。
[痛みで全身が悲鳴を上げている。
けども、転がったまま、右手にぎゅと力入れ。]
(92) 2013/09/12(Thu) 00:21:31
安心して下さい。
他の人の命も、ちゃんと頂きますから。
[キリル>>91に返す声は、変わらぬ穏やかさを湛えて。
変わっているのは瞳に宿す光の冷たさ。
彼女が後ずさるのを見れば、じり、と身を詰めて。
次の一瞬、駆け出すと小剣を喉元へと向け真っ直ぐに突き出した]
(93) 2013/09/12(Thu) 00:22:38
[崩れ落ちたジラント>>88の笑みが目に映る。
覚束ない様子で彼の方へ歩を進めるサーシャ>>90もまた、目に映る。
互いに血を散らし、傷ついたその姿を前にすれば、女の目にもそれは解る。
まるで『鬼』にでもなるように、その命を断つことは、きっと容易い、と。]
…………ジラント、さん。 サーシャさん。
[剣に触れて、その柄を握りしめて――。
それでも、鞘から抜き出すことができなかった。
ただ、両方の肩が、両目が、小さく震えた。]
(94) 2013/09/12(Thu) 00:25:46
─ エントランス ─
[床に倒れたままのジラント>>92。
そこに近付いて、歪んだ笑みを浮かべた後、短剣を逆手に握って腕を顔の位置まで上げた]
……お互い様、だろ?
[『鬼』を見つけたと言った時のジラントも、執念染みたものを持っていた。
それを上げて、わらった後、僕は握った短剣を振り下ろした*]
(95) 2013/09/12(Thu) 00:29:22
─ 三階/展望室 ─
……別に、
“ボク”だけ生き残れれば、良いんだけどなぁ。
[ダメで元々だったんだけど、やっぱり無理>>93らしい。
見てくる目が冷たくて、ボクは何故だかちょっと笑ってしまった。
ついでにうっかり“キリル”を装い忘れたけれど、今更だし良いか。
壁に背がついて]
(96) 2013/09/12(Thu) 00:29:47
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