100 緋くさざめく月光海
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─ 一階・浴室 ─
[服は既に着終えた後だから、開けられて困ることはないのだが]
……。
その、色々、汚れちゃったし……
[答える言葉に嘘は一切含まれていないが。
視線は彼と合わせようとはせず、ゆらゆらと彷徨わせる]
(55) 2016/08/16(Tue) 22:02:13
─ 一階・浴室 ─
ああ、そうだったか。
[別段、居た理由を問うた心算はなかったのだが。
返る言葉>>55は、そのまま受け取った]
…………。
[ゆらゆらと彷徨う視線は、昨日、真っ向から疑念をぶつけてきた様子とは真逆。
それ故の違和は強い]
……ヘルガ殿が、襲われた。
つまりは、まだ終わってはいない。
私からすると、お前かルーデンドルフ殿か、どちらかが最後の人狼、となるわけだが……。
[ここで一度、言葉を切る。
細めた深紫にあるのは、静かな、それでいて険しい光。*]
(56) 2016/08/16(Tue) 22:10:55
─ 玄関前 ─
[屋敷の中へと入る前、玄関前で立ち止まり、屋敷を見上げる。
この屋敷で暮らすことを夢見て、買い取ることを考え戻って来たはずだったのに。
再び”目覚めて”しまったために、己の手でこの屋敷を汚してしまった。
その点は非常に残念に思う]
………
[全てが終わったら、この屋敷は曰く付きと呼ばれることになるだろう。
利用する者も、買い手もつかないかもしれない。
それはそれで良いかもしれない。
そうなれば、ここでの出来事、屋敷に残された痕跡は己が為した、この屋敷を己の物とする印となろう。
そう考えたなら、汚したことも少しは満足に思えた]
[そんな自己欺瞞を抱きながら、玄関の扉を開け中へ]
(57) 2016/08/16(Tue) 22:18:04
― 厨房 ―
[三階からゆっくりと降りて、厨房へと男は足を踏み入れる。
お腹すいたのもある。]
……ヘルガ。
どうしてこうなっちまうかねぇ?
[残されているスープの入った鍋を見て、亡くなった女性を思う。
スープに火を通した後、軽くよそって腹におさめた。]
……さて、また探しに行くか。
[体調は復調しきれていないけれど、まだ終わっていないから。
男は厨房から出て、再びカヤを探そうと。*]
(58) 2016/08/16(Tue) 22:21:40
─ 一階・浴室 ─
[ぎゅ、と下唇を噛み、視線を下に落とした。
酒場の主が殺された、と告げられても黙ったままで]
そんな……
ウチは、違うよぉ……?
[疑惑の言葉にのみ反応して、僅かに視線を上げる。
嘘は言わず、けれども反論は敢えて弱々しく、やはり視線を合わせることはなく。
かつて彼の手に掛かった小説家もこんな風だったろうか――と、内心では考えながら]
(59) 2016/08/16(Tue) 22:25:05
─ 1階 ─
[人が減り、静けさが増す屋敷内。
玄関から奥に向けて歩を進めると、厨房から出てくるクレメンス>>58の姿を見つけた]
神父様、カヤさんはまだ…?
[そう問いかける様子から、エーリッヒはまだ見つけていないと言うのが伝わるか]
(60) 2016/08/16(Tue) 22:33:16
─ 一階・浴室 ─
[視線を合わさず、弱々しい否定を持って反論する様子>>59はどこか、以前を思い起こさせるもの。
ふと過ったそれを振り払うように、軽く首を横に振って]
……ま、自分からそうだ、と言うやつはいないだろうな。
言われたら逆に、困惑する。
[どこまでもさらりとこう告げた後、ゆっくりと距離を詰めて、手を伸ばす。
その様子は、傍目にはどう映るかはわからないが。
伸ばした手が掴もうとするのは、その手首。*]
(61) 2016/08/16(Tue) 22:34:31
― 一階 ―
俺の方もまだだ。
[エーリッヒの様子>>60に見つけていない事を知りつつ、
こちらも見つけていない事を伝える。]
まだこの階は探しきっていないから、探したいところだが……。
(62) 2016/08/16(Tue) 22:43:55
─ 一階・浴室 ─
信じて、くれないんだ……
[返る言葉に、怯えるような表情を保ったまま。
距離を詰められる>>61事を恐れるように、僅かに後退る]
――ッ、
[それでも伸びてくる手がこちらの手首を捕まえた、その一瞬後。
もがくように身を捩じらせ]
、はな、してっ……!
[上げた声は浴室の外まで届くか。
手首を口元まで引き寄せ、相手の手に噛み付こうと口を開ける――丁度昨日、人狼だった少年が皆の前でしたように]
(63) 2016/08/16(Tue) 22:51:36
─ 1階 ─
そっか…外も居なかったよ。
となると、後はこの階───
[言いかけて、1階の奥、大浴場の方から声>>63が聞こえた。
ハッとするように顔を向け、再びクレメンス>>62を見遣る]
神父様。
[呼びかけを一つだけ向けて、エーリッヒは大浴場の方へ]
(64) 2016/08/16(Tue) 23:01:18
─ 一階・浴室 ─
……お前な。
昨日散々、人を信用できない、と言いまくったのはどこの誰だ?
[信じてくれない、という言葉>>63にさらりと返し。
手首を掴んだ直後の様子にほんの僅かに眉を寄せるが、抗う事はせず、ただ]
……噛みつこうが何をしようが構わんがっ……!
その前にちょっと、腕、見せろ!
[場合によっては、笑い話にならないかもしれないが、確かめる機会は逃せない、と。
未だ自由な反対側の手で、掴んだ腕の袖をまくり上げようと試みる。
動きの無茶さでどこかおかしくするかも知れないが、そんな事には構ってられない。*]
(65) 2016/08/16(Tue) 23:01:42
─ 一階・浴室 ─
[噛み付こうが構わない>>65との言葉通り、容赦なく歯を立てる。
当然噛み千切る程の力は出せないし、精々血が滲む程度だろう]
…… ?
[そうしながら、腕を見せろという要求には密やかに眉を寄せる。
遺体は見ていないから、抵抗の痕の事など知らないのだ。
疑問が浮かんだお陰で噛み付く力が一瞬緩んだ為か、袖は捲られた。
勿論、そこにはそれらしき傷はない]
(66) 2016/08/16(Tue) 23:16:53
― 一階 ―
そうか……
そうなる……――!?
[大浴場からの声>>63に、エーリッヒ>>64に頷きを返して。
エーリッヒの後を追うように、大浴場へと。]
(67) 2016/08/16(Tue) 23:17:37
─ 大浴場 ─
[駆けつけた先では丁度、カヤがヘルムートの腕に噛み付いたところ>>66で。
一瞬ぎょっとした表情を浮かべたが、ウェンデルの時のような事態にまでは発展しなかったらしく、その後の彼らのやり取りを見遣る]
何をして───
[そうして捲られるカヤの袖。
ヘルムートが何を確認しているのかを直ぐに察した]
(68) 2016/08/16(Tue) 23:24:23
─ 一階・浴室 ─
[容赦なく立てられた歯、それが与える痛みに一瞬顔を歪めるものの。
唐突な要請が虚を突けたのか、袖を捲り上げる事には成功した。>>66]
…………。
特に、怪我はしていない……な?
[確かめるように問いかけつつ、は、と息を吐く。
対なる者が文字通り、命がけで残した手がかりと合致しないとなれば、と。
思考が巡った頃には、先に駆けだしたエーリッヒ>>68が辿りつくか]
……ああ、ちょうどいい所に。
すまないが、腕を見せていただけないかな?
[問い駆ける声音は、ごく静かなもの。*]
(69) 2016/08/16(Tue) 23:27:26
──腕? 何で?
[問いかけ>>69に返すのは、さも心当たりが無い、と言った雰囲気の声。
表情もきょとんとしたもの]
見たところで面白いものは無いと思うけど。
[そう言って外すのは右腕のボタン。
ワイシャツにの袖に隠れている部分には何ら傷などはない]
(70) 2016/08/16(Tue) 23:33:55
─ 一階・浴室 ─
―― ッ、
[怪我の有無を確認する言葉>>69には何も答えなかった。
手首を掴む手が離れたなら、嫌がらせのように今一度強めに噛み付いてから、此方も離れる。
口の中に滲む血の味に顔を顰めつつ、現れた画商に投げられる問いを聞いて]
……。
[そこで漸く、先の行動の意図を察する。
一瞬鋭い視線を投げたのは、恐らく画商の方にしか見えなかったはずだ]
(71) 2016/08/16(Tue) 23:38:50
面白い面白くないはさておいていただきたい。
[きょとん、とした声で、さらりと返す。>>70
見せられた右の腕には、傷と見えるものはなく]
……ああ。
念のため、というと何だが、左もお願いしたい。
[さらり、と付け足した後。
離れ際のカヤの残した痛み>>71に、僅かに眉を寄せた。
視線は逸れていたから、その視線の鋭さには気づく由もなく。*]
(72) 2016/08/16(Tue) 23:44:27
[向けられる鋭い視線>>71には、ちら、と視線をやるに留め]
…えー、左も?
こっちは恥ずかしいから嫌なんだけどなぁ……。
[>>72 右袖のボタンを直しながらそんなことを呟いた]
こっちに来る前にちょーっと女性とやりあっちゃってね。
[左袖のボタンを外し、袖を捲りながら笑う。
袖の下に現れたのは真新しい包帯]
この通り、巻きっぱなしなんだわ。
[へら、と笑いながら平然と嘘を言う。
偽ることは常からのこと。
躊躇う素振りは微塵も無い]
(73) 2016/08/16(Tue) 23:51:31
― 一階/浴室 ―
なにがあっ、た…?
[遅れて浴室へ現れた男は、浴室の状況に目を瞬かせながら。
状況に合わせ、動ける体制を作る。]
(74) 2016/08/16(Tue) 23:54:39
……なるほど、女性に。
[返された言葉>>73に、僅かに思案の素振り]
先ほど、ヘルガ殿を弔った際。
手に、襲撃者に抵抗したと思しき痕が残されていてね。
[淡々とした口調で語り出すのは、自分が見たままの事]
対なる君が残してくれた手がかり、無為にはできん、と思って改めさせてもらったんだが……カヤには、それらしき痕がなかった。
ついでにいうと、血を口にした人狼にしては、大分しかめっ面なんでな。
見極める者の血が相当に不味い……というなら、話は別だが。
[言いながら、噛まれて紅の滲む手をちらりと見る]
昨日のやり取りも含めて、人狼とはどうにも思い難い。
(75) 2016/08/17(Wed) 00:05:15
……そして、こんな状況で。
状況に合う傷を見て、ここに来る前の怪我だ、と言われても。
中々、信ずるのが難しい、というのは、お察しいただけるかな?
[緩く首を傾いで問う様子は、見た目は穏やかではあるけれど。
向ける深紫にあるのは、鋭いいろ]
(76) 2016/08/17(Wed) 00:05:18
牧場の主 カヤは、メモを貼った。
2016/08/17(Wed) 00:10:38
ふぅん…。
[カヤに対する見解>>75を聞いてもどこ吹く風、と言った態度]
(77) 2016/08/17(Wed) 00:20:10
───で?
こんな怪我一つで人を人狼呼ばわりするわけ?
[笑みを消して、問いかけてくるヘルムート>>76に問いを投げ返す]
そもそもさ、どうしてその手がかりが腕にあるなんて判じたんだい?
それこそ証拠が無いね。
(78) 2016/08/17(Wed) 00:20:15
……ま、僕が何を言おうと、君は僕が人狼だと決め付けて殺す心算なんだろ。
だったら僕は───
[トン、と一歩後ろへと下がる素振り]
────生きるために君達を、殺す。
[それはエーリッヒとしての、人狼《エルナ》としての意思]
(79) 2016/08/17(Wed) 00:20:24
[言い切った後、下がった以上の踏み込みをしてヘルムートに対して肩から体当たりを敢行する。
人として相手を殺せるものは何も持っていない。
腕だけでも変化させれば何も持たずとも可能だが、人として行動する以上変化はギリギリまで控えた]
(80) 2016/08/17(Wed) 00:20:34
─ 一階・浴室 ─
[画商と音楽家と、双方が言葉を交わす間、彼女は沈黙したまま。
画商の宣>>79を聞いて]
あぁ、そうでなくては。
[口の中で呟いて、厭な笑みを浮かべた]
(81) 2016/08/17(Wed) 00:25:54
証拠がどうの、と論じた所で。
己が在り方を第一とするならば、結局は意味などないだろう?
[向けられる言葉に返すのは、揺るがぬ意志を帯びた言葉]
私は、私の信じる在り方を通すのみ。
……生きるために、な!
[言い切るのと、エーリッヒが突っ込んでくるのはどちらが先か。
とっさに腕を組んで身を庇うものの、態勢が崩れるのは避けられない]
……くっ!
[ポケットの中には、入れたままの刃が眠っている。
それを手にする事ができれば、と。
思いながら、よろめく身体を支えようと足に力を入れた]
(82) 2016/08/17(Wed) 00:27:36
[それから何か使えるものはないかと、浴室を見渡した。
彼があくまで人として動く限りは、ぎりぎりまで加勢はしない心算ではあるが――]
(83) 2016/08/17(Wed) 00:29:22
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