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─ →ユリアン宅─
[落ち着いたらしいベッティの頭をぽんぽんと撫でて。少女を連れてユリアンの家へと戻る]
ただいま。
ベッティも連れて来たよ。
[ノックの後に直ぐに扉を開き、自宅よろしくそんな言葉を口にして。ベッティを先に中へ通してから自身も家の中へと入った。その後、当たり前のようにユーディットの隣へと座る]
―自宅―
[後で自分でと、ユーディットの言葉には頷いて、
呆れた視線を向けられれば、ちょうどエーリッヒたちが家に来たところで]
わかった、二人の分もお茶用意する。
[ベッティの様子はどうだったか、ちらりと見てから二人の分のお茶の用意もした]
─ユリアン宅─
……あ。お帰りなんだよ。
[開いた扉の方を見て、戻ってきた二人の様子に、ほっとしたような声を上げる]
ティ、大丈夫?
[そ、と投げた問いかけに、返ってきたのはどんな答えか。
ただ、落ち着いているらしい、というのは見て取れたから、そこには安堵して]
…………。
[エーリッヒが隣に座ると、少しだけ、惑うようないろを乗せた目で見上げる。
先ほどユリアンに聞いた事を問いたいような、問いたくないような。
迷いの元は、そんな思い]
─ユリアン宅─
すまないね、頼むよ。
[お茶を、と言うユリアンにはそう答えて。隣で見上げて来るユーディットに気付くと]
ん?
どうかした?
[三人で話していたことは知らないから、微笑みながらも不思議そうに見返した]
─ユリアン宅─
……うん。
あのね。
[どうかした、と問われ。
少しだけ悩んでから、ゆっくり言葉を紡ぐ]
リィにいは、大丈夫なのかな、って、思ったんだよ。
……『周期』が来てから、ずっと、みんなの心配してる、けど。
自分は、大丈夫なのかな、って……。
─ユリアン宅─
俺?
[言われて、濃い翠を瞬いた]
ああ……俺は、色々と覚悟が出来てたからね。
誰かが『刻』に飲まれることも、自分が『刻』に飲まれることも。
まぁ、辛く無いと言ったら嘘になるけど。
でも、自分よりも皆が辛そうにしてるのを見る方が、俺は辛いから。
自分よりも周りを優先したくなるんだ。
─ユリアン宅─
……むぅ。
やっぱり、ずるいんだよ、リィにいは。
[返された言葉に上がるのは、少しだけ拗ねたような声]
それって、結局、自分辛いの、我慢してるって事になるんだよ。
それ、なんか、やだ。
[気持ちを表せる、上手い言い方が見つからなくて、結局言えたのはこんな言葉]
それに……。
何か、変わった事、起きてるみたい、だし。
─回想/道具屋─
[暫くエーリッヒの背に抱きつき、取り留めない呟きを漏らしていたが、]
…………ん、もう大丈夫。
[そう言ってゆっくりと身体を離す。
振り向いたエーリッヒが一旦ユリアンの所に戻ろうと言うと、こくりと頷き、共に戻る。]
─ユリアン宅─
やだ、って言われてもな。
[拗ねるような声に苦笑が漏れた]
辛いのは、絵で紛らわせてた部分もあったからなぁ。
……今はね、まだ良いんだ。
俺にとって一番辛いと思える事態が起きて無いから。
それを思えば、今はまだ、耐えられる。
それに……今、傍にユーディットが居るしね。
[自身も支えられているのだと。そんな意味を含めて言葉を紡ぐ]
ん、変わったことって?
[続いた言葉に再び疑問が浮かんだ]
─ユリアン宅─
[そうして、エーリッヒに連れられる形でユリアン宅まで戻ってくる。
飛び出した手前、僅かに入りにくい気持ちもあったが、エーリッヒに促され中へ。
声を掛けられれば、うっすら笑みを浮かべ、]
……うん、もう大丈夫。えっと、ごめん、勝手に飛び出して。
[幾分か落ち着いた様子でそう返す。]
─ユリアン宅─
……やなのは、やなんだもん。
[苦笑されても、ぽそぽそとそこだけは主張した。
傍に居るし、と言われると、それはそれで嬉しいのだけれど。
自分の方が多くもらってばかり、という気持ちがあって、それが少しだけもやもやとしているとかいないとか]
……うん。
さっき、ね。リアにいたちのこと、聞いた、の。
『周期』、始まってからの、こと。
それで……。
[投げかけられた疑問。どう返すかしばし悩んで]
リィにいは、刈れないからって。
それは、嬉しい、けど……。
大丈夫、なのかな、って……。
[ようやく紡いだ問いかけは、不安を帯びて掠れがちに]
―自宅―
[机の上に置きっぱなしだった本を手にして]
これ、戻してくる。
[そう言って呼び止められることがなければ、そのまま本を手にして畑のそばにある乾燥小屋へと向かった]
─ユリアン宅─
[再び主張される言葉には、苦笑を漏らしたままユーディットの頭を撫でた。次いで、自分が刈られないと言う話を聞いたと知ると、乾燥小屋へ向かう前のユリアンに一度瞳が向いたか。喋ったのか、なんて意味を含んだ視線だったかも知れない]
ん…刈られないのは、本当。
でもね、それも万能じゃないんだ。
だから、「絶対に大丈夫」と言い切れないのが実情、かな。
[不安を帯びた問いかけに、「ごめんね」と言葉を続けた。安心させてやりたいけど、この先どうなるかは分からない。後に落胆させてしまう方が嫌だからと、きちんと自分の状態を告げた。『死神』に憑かれていることまでは明かさなかったけれど]
─ユリアン宅─
……うん。
消える可能性はある、って、リアにいも、言ってた。
[撫でてくれる手に、安堵を感じるけれど。
伝えられた状態への不安は、やはり、消しきれなくて]
あ、え、と。
謝らないで、なんだよ……。
ディは、ただ。
そういう風になってるのが、辛いんじゃないかなって……それで、そうだったら、やだなって、そう、思ったから……。
だから……聞いておきたかったの。
[謝られて、慌てて言葉を重ねるけれど、やっぱり上手く表せていない気がした]
─回想、ユリアン宅─
[くしゃりとユリアンの頭を撫でて、やっぱり普段とは変わらなく見えてしまう底の見えない青年の顔を顔を覗き。]
上手に出来なくて困りはしなかったなら。
きっと、
ゼルギウスは、ユリアンだけは、
甘やかし放題だったのだな。
[怒る様でもなくそう言って。たぶん。今の自分よりずっと深く深く、その見えにくい感情を汲み取れていた薬師の事をそう評し]
[お返しの代わりと言われて、うん。と笑う。]
ボクが曲がりなりにも笑えているなら。
それは、ユリアンと、ゼルギウスのおかげなのだよ。
……恩人のお返しになるのなら、なによりだ。
[そう言って]
……。
前も言ったが誤解されるのだよ。
[続く言葉には、青年の想像どおりにじと目が送られた>>56。]
どうせなら妬いて、──…、
……くれるのかはわからないのが難点だ。
まあ。
それに。ごろごろ甘えるだけなら、
ボクにはエーリ兄がいるからな。
そういうのを頼むかは、
甥か姪ができるような事態になってから考える。
[ボクは心の広い妹だからな。と、兄と友人の関係にはっきりとは感づいていないまま、真顔でそう言ってユリアンから離れ、]
[手招きした友人から聞く話に、うん。と頷いて、
目を伏せるも正面から見届けたまま]
……
… うん。
["また。"と、その言葉にこくりと頷いて]
──そうか。
[釣鐘草の名を告げられて目を細める。知らず、触れていたのは彼の人の痣があったと同じ場所。]
[話を聞いてから置いた沈黙は短くはなく]
……ありがとう。
[友人に最初に口にしたは感謝を。]
それでも。
…ちゃんと、聞けて、良かったのだよ。
[そう伝えられた後には、戻ってきたエーリッヒや、ベッティの声の方に顔を上げた。]
─現在、ユリアン宅─
…気にすることはないのだよ。
[すでに自分の分のお茶は飲みきっていたがお代わりを貰うこともなく、ベッティにはそう返して迎え>>67
ユーディが兄に問いをかけるかかけないかは、
邪魔をせずに、空のコップに視線を落として待つ。]
―→乾燥小屋―
すぐに、戻る。
[ひらりと手を振って戸から出て行き、乾燥小屋へと向かった。
棚の一つ、本を納めてあるそこ、あいている場所に本を納めて]
また、くるか…
[小さく呟く声]
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