情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
[こどもはぎゅっと書を抱きしめながら、皆の言葉を聞いています。
なにが正しくて、なにが間違っているのか、わかりません。どこで食い違ってしまったのでしょうか。
荒れ狂う風に眼を瞑ります。けれども書の力か指環の力か、それがこどものからだにまで届くことはありませんでした。]
君は。
他の誰がこの世界をすきでも、
生きているほかの誰かが、好きでも。
決して喪いたくないと思っていても。
君は、滅びを願うのか……?
[ユリアンのそばの、その存在に。
気づいていても、いたとしても。
自らの言の葉に、自らの望みが、
少ししくりと痛んでも。
決してかの精より目を離すことはない。]
[怒り、哀しみ、痛み、こどもにはわからない、たくさんの感情が、辺りに溢れていました。誰よりも近かった筈のフィロメーラの心も、離れてしまったからでしょうか、今はわからなくなってしまっていました。ただ、ひどく辛そうに思えました。]
…ならば尚更、裁かねばならぬ。
【力】の流転を守るが、竜の勤め!
[口腔に力が凝縮する。
その火気は、吐息を幾千度もの炎へ変える。]
[制御出来きれてない風は、
敵味方関係なく吹き荒れる。
突然、背後の影が消える。
その瞬間、無秩序の風が収束して、
ベアトリーチェとアマンダに襲い掛かる]
[風は二人を取り囲むように吹きかかる。
二人を外からの攻撃から守るように]
[アマンダは振り下ろされる刃を見つめたまま、動かない、動けない]
だって、聞いてない!
ベアが何を望んでいるのかを!
[耳に届いたフィロメーラの言葉に、思わず振り向き叫ぶ]
フィロメーラ! 君は!
ベアと出逢った世界(こと)も否定するの!?
[迫り来る刃を忘れ]
[何かが、歪んだ。それは彼女の表情か、心か]
「……滅びは、創世に必要な事。」
[迷いを断つように、戦乙女は剣を振わんと。
しかしそれは、一瞬の注意が逸れたうちに放たれた、竜の火炎に止まる。彼女だけなら避けられよう、少女だけでも書と指環の力があれば護れよう。しかし、それはあくまで一つの存在なればこそ。分たれた今となっては――]
[彼女は剣を振う事を、避ける事を選ばず、盾を翳す。
しかし力を有した盾なれども、本性を表した竜の火炎を完全に遮断する事など、出来る筈もなく。灼けつく炎は、鎧を纏った彼女の身を焦がす]
フィロメーラ!
[わずかなゆがみを持った精に、
火の竜の炎が襲い掛かる。
思わず名を呼んだのは――
かの精が望むは、本当は自らも望んでいたからかもしれないからか。
かの精と自分が、似た存在であると思っていたがゆえか。]
[刃は砕け]
邪魔を
するな…!
[叫びは咆哮に変わり
少年の姿は白い狼に変わり]
[アマンダの頭上を軽々と飛び越える。]
[その一瞬、ユリアンを睨み付け]
[こどもを取り巻く風は、フィロメーラにまでは届きません。眼の前で、もうひとりの自分とも云える存在が火の中に包まれてゆくのが見えました。]
……フィロメーラ!?
[ふつり、なにかが弾けるような感じがありました。]
本当に、馬鹿だよ、フィロメーラ。
君は。
[火の舌が焼いたかの精に、苗床は呟くように言う。]
……過ぎた願いは身を滅ぼすというに。
[少年の姿が白き狼へと変わる。真冬のような輝く真白]
…っ、ミハエル!
[頭上を越える白き狼。向かうは少女。
跳躍では間に合わぬと、身体をしならせ長い尾を振り払う]
[氷の精が飛び掛るを見るも、
その風の力が強きを知るからか]
書を、渡すんだ、ベアトリーチェ。
封をしなければなるまいよ。
それがなければ、君のフィロメーラは、こうならなかったのだから。
[それだけの大声をあげたのは、初めてのことでした。頭の中は、まっ白でした。護りの風からも抜け出て、書の力も指環の力も使うのを忘れて、炎の収まらないその中に――フィロメーラのもとへと、駈けだします。]
[火の中にかけこむかの女を、
追うかは悩む必要はなかった。
かれはただ願う。
苗床は、強く願う。
書を、鍵を、
この手に入れることだけを。]
ベアトリーチェ、行くな!
危ない!
[風の守りより抜け出た少女に慌てて
旋風で絡めとろうとも、すんでのところで間に合わず]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新