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[胸に白い花を咲かせて倒れたブリジットの身体を抱え上げる。
ベアトリーチェとノーラが、寄り添いながら前に進む姿を横目に、随分と遅くなった足取りで、ライヒアルト達が居る方へと──。]
[打ち込んだのは、野茨を示す、学名。
直後、感じたのは、風の流れ]
……ん。
[いろを失わぬ天鵞絨は、消えゆくものたちを捉える。
じゃあな、と。
小さな呟きを、心の奥に、落とした]
[再度、向き直るのはモニター。
パスワードは、受け入れられていた。
終了の是非を問う、表示。
選ぶのは──終わりを、ねむりを、導く選択肢。
流れてゆく文字の連なり──それは、やがて、消えて。
銀なるものは。
その動きを、止めた]
……止まった。か。
[空白を経て、零れたのは、小さな呟き]
笑ってるのね。よかった。
よかった、のかな。
[涙がこぼれる。又いなくなってしまったと、思い]
ノーラさん、もう少しで、きっと治るから。
エーリッヒさんも、笑ってるかな。
[身体が浮いた感覚があった。
ぼんやりと、眼を開く。呼びかける声があった。]
……―― 、 ―ッ…、…
[頷き返そうとして咳き込み押さえる手のひらに
花びらと棘が落ちた。それがおさまれば、
手を握り締め小さく頷いて]
…… ――大事 ないの よ
[はたり、と 落ちる。
落ちる、落ちる 落ちる涙。
深く俯けば亜麻色の髪に隠れて見えないだろう。
眼を閉じて、流れるに任せる。
声を殺して、
しずかに。
静かに。]
…えぇ。
[ベアトリーチェの零れ落ちる涙を
そっと掌で拭ってあげようと手を伸ばす。]
きっと、良かったのよ。
[静かに諭すような声色で]
エーリッヒは…
[遅い足取りが、ライヒアルト達の居る場所に辿り着く間に、ゼルギウスの声が小さくなり、各フロアの様子や、ノイズだけが走っていたモニタ画面(あの古城にカメラがあったのだろうか?)が暗闇にかえる。
点滅していた僅かな機械類のランプもオフになり、瞬く星座のような幻想生物達も、姿を消す。]
[間に合わなかった命を思う。
ノーラの方を視た。糸の先、揺らめく、色]
ノー、ラさ……。
[症状が進んで見せたもの。
喉の炎症は進んで、目に。
その過程で見る、初めての、]
ノーラさんは、やっぱり、綺麗な人なの。
[一瞬の奇蹟。色は又、元に戻り、少女の視界を闇に返した]
終わった、ね。
[ライヒアルトの手に左手を重ねて微笑む。
どの顔も疲労の色が見て取れた。
眩暈がして顔を伏せる。]
少しだけ、……休ませて、ね。
うん。エーリッヒさんも、先生も、イレーネさんやダーヴィッドさんや、みんな。――ツヴァイさんも。
笑ってると、いいな。
[支える重さを感じながら、ゆっくりと、笑みを作る。目には、涙]
[え、と声にならない声が出る。
盲目の少女に訪れた一瞬の奇蹟。]
……ベアトリーチェ。
[ふ、と笑う笑顔は――もう見えないのだけれど
優しく彼女を見つめながら]
今度、星座を教えてあげるわ。
…暗闇ほど輝く綺麗な光の話を―――。**
……ん。
そうだな。
[重ねられる手。
小さく、頷いた。
休ませて、という言葉には、一つ瞬いてから、頷く]
……ああ。
起きたら、いう事がいくつかあるから……な。
[腕の中、押し殺した声と僅かな震え。
故に、少女の髪に触れない指が。赤毛の男の前髪を何度も直した事を、指先が思い出す。]
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