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集会場は不信と不安がない交ぜになった奇妙な空気に満たされていた。
人狼なんて本当にいるのだろうか。
もしいるとすれば、あの旅のよそ者か。まさか、以前からの住人であるあいつが……
どうやらこの中には、村人が3人、人狼が2人、占い師が1人、霊能者が1人、守護者が1人、聖痕者が2人、狂信者が1人含まれているようだ。
ニンジンは、人類の敵じゃないけど、僕のことを嫌ってるんだよ。
[ベアトリーチェの問いに、彼は答える。ものすごく真剣だ。そしてジンロウよりニンジンが重要らしい]
―二階・エーリッヒの部屋―
…ああ、ありがとう。
………エーリッヒの分…ない……けど、いい?
[オトフリートにトレイを手渡して]
[固まったエーリッヒに、きょとんとした様子。首を傾げる]
[恥じらいがないのは、相手が幼馴染故なのか]
………お邪魔、だった?
[その質問も、どうなのか。]
[ああ、この声は、と。]
[顔には出ないことを、微笑みに隠せることを、少し、ほっとして]
あなたが。
私と同じ、人ではないものの、血を持つ…
にわかには信じ難いが……この地に『人狼』と呼ばれる脅威が潜んでいるらしい。
既に、被害も出ている。皆、十分に気をつけてな。
[それだけを告げると。
自衛団長は団員と数言言葉を交わして、再び集会場から出て行った]
―エーリッヒの部屋―
ありがとうございます。わざわざ。
イレーネが作ったのですか?
[微笑んで]
お邪魔ではないですよ。
[くすくすと笑う。何を勘違いしているのですか、と]
[ふ、と窓の外へと視線を遣って――
一瞬、何かが見えた気がしたのは、気の所為だろうか]
[オトフリートの声に、顔をそちらへと戻して]
……うん。
世話焼きで…忙しそうだったし、ね……
[小さく、笑んで。勘違いとの言葉には、冗談だよ、と]
─二階・個室─
いや、邪魔とかそういうんじゃなくて……。
[何をどう言えばいいのかとため息をつき、それから、ふとある事に気づいて慌てたようにシャツを羽織る。
……とっさに、隠そうとしたのは、右の肩。
もしその動き見ていたなら、そこに異質な蒼い色彩が見えたかも知れず]
本当の、名前…
封じて、ずいぶんの時が過ぎます。義母が、私が変化して、ああなってから
それでも名も、この声も、私を離しはしなかったのですね。
…刹、と。
>>1
アベールさんはニンジンさんに嫌われることをしたんですか?
あの、その赤い液体は何?綺麗……
[少女にとってジンロウよりもニンジンよりも赤ワインのほうが重要事項らしい]
…いや、掴まえたんじゃなくて……っ!!
[身を起こそうとして、痛みに呻く。]
……くっそ…古傷が…。
[耐える様に噛み締めた歯の間からわずかに漏れるような声。]
[イレーネにくすくすと笑いながら]
そうですね、世話をやかざる、得なかったですし
[当然非難たっぷり]
[エーリッヒの裸は見慣れているからか、別になんとも思っていなかったようで]
[しかしあわてたのに首をかしげた]
[別にじっと見る気もなかったのだが、溜息を吐く様子に不思議そうにして、つい、まじまじと。
ちらりと見えた、蒼。]
……エーリッヒ?
[肩の辺りに、視線を向けながら。名を呼ぶ]
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