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次の日の朝、自衛団長 ギュンター が無残な姿で発見された。
そして、消え行くもの。
運命の輪が回りだす。
紡がれるのは、如何なる結末への道筋か……。
現在の生存者は、演奏家 オトフリート、薬師見習い エーファ、大工 イヴァン、仕立て屋 ユリアン、画家気取り カルメン、修道士 ライヒアルト、旅人 ゼルギウス の 7 名。
[それから、広間に屋敷に居る全員が集まって。
告げられた宣、交わされる言葉達はやはり、人狼を─自分達を除するもの。
怖い、と落とした呟きは声だけでなくコエにも乗ってしまったけれど]
……怖がっているだけじゃ、どうすることも出来ない。
小父様が、殺すというなら──その前に、殺さなくちゃね。
[何もしないでいれば、見出す者に見つけられて処されるだけだとも、理解出来るから。
震えるコエで、>>1:*31イヴァンへと同意を返す代わりの覚悟を呟いた]
/*
業務連絡。
見落としごめんなさい、そちらがよろしければギュンター小父様は私に襲わせてくださいな。
小父様のお部屋でがぶがぶしようかなと思っています。
それかテラス。
─ 客間 ─
[広間でまた一話題出ていたとは露知らず、イヴァンは外に安置しておいた歌い手の遺体をシーツに包んだまま運び込んでいた。
赤から黒へと変化し始めている色に顔を顰めつつも、運び込んだ客間の床に遺体を安置する。
火の気のない部屋は外よりもやや寒さが和らぐ程度で、ほぼ変わりなしと言っても良い気温だった]
しばらくはこのままか…。
早いとこ出れるようになれば良いけど。
[何かが再び起こる前に橋を架けることが出来たなら。
そんな淡い期待が頭を過ぎる。
その期待が裏切られると知るのは、もう少し先のこと*]
―広間―
[ライヒアルトへの問い掛けは誤魔化される事なく、
困ったような笑み>>1:170と共に幾つかの疑念が返された]
あの旅人については俺も何も聞いていないけど
あの様子はやっぱり気になりますね……
ギュンターさんは言う気はなかったかもしれないのに
[意図がつかめない、と言う部分には同意をして、その後に続けられた言葉にはたりと首を傾げ]
双花聖痕について、ですか。
もし、俺で力になれそうなら聞きますけど…
[そうしている間にカルメンから声が掛かり気持ちがそちらへと傾くと
飲み終えたカップを手に広間を後にする>>1:171のを目で追って]
気をつけてくださいね。
[一言だけ声を掛けて見送る。何に、かは自分でも解らないが。*]
/*
ありがとうございます。
じゃあ目撃されにくい様に小父様の私室の方が良さげかな。
襲撃:おまかせも確認済ですー。
― 広間 ―
[>>1:172こちらの問いかけに、オトフリートは言い難そうに口籠る。
知らない方がいいというソレは、気遣ってくれていると分かるもので。
だからそれ以上募るのは良くないとも、思ったのだけれど]
…でも。
知らないまま、居る訳にもいかないわ。
[此処にいる以上は自分も当事者で、目を反らしたままでは居られない。
だから、と言葉を重ねれば腹を裂かれていた、と伝えられた後、告げられた言葉は思いもよらぬものだったからほんの少し呆気にとられた後]
…ありがとう。
[絶対の約束では無いかもしれないけれど。
少しでもこちらの不安を軽くしようとしてくれている思いに感謝を返した*]
─ 厨房 ─
んー……とりあえず、じゃがいもとセロリのポタージュでいっか。
[ぐるぐる悩んでいた思考はそこに行きつく。
何となく、人参を使いたくない、と思ったら、そこに行きついた。
個人的な人参へのあれそれは関係ない。
ただ、色を使いたくないだけの話、と、誰も聞いていない自己弁護をしながら材料をそろえて行く]
…………。
[それでも、意識と視線は時折庭へと向いた。
この時期には咲かないはずの薔薇が咲いていたのかどうか、それは確かたかった。
確かめないといけない、と。
そんな無意識には、気付けていないけれど。*]
─ 屋敷内 ─
[歌い手を運んだ後は、減った分の薪を補充するべく屋敷の裏手と中を往復する。
何かしていないと思考に囚われてしまいそうで嫌だった]
エーファ、雪下ろししても良いか?
[屋敷の中で手をつけていなかった場所についてをエーファに問い、許可を得られたならそれで時間を潰そうと。
湖に浮かぶ小島ではやれることも限られていて、仮にそれが終われば手持ち無沙汰になってしまうわけだが。
何もしないよりは良いし、夜も疲れでよく眠れることだろう**]
[オトフリートの申し出>>1に表情をやや緩め]
ありがとうございます。
考えが纏まらないようなら、
またお願いします。
[話すうちに考えが纏まることもあるだろう。
聞き手の言葉がまた何かのきっかけになるかもしれない。
そう思い、ありがたく受け取る。
気をつけて、の言葉には、あなたも、と返し。]
― 厨房 ―
[カップを持ち厨房に行くとエーファと黒猫がいた。
前にも見た光景だな、と既視感を覚えながら]
失礼するよ。
[と声を掛け、中にはいり、洗い場に立つ。
服が濡れぬように袖を軽くまくる。
食器を洗い流して、布巾で水気を拭い棚へと戻す。
洗い物には慣れているとはいえ、
普段入り込まぬ場所であるから
カップをしまう位置は元通りではないかもしれない。**]
─ その日の夜更け ─
[夜も更けて、月明りが差し込む窓を開ける。
女の鼻がその匂いを捕らえた時、変化が起きた]
…っ、──…!!!
[声無き叫びは、雪が吸い込み静寂を保つ。
女の肢体は全身を銀毛に覆い尽し、完全に獣へと変じるとそのまま窓を蹴って壁を駆け上がる。
香しい花の匂いが届く部屋、大きく開け放たれた窓を目掛けて]
(小父様)
[窓に足を掛けて中に入り込むと、ギュンターの姿が見えた。
やはり女は人の声を発せない。
けれど、ギュンターもまた、声を発することはなく]
(…なんで、助けを求めないの?)
[浮かんだ疑問は、花の薫りによって理性と共にゆっくりと薄れていった]
―広間―
[知らないまま居るわけにもいかない、と言うカルメンの言葉>>2に秘められた芯の強さを感じた。
ここに居る以上は、と言う気持ちもあるのだろうと簡潔に伝え、その重さを誤魔化そうと伝えた言葉は意外だった様で。
それでも、その後に短く言葉が返ったなら、多少は役に立てただろうかと安堵の笑み]
喧嘩には自信ないから、勝てるかは別だけどね。
でも大丈夫だよ、ギュンターさんも居るし。
[元自衛団長なら腕っ節は大丈夫だろう、なんて考えて。
そんな考えは甘いなんてこと、今はまだ知らずにいたから。**]
[それは、一方的な狩りだった。
喉に噛みつき、獲物の動きを止めて。
口の中いっぱいに広がる味に、にんまりと口端を歪めて、更に肌を噛み裂く。
腹に噛みつき、命の大元である心臓まで食し。
最後に、濃く甘く香る左手に咲く朱に牙を立て、その一部を噛み千切った所で、ようやく我に返った]
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