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[やがて、話してくれないかと言って切り出される]
[数年前に森で母親がなくなった時の事を。あの時、家にいたというが本当は何か見たのではないのかと。]
[振り向いたギュンターに、視線をそちらへ一度。
しかし、お構いなく、と言った風に戻して]
…洗い物、……だけだから…
………お茶でも…要り…ますか?
[とは言え、右手は上手く使えないからたどたどしく、少々時間はかかるか。ざぁ、と水の流れる音ばかりが耳についた]
[ううむと唸るように言葉を濁したが、ギュンターはイリーネにお願いする事にした]
はな…きれいな花……
[お茶に反応したのだろう。呟きがブリジットから洩れた]
[ブリジットの呟きに、ポットの中に咲く花を思い出す]
[硝子のカップに湯を注ぎ、そっと乗せる蕾の花。漂う香り]
[どうぞ、と二人の前に置いて]
[綻んでゆく花]
[本をとじる音は、少し大きく聞こえた。彼は、目を閉じてそれを聞く。]
[それから立ち上がり、階下へと。外に行こうと思ったようで]
[微かに笑み]
[対照的な二人を、ちらと見て]
……彼女も?
[“容疑者”なのかと、言外に]
[自分用にもと淹れたカップを手に、去り際にギュンターに問う]
─二階・個室─
[物思いから、立ち返る。
食事の後、ずっと窓辺の椅子に座って雪を見ていた。
窓を開けたかったが、後が怖そうなので、それは思いとどまって]
Es last den Schnee wegen du fallen……
[また口をつく、言葉。
未完のそれは歌にして歌にあらず]
ったく……。
安定しねぇな……。
[嘆息する、口元にあるのは自嘲の笑みか。
肩の上の仔猫が心配そうな鳴き声を上げれば、その歪みは掻き消えて]
……大丈夫だ、ペルレ。
忘れられないって事は……生きなきゃなんないって事なんだ……多分。
[仔猫に語る形は取れど、しかし、その言葉が向いているのは明らかに、彼自身]
[ギュンターは何も言わなかった]
[”ここ”にいるものは”参考人”であり”容疑者”だろうか。自分から望んでこの中に来たものもいるが]
[ギュンターは、お茶を啜り湯気の中から柔和な顔の皺に埋もれた眸をイリーネへと向けた]
さて、と。
下行って、なんか飲むものでも作るか。
[外の雪をしばし見つめた後、やや大げさに明るい声を出して。
なぁう、と鳴きつつ尻尾を揺らす仔猫を撫でてから、ゆっくりと部屋の外へ出る。
足元がおぼつかない自覚はあるので、ゆっくり、慎重に、居間へと降りて行く]
「さっき君も聞いただろうが、
ブリジットは森で、”何か”を見たかもしれなくてね。
重要参考人なんだ。
君も数年前に女性が森で殺された事件は知っているだろう?
ブリジットはその女性が残した、ただ一人の子供だったんだ。」
[ギュンターはイリーネの表情の変化を見ている]
[それを受けるのは、冷めた瑠璃の眼]
……なるほど。
[形式的に、頷いてみせる]
…その、“何か”……と、今回の件………
関係が……ある…かもしれない、と…?
[目立った変化は見られないものの、長い前髪の下、僅かに眉が顰められたのは解ったろうか]
[階段を降りて来れば、何か、どこか空気が違うような気がして、思わず、肩の仔猫と顔を見合わせる]
……なんか……あったの、か?
[誰に問うでなく、呟く声はややかすれていて]
[ほんの一瞬、物思いに囚われていたかのようで、呼びかけに、すぐには反応できず。
仔猫の声で我に返り、数度、瞬きをしてからオトフリートの方を見る]
あ、ああ……。
寝てばっかりだと、逆に辛いし、な。
─厨房─
「イリーネ、言い直そう。
殺された後、”森の中で喰われていたんだ。”」
[ギュンターは煙草を取り出すと断りもいれずに火をつけた]
「この辺りは、野生の狼も生息している。
森の中で殺されたのであれば喰われるのは道理だよ。だがね…」
[煙草の灰をポンポンと落とし]
「ブリジットは当時から奇矯な行動をとる癖があったらしいじゃないか。そのブリジットが当時家に居たというのも、近所連中の話でしかない。それも、ブリジットの母親がブリジットが普段どうしているのかを、母親自身が近所に話した事を鸚鵡返しに証言しただけだ。」
[わざと感情を誘発するような、ねっとりとした言い方だった]
「事件当夜、ブリジットが家を抜け出して母親を探しに行っていたとしてもおかしくなくはないかね?」
[どうかしたかと問われ、一瞬、返すべき言葉に詰まる。とはいえ、説明しろと言われてできるようなものでもなく]
いや……ちょっと、な。
[掠れ気味の声で言いつつ。左の手は、無意識に蒼の花弁の辺りを掴み]
[その様子をじっとみて]
隠しごとはよくないとおもいますけど。
[しかし、言ってもきかないと思っているのか、溜め息を吐いて]
で、何かたべに?
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