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『……はっきりとはわからないけど……でも、違うかなぁ。
王から使命を授かってきてるなら、もっと早く、フェーンに気づいているはずだもん。
だから、多分……力を与えられた、人間』
[少女の疑問に、ネズミはやや、自信なさげにこう答え]
そう、助けてもらったの。良かった。
私も、ダーヴィッドさんに助けてもらったのよ。
[少女は微笑んで、ダーヴィッドに視線を向け、そちらで交わされている会話に、軽く首を傾げる]
ダーヴィッドさん、ランプを注文されていたんですか?
[ユリアンの言葉に、小さく、ぁぁ、と]
…確かに…元から、形のある、物を…加工、するからね…
紫水晶、かぁ…
[少し考え…]
…確かに、難しいかも…あの、色が…上手く、使える…気が、しないから…
[あたしはランプだから、専門外なんだけど、と小さく苦笑し]
ん、だから、少し…早く、出店、畳むかも。
…まぁ…この場所も、なかなか、良いし…
作れる量も、あたしのは、ガラスだし…
色々、宣伝もして貰ってるし…ね。
[そう言って、軽く見上げ…所々の出店に吊されたランプを見て]
[青年はミハエルの両肩をはしっと掴み
それから1つ深呼吸……]
…………古来から伝わる伝統で、
男の友情とは…深めるには風呂が一番だと聞く。
ミハエルに会えたのも縁だ。
折角だから親交を深めたい。
[そこまで言うと今度はフィリーネに向きなおり。]
と、言う訳で俺は御子息ミハエルと男湯で親交を深めたいと考える。
親子水入らずの所悪いのだが…
[唐突に、脈絡なく出来るだけ一気に捲くし立てる。]
[何が"と、言う訳"なのか、自分でもよくわからず
普段無口なだけに、喋り慣れないので支離滅裂になりながら]
[リディに小さく頷き]
ぇぇ。見ていって…?
見てるだけでも、綺麗だと、思うから…
[灯は入ってないけどね。と軽く微笑み…]
ぁ…はい。少し、お店の方、見ててくださいね…
[ダーヴィットに小さく頷くと、出店の奥にある、店の扉を開けた]
[アーベルが熱心に何かを言っている。
子供はそれをきいて、悲しげな顔をした。]
みんな一緒に入れないのかなぁ……
[繰り返すがこの子供にとって、
温泉=混浴である。]
えーと、ダーヴィッド、さん!こんばんはっ!
はい、リディであってますっ!昨日は有難う御座いましたっ!
[ダーヴィッドに頭を下げられれば、慌てて頭を下げ返して
ミリィの言葉に、へらりと笑みを浮かべつつ]
うん、ミリィも無事でよかった!
ミリィが流されてくのを見たとき、どうしようかと思っちゃった。
あの人ごみで、怪我したら大変だもんね。
[へら、と笑みを向けて。]
いや、苺が美味いのは認めるけど。
……その串の数を見るに、食いすぎじゃないのかと。
[言ってもムダだろうとは思いつつ。つい、突っ込んでみた]
ん、なんかこう……な。
毎年、色々考えてるんだけど、どーも、あれだけは形にできねーんだよなぁ……。
[また一つ、息を吐いて]
それもいいんじゃね?
祭りのシメ辺りに店離れられねーのも、なんか侘しいし。
宣伝、かあ……。
[あちこちのランプを自分も見やり]
俺の場合は、そーもいかねーし、な。
宣伝になったとしても、師匠の名前に乗っかるとかは、絶対したくねーし。
[ミリィの問いに首を横に振って]
注文していたというわけではないんだ。
少し話をしていたらイメージが湧いたらしくて。
自分の愛馬をイメージにしてもらったから、気になってしまってね。
[苦笑混じりに少し肩を竦めてみせた]
[何か掴まれた][何か演説された][何か頑張ってる気がした]
…………そうなのか?
[青年の支離滅裂な勢いに気圧されて。
取り合えず――何と無く、納得しかけた]
[が。]
[フィリーネはと言えば、ベアトリーチェの姿を認め、彼女の傍に行って。
少女と同じように、しょんぼりと残念そうな顔になる。
みんな一緒に入りたいよね、と話しかけながら]
……一緒に……?
[話題の渦中の人物は、困惑中]
[人の流れに逆らわず歩いて。そこには特に意思は無く、ただ流されているだけ]
[…と、ある一角に人が集まっているのを見て、足を止める。確か此処はランプ屋だったか]
[そして其処にはやはり恒例の面々。何となく笑みが零れた]
[心配してくれる友達の言葉に、嬉しそうに少女は頷く]
私も、リディが怪我でもしてたら、どうしようかと思ったわ。
あ、でもリディは、私より運動神経が良さそうだから、怪我なんてしないかもしれないわね?
[ガラスで出来たランプを両手でしっかりと持つと、店から出てくる…ガラスのベルの自己主張は激しく]
…おまたせ…
[扉は勝手に閉まり…出店の方へと戻ってくると、台の上にランプを乗せる]
…少し、色は濃いですけど…ね。
[馬は誇らしげに足を上げていて…蔓を纏いながらも、草の上に立っていた]
いや、二人が限度で君を助けられなかった。
昨日も言ったが…だから礼は言わないで欲しい。
[リディの元気の良さに笑みを誘われながらそう言って。
イレーナが奥の店に入っていくのを見送る。
見ていてくれと言われたものの不届きをするような者は見られず。
本当にランプをただ見ているだけで、単に客の様相]
[ダーヴィッドの言葉に、少女は、ああ、と頷く]
馬のモチーフのランプ…なんだか、物語みたいで素敵ですね。
[わくわくと、イレーナの入っていった店の方を覗き込む]
[イレーネの言葉に、わ、と小さく声を上げて。
遠慮がちに、ランプの一つ一つを掲げて見てみたり]
運動神経は…良い方だとは自覚してるけど、
流石にあの波で止まるのは無理だったかなー?
ミリィとベアちゃんを見つけたときに、止まろうと試みたんだけど
そのまま流されちゃったし!
[けらりと何でも無い様に笑って。
ユリアンに食いすぎと言われれば、こてりと首を傾げつつ
手に持った竹串をちまちま数える。]
……えー?…いち、にい…
…7つだよ?多くないよー。
[真顔で反論。]
[残念そうな女性陣にどうしたもんかと言う表情]
あ…ベアトリーチェ…いや、だがな…
…………あ………
[青年は気づく…混浴の説明をミハエルにすればよかったんじゃないか?]
[…青年は気がつかなかった自分の思考に凹みつつ、
まず、ミハエルに混浴自体を説明した。]
僕は、皆と一緒に入るのが好きです……
[施設に女の子もいるけれど、
子供たちはみんな仲良く、
一緒に入って遊ぶから。]
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