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/中/
今刺されたまま、目を覚まさなかった、っていうので構わないんじゃないかな。改めて攻撃するまでもなく。
[襲撃後の仲間の言葉には少しぼーっとした様子で]
ああ、大人なりの楽しみ方ってやつさ。
[本当はもっと、痛めつけて惨殺をするつもりだった。
けれど、久しぶりに行った殺人は…、
いままでにないほどに快感で、体の中を何かが駆け巡るような感覚。
そのときはそれ以上踏み込むことができなかった]
ああ、後邪魔なのは守る力を持つものだけだな。
[部屋の中でぼーっとベッドの上に腰掛けている。
眠れない。眠る気になれない。
心が精神が高ぶる]
足りない……
[つぶやく、これまで感じたことのないほどの乾き、欲望]
[その日の夜は眠れなかった。
ベッドに腰掛、さまざまなことが頭をめぐり疲れたように俯いている。
自室をノックする音]
誰だ?
[問いかける言葉に答えたのはよく知った妹分の声]
ナタリーか、適当にはいってくれ…。
[ベッドの上に座ったまま俯き、ナターリエの説明を聞いていた。
上の空、適当に返事を返し、
最後に心配する声をかけられた気がする。
適当に手を振りながら]
ちょっと疲れてるだけだ。休めば大丈夫だ。
ナタリーはまだ用事があるんだろう?
[こちらの言葉に頷き、部屋を後にするナターリエの姿を見送った]
中/
細かく明日からの予定。
あくまで予定というか希望。
ゼルギウス吊りヨハナ襲撃
エーファとウェンデルどっちか吊りでどっちか襲撃(ここで表で狼として更新前からでる予定)
最終日、俺、ゲルダ、エーリッヒの3人で、
たぶん、俺死ぬと思う。
[ベアトリーチェが何かはなしかけてきた気がする、
私が連れて行くとかなんとか、きっと殺しの話か、
話を半ば理解しないままに]
殺したいだけ殺せばいい。
ベアトリーチェのやりたいだけ、
そう……ころしたいから……殺すだけ……。
[様子のおかしなことには相手は気づいたかは定かではない。
まともな返答がそれきり返せなかった]
[膠着していた場が動いた時ですら]
[彼に動きは無かった]
[床に膝を突いたまま、何事かをぶつぶつと呟いている]
[その呟きは極小過ぎて他には聞き取れなかったことだろうか]
[心の中で黒が渦巻く]
[負の感情]
[それが徐々に全身へと広がって行く]
[刺されたナターリエが倒れた後も、身動ぎ一つすることなく]
[本来の薬師としての行動を何一つ為さぬまま]
[ただその場に留まっていた]
[どれだけの時をそうしていたであろうか、ふと顔をあげる]
ああ、そういえばナタリーが…。
[何かいっていたなと思い出し]
ヨハナさんの部屋か…。
[目の下にクマを残しながら少しふらつく様子で向かう、
部屋につくころにはきっとベアトリーチェとナターリエの決着がついたころであろう]
[果たしてあがった悲鳴は、ベアトリーチェではなく、ナターリエのものだった。
気丈にも叫びはせず、呻くような声を吐き出すのみだったが、ぐらとよろめいた身体は傷の大きさを物語る。
ウェンデルの位置からは、少女が具体的に何をしたのかは見えないが。
その表情は微か、驚きを抱いているようにも思えた]
…随分、「お上手」ですね。
[ナターリエが油断していたとは思えない。
だからこそ、そう言葉を吐いた。
彼女の傷を心配する言は、今はない]
ナターリエ!
[何が起きたのかまでは見えなかった。
けれど、ナターリエとベアトリーチェの間で動きが有ったのは確かで。
そのうえ、ナターリエがふらついて、銀の粒子が散っていく様が翠玉に映ったから。
狭い部屋の中、駆け抜ける勢いでナターリエをベアトリーチェから引き剥がす。
宙に、紅の筋が二つ、舞った]
[ヨハナさんの部屋につくとまず聞こえたのがゲルダのナターリエを呼ぶ声で、
そのただならぬ様子から意識が自然とそちらに向く]
どうした?
[中に入ると見えたのはナターリエとベアトリーチェを引き離すゲルダの姿だった]
また、何があったっていうんだよ…。
ナターリエ、…ナターリエっ!
薬師さ――
[幾らゼルギウスを呼ぼうと、意味はない。
その直感が、手を動かすことに繋がった。
身に纏うエプロンを剥いで、ナターリエの傷口に押し当てる]
なんで、傷口…ふたつも!?
[床に伏せさせ押さえるも、両手それぞれで塞いだ場所が紅へと染まっていく]
ナタリー!
[構えていても介入する余地など無かった。
動こうとした時には既にナターリエの声が上がっていた]
ゼル…は無理か。
ゲルダ、手当て頼む!
[ベアトリーチェを半ば突き飛ばすようにして。その先には老婆の眠る寝台があっただろうか。
ゼルギウスを見るが、何か呟いているだけで動かず。
ナターリエを引き離したゲルダに、背中を向けたまま声をかけた]
今、何をしたんだ。
[鞘に入ったままの短剣を右手に握って、ゲルダとナターリエを庇うような位置に立つ。
ウェンデルの声が淡々と響いて。その意味は分からず眉を寄せた。
ベアトリーチェの説明――ナターリエは自分の鎌に、というのを聞いて、眉は更に寄った]
[ずぶり、と。すり抜けると思っていた刃が手応えを返すので、わたしは慌てて爪を戻した。]
[…やられた。ハッタリだ。]
人狼だけを傷つける武器じゃなかったのか?
[けれどナターリエはすぐに話せそうな様子でもなく。
少女の手元に残る紅。何か違和感を感じた]
マテウス。
[背後からの声。
けれど目の前の少女から目を離すことは今できない]
ナターリエが、ベアトリーチェのことを確かめようとした。
[それだけは事実。思惑も結果もどうあれ]
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