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[主の手をそっと動かして、その胸元に。
生命の火はまだ消えておらず、しかし抜け殻の如き姿。
何が原因かなどと言う事は、執事にはわかり切っていた]
……なるべく、騒ぎは広めないように。
とは言え、オルゴールまでもが失われたとなれば、
客人にこのままお帰り頂く訳には参りませんね。
[立ち上がり、顎に手を添えて思い悩む表情。
事情を問う者もいるだろう、隠し通せるとは思えない。
使用人達には真実を伝えねばならないのだし、
そこから洩れてしまう事もありうるか。
ともなれば、素直に明かした方が好いかもしれない]
とりあえず。
まだ、“失くなった”と決まったわけではありません。
私はこの部屋をもう少し、見て行きます。貴女は保管室の方を。
[頷いて立ち去る侍女を見送り、深く息を吐き出した]
[ほくそ笑む女性の部屋の前を、それと知らずに通り過ぎ。]
[階上の呼び掛けが聞こえたか、見上げた。2つの眸は紅と蒼の間を彷徨う。]
・・・・何処?
[置いていかれた子供のような声。眸から一筋、透明な泪を*零した。*]
[女が宝物を隠したのは――秘密という意味持つ薔薇の下。
女の魔力は薫り高い薔薇にかき消され、魔にも露見する事は無い]
[女が魔力に包んで埋めたのは、黒ではなく白の薔薇の下。
未だ蕾は硬く、その花弁は濃い緑のガクに隠れて見えない。
――けれど、白薔薇は同族とも言える女の魔力を受けて、その色をゆっくりゆっくりと…淡い紅へ色付かせる]
[――もしも、女の魂がオルゴールへと囚われたなら。
蕾は女の魔力を一気に吸い上げ、*艶やかな紅を咲かせるだろう*]
オストワルト様。
[“眠る”主へと視線を戻して、顔を俯かせる]
永遠のオルゴール、か。
それが原因とあらば――
[口唇は震えるものの、続きは、声としては紡がれず。
伏せた双瞳は、愁いを帯びているように見えたろうか。
歪んだ口許は、笑みを浮べているように見えたろうか。
陰になったその表情は窺えず、それを知る者は、*いない*]
[朝、詰め所に顔を出すと真っ先に聞かされたのは、昏睡状態に陥った主のことと、忽然と姿を消したオルゴールのこと
話を聞かされてもどういうことか理解出来なかったが、それなら見てきなさいというサクヤさんの言葉に主の部屋を訪れる]
[まだ事情を知らないであろう招待客に気取られないよう気をつけて部屋の中へ入ると、そこには確かにベッドの上に横たわる主の姿
一見ただ眠っているように見えるが、そっと近付きその手に触れると]
……冷たい。じゃあ本当に?
[その体からは生命の温かさが感じられず、ただ底冷えのする冷たさが感じられるのみ]
―客室―
[ものものしい空気には気付かない。
ただ目を覚まし、彼女は手元の紙を眺めた。]
……ちがう
[口唇から、絶望の息。
思い出してもその空気までは描ききれていない。
部屋の中には紙ごみの山。
白の紙にはオルゴォルがいくつも描かれ、そして捨てられている。]
ギュンターさんに頼めば、もう一度見せてもらえるかしら…?
絵を描くっていったら、許可してくれる?
[ゆる、と、首を振る。]
あんなに綺麗なものは、触りたくないけど。
触ったほうがよかったのかしら…
描きたいのに触りたくないなんて、おかしいわね…
[そして部屋を見渡すと、なるほど確かにオルゴールは影も形もない
自身は先んじて退室して見てはいないが、仲間の言うには確かに昨晩、主はオルゴールを部屋に持ち帰ったとのこと]
……一体誰が、どうやって?
[ただ、*茫然とそう呟く*]
――客室――
[昨夜の出来事のせいか珍しく寝付けずに。
ようやく浅い眠りから覚めれば、日は既に高く]
…やれ、寝過ごしてしもうたかの。
[ゆるりと起きあがり簡単に身支度を整えながら、ふと部屋の外へと気を向ければ、いつもより重く張った気配と少しばかり慌ただしい使用人達のざわめきに首を傾げ]
何かあったのかの?
かといって、ワシなどでは役に立たぬであろうしの…
[暫し考えた後、もし何かあったなら話があるだろうかと思い、そのまま部屋で*様子を伺うことに*]
……ひらく?
[瞬く。と、中からユーディットがでてきた。]
あ、今日和。
ギュンターさんは?
[体調不良と答えられ、彼女はまた瞬いた。]
そう…
じゃあ、オルゴォル、もう一度みたかったのだけど、無理よね…
[溜め息が溢れる。]
あれを描かないと、次が描けないのに…
でも具合いが悪いなら仕方ないわね
…っ!
[がばっ。
…荒い呼吸を続け、ようやくさっき見たものが夢だったと気づく]
…あの、オルゴールの話、聞いちゃったからかな…
[魂を糧に、極上の歌を紡ぐというオルゴール。
結局、その音色を聞くことは無かったのだが…
逆に、其れが少女の想像力を膨らませたのだろうか。
軽く汗ばんだ寝間着の中に空気を送っている]
…?
[そう言えば、もうお披露目が終わったんだし、帰るのはいつか?とか、そういうことを聞かれそうなのに…
まだ、聞かれていない気がする。
ましてや、廊下の様子が少し…あわただしいというか…昨日と空気が違っているように感じた]
[ユーディットはオルゴォルという言葉に反応したかもしれない。
しかしそれには気付けなかった。]
ギュンターさんに、お大事にって伝えてくださいな
[*それから再び描くために部屋へ戻る*]
―自室―
魂が対価、なぁ…。
[昨夜の銀で縁取られた小箱を思い出し、物騒なオルゴール、とぽつり呟く。
噂だけ流れたまま、長い間公開を伏せられていた訳も納得が出来る。
此の邸に招待を受けるのは幾度も有ったが、今までとは類が違う物だ。]
[一見だけならば間違いなく綺麗だと言える。
装飾を踏まえれば尚更。素人目にも金品的にも値打ち物を感じさせるに違いなく
それは、この邸で今までに公開された物も同様だと言えて。
――それでも、今だかつて青年の興味は向けられる事は無かったけれど]
[ふと。
今までとは、何処か逸脱した感覚に僅か眉を寄せた。
目の奥にチラつく銀の輝きに、ふるりと頭を振って]
―――…何だ、…?
[この異変は、昨日から。
オルゴールを目にして、説明を聞いたまでは覚えている。
…『そこまで』は、はっきりと覚えているのに。
部屋に戻るまでが―――思い出せない。]
[音楽室から出る時もそうだった。
…一瞬にして、僅かながら記憶が切れる。
知らず身体の内に、永い刻を経て巣食い続けた魔の存在が
徐々に蝕みつつあるなど、青年に判るはずも無く。]
……?
[廊下を慌しく行き交う使用人たちの足音に、思考を中断し僅か首を傾げる。
常に冷静を身に纏う使用人が、何処か混乱に満ちた様子はそう有る事は珍しく]
…今は、やめておいた方がいっかな。
[披露が終われば、直ぐに帰る事になるだろうから
そのつもりで、今一度ピアノに触れておこうと考えていたのだけれど。
忙しなく動く使用人の邪魔立てをしてまで、する事でも無い。
僅かに肩を竦めれば、手荷物から暇つぶしにと持ってきた小説の頁を捲る]
[オルゴールの喪失、そしてその持ち主の状況―――
どちらであろうと、青年がまさか*想像だにすることは無く*]
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