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─ テレーズの家 ─
レーちゃん〜、今いいかしら〜?
バスケット引取りにきたんだけど〜。
[扉を軽く叩き、声かけをしてから開ける。
それはいつも通りだったのだけれど、いつもと違ったのは]
……レーちゃん?
[迎える姿がどこにも見えない、ということ。
盲目とはいえ歩けはするのだから、外出しているだけという可能性もありはするのだが]
― 都市の通り ―
そうですね。
僕もテレーズさんのお話でしか知らないのですけれど。
きっと……とてもとても、美しいのでしょうね。
[興味を惹かれた様子のメリルに、少し遠い眼差しでそう呟く。
視線を戻せば、瞳に輝きを宿したメリルの顔。
良かったと安堵する気持ちと、胸の奥の鈍い痛みが、表情を複雑にする]
ああ、そうだ。
先程お願いしたお仕事の事ですけど……何かあったら、後回しにしてくれていいですから。
……一番大事なこと、優先した方がいいと思います。
[では、と話を打ち切るように言って、踵を返そうとする。
常と違う位置にある髪を無意識に払えば、隠れていた左の首筋が一瞬露わになる。
そこに浮かぶ炎にも似た紅紫は、相手の瞳に映っただろうか]
─ テレーズの家 ─
レーちゃん、いないのに。
なんで、レーちゃんの気配があるの…?
[テレーズの姿はみえないのに、今此処にいると確信できるほどに残る気配に困惑の色が濃くなる。
そもそも気配なんて、今まで解ることも無かったのに何でいきなり、と。
自分の身におきた変化に戸惑う女は、『刻』が動き出したとはまだ気付かない。
そもそも、天上青に関しては殆ど知識が無いに等しくて。
戸惑いに染まったまま、暫く立ち尽くしていた**]
─ 都市の通り ─
[言葉とは裏腹に表情が暗く見えるユーリ>>18。
違和感が拭えず、問いを口にしようとしたが、相手が言葉を発する方が早かった]
今んとこユーリとサリィの仕事しか入ってないから問題無いけど。
…一番大事なことねぇ。
一番なんて、決めらんないよ。
ぜーんぶ、大事なことだからね。
[さら、とそんなことを踵を返すユーリの背に返す。
その背に視線を投げた時、髪の合間から見えた紅紫。
一瞬だったけれど、彼がそんなところに色をつけているのは不思議だったから、妙に目に留まって]
ユーリ、首になんか付いてる。
[立ち去ろうとする彼を追って歩を進めて、いろの付いた首筋に手を伸ばした]
― 都市の通り ―
……ありがとうございます。
[全部大事と、自分も含め言われた事に、今度こそ本当に微笑む事が出来た。
けれど、首筋の紅紫へ手が伸ばされるのに気付き]
あ、……これは!
[慌てたように手で多い隠す]
ちょっと、尖った所にぶつけただけなんです。
……大丈夫ですから。
[そう言い訳を重ねても、くっきりと花弁の形をしたその痣は、如何にも不自然であっただろう。
それでも、それ以上触れられたくなくて、顔に笑みを張り付けながらその場を去ろうとする]
─ 都市の通り ─
……あんたねー、ぶつけたんなら手当て必要でしょーが。
よりによって首だし。
[ユーリの言葉>>21を鵜呑みにしたとしても、捨て置けるものではなかったし、近付いたお陰で形もしっかり目にすることが出来た。
けれど隠すような仕草に、伸ばした手は引っ込めて、腰に手を当てて大きく息を吐く]
何考えてんだか知らないけどさ。
一人で溜め込んでたって苦しくなるだけだよ。
吐き出せる相手見つけて、吐き出しちまいな。
アタシにでも話せることなら聞いてやるし。
次会った時にまた様子が変だったら、正座させて聞き出してやるから覚悟しな。
[そんな宣言をしてしまえば避けられてしまう可能性があったが、彼の様子を心配してのこと。
『周期』の詳細を知らぬが故に、真っ直ぐな言葉を投げかけていた]
― 都市の通り ―
ありがとうございます、でも……
[心配されれば素直に礼を言う。
それでも固辞しようとすれば、メリルが手を引くのが見えた。
代わりに投げ掛けられる、真っ直ぐな言葉>>22]
ありがとう。本当に……
そう言って頂けて、嬉しいです。
[詰めていた息を、ゆっくりと吐き出す]
でも、もう少しだけ……待ってもらえませんか。
メリルさんに頼まれたものが、出来るまでには、考えますから。
[心配してくれる彼女に感謝するように、小さく頭を下げ。
今度こそその場を離れ、自宅へ戻る事にした。
『刻』は待っていてなどくれないと知るのは、もう少し後のこと**]
…ま、言いたくなったら言いに来るだろ。
ともあれ、仕事仕事。
[状況を理解していないため、真っ先に頭に浮かぶのは仕事のこと。
変わらぬ日常を過ごすため、足を工房へと向けた]
―道中―
[コレットの家を出てから、先導するミレイユについていく。
いつもはもうちょっとゆっくり歩く彼女は、今日は少し急ぎ気味。
内心首を傾げるが、ちくちく痛むような、右の足首も気になった。
ごめんと言われれば、首を横に振る。
それから、幾つかの言葉で悩んで、尋ねた。]
何か嬉しい?
[浮足立っているような、ミケルにはそんな風に感じられたようだ。
サリィかユーリの店、どちらを先にしようか。
尋ねられて考えていたら、ずきっとさっきよりも痛んだ気がして、右足を見る。]
[何か踏んだり、ぶつけたり、転んだりした覚えはない。
いくら鈍くてもそれくらいはわかる。
軽く首を傾げて、それでもズボンを捲ってまで確かめなくて良いかと思うから、
一度見ただけで、終わらせた。
見えない場所に咲く、淡い紅色の花の事など、今は知らず。]
どっちでも、良い。近い方、楽かな。
でも、ミレイユちゃんの行きたいところ、あるなら、そっちのほう。
[先に続けて考えていたのは、ミレイユはもしかしてどこか、行きたいのじゃないかということ。
どうだろ? と視線を向けた**]
― 洞窟奥地・苔の広場 ―
[目を伏せて動きを止めていたのはどれほどの時か。
は、と一つ息を吐き、ゆっくりと顔を上げる]
……うだうだしてても、はじまらねぇ、か。
わかんねぇならわかんねぇなりに、今、やるべき事やりゃあいい。
[零れた言葉は、自身に言い聞かせるような響き]
そうと決まれば……さっさと必要なもん採って、作業作業、っと。
[弾みをつけて立ち上がり、鞄の中から採取に使う道具を取り出す。
それを使って、広場の一画に生える苔を袋に集めた。
生命力の強いそれは、乾燥させてもすぐに枯れる事はなく。
近くにある水気を吸い寄せて再生するから、湿気取りとして使われていた]
[苔を集め終えると、寄り道はせずに帰途につく]
修繕と、リル姉のあれには手間取らんだろうから……ユーリに頼まれたのが、どこまでいけるか、かな。
[最後まで写しきりたい、とは思うけれど、『死神』の手を引き寄せる『花』を咲かせてどこまで生きられるか。
そんな思考に塞ぎそうになるのは、軽く、首を振る事で振り払い。
右の手首に開く花──待宵草を押さえ込むように、左の手でぎゅ、と握った。**]
─ →自宅兼工房 ─
[自宅へ戻り、籠を適当なところにおいて乾燥小屋へと向かう。
釉薬の乾き具合を確認すると、更に色を載せることが可能なぐらいに乾燥していた]
うん、これなら良いね。
………そーだ、この平皿に……。
[ふと頭に思い浮かんだもの。
それを実現すべく、平皿を一枚手にし工房へと入る。
細めの筆に釉薬をつけて、皿の内底に筆を走らせていった。
何本もの線が外側から中央に向けて引かれて行く。
今はまだ灰色の上に灰色を重ねているだけであるため、何が描かれているか傍目からは分からないが、作り手の頭の中では完成図が出来上がっていた]
ぃよっし。
もう一度乾燥かけてー、後はいつもの通りで良いかな。
[他の乾燥させていた器には筆で無造作に線を描き込んでいく。
一見規則性も何もないように見えるが、この不規則さがデザインとして活きてくる手法だった]
乾燥させたら本焼きっと。
その間にあっちのデザインだな。
[乾燥小屋に器を並べると、今度はその傍で粘土を捏ねて依頼されたものの作成に取り掛かる。
サリィから依頼されたボウルは大きめの石を掘って作った型枠にはめながら形を作り、そのまま乾燥させて。
型崩れしないのを確認した後、全体に釉薬を浸して乾燥、本焼きに入る、と言う工程の予定。
今は乾燥までの作業を進め、少々難題であるユーリの依頼へと取り掛かった]
単に扱いやすさを考えるなら、取っ手を広めに作れば良いだけだけど…。
[それだけでは面白くない。
デザインに合わせて如何に機能性高く作るかが常からの自分への課題だった]
もうちょっと広げながら考えてみるか。
[新たな粘土を捏ね直し、実際に形作りながら思案に入る。
集中のため、単に声をかけられるだけでは気付かない状態へと突入してしまうのだった]
─ 自宅兼作業場 ─
[帰り着くと、扉に掛けた札を外して中へ。
最初に取り掛かるのは、採取してきた苔を広げて乾燥させる事。
それが済むと、書庫へと降りた]
……『死神の降る刻』か。
[それが何かは、知識として識っている。避けられぬ『周期』、儘ならぬもの]
…………。
[書庫の一画へ向かい、適当に一冊を抜き出す。
それは、『周期』に接し、最後まで見届けた筆記者の手記。
その一画にあるのは、そんな感じで綴られたもの。
勿論、全ての代が手記を遺したわけではないし、綴る過程で記すものが消えて中途半端になってしまっているものも多い]
俺も、書いとくべき、かねぇ。
[ぽつり、呟く表情は苦笑めいて]
[しばしその場で立ち尽くした後、手にした手記は棚へと戻し。
その隣りの棚から、『周期』の出来事を綴った本を数冊抜き出して作業場へと戻る。
抱えてきた本はテーブルの上に置いて、簡単な間仕切りだけで区切った生活空間の方へ。
棚から出した強めの木苺酒を一口だけ含み、改めて作業台に向き合った]
…………。
[作業の間は、言葉を発する事はない。
けれど、唇は声なく何かを口ずさむように、微かに動いていた]
― 自宅 ―
[メリルと別れ、一人で自宅へ戻る。
生活スペースの椅子に、常にないほどもたれて座ると、長々と息を吐いた]
『死神』……ですか。
[首筋に咲いた蓮華草を押さえる。
メリルに明かせなかった伝承、それは花のしるしは命刈る『死神』の力を引き寄せるというもの。
彼女は天上青の話に目を輝かせたけれど、その命は花の糧として散るべき運命かもしれなくて]
あの時……全て、話すべきだったでしょうか。
せめて、悔いのないように。
[考えても、正解は見付からない。
その内、こうして悩んでいる時間こそ惜しいとも感じ始め]
一番、大事なこと。
[彼女へ示唆するように告げた言葉は、そのまま自分へも跳ね返る。
ならば自分の為すべきはと、思い浮かぶのはやはり仕事の事で]
やはり、完成させなくてはなりませんね。
少しでも、メリルさんの助けになるように。
[気合いを入れるように、椅子から勢いよく立ち上がり背筋を伸ばす。
それから試作のため、写本片手に保存室へと]
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