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―村の通り―
[外へ出れば、陽射しは日傘をさすほどではなかったかもしれない。
片手にふたつ傘を抱えて、もう片方は常のようにイレーネに差し出した。カルメンの眼を気にする様子はゼルギウスにはないが、妻の方はさて。]
やっぱりひと雨きそうだね。
クロエさんの仕事に刺し障りがないと佳いけど……―――
[色眼鏡越し、空を見上げ、一つ呟きを零す。
風に乗る香りは、密やかに雨の匂いがした。
3人連れだって歩く道中。誰かに逢うか否か。
そして、ミハエルと逢うのはどのタイミングか。
何時にせよ、少年にもゼルギウスは共に家にと*誘いをかける*]
そう、なんだ
草刈も在るだろうし塗り薬とかも並べておいたほうが好いかな…
[困ったように幼馴染に返して、はぐらかそうともして見るが、察しの好い彼女には通じるわけも無く、暖かい言の葉に胸の辺りがちくりと痛んだ。]
クロエには隠し事、出来ないみたい
[ぽふ、と彼女の肩口に額を埋めて、ほんの僅かな身体の重みを伝えて。]
大丈夫、もう少ししたら、ちゃんと笑えるから…
[優しくも決して甘やかさない幼馴染の言葉に、うんと頷くだけで、離れて欲しいとは言うわけも無く落ち着くまで其のままを望み。]
ン…でも薬とか、わたし未だ持ってなくて…
でも…痛いのは足の傷じゃないって、解ってる心算だよ
[何も聞かずに居て呉れている事が、何より嬉しくて。矢張り多くを語ろうとはせず暫く幼馴染にしがみ付く。
傷の事に話が移るのならせめて傷口を洗う事にするよとだけ伝えた*]
―雑貨屋→村の通り―
[馬に蹴られてとの言葉>>395には、照れたように笑みを浮かべ。
分っているのかいないのか、夫にも同じように笑んだ。
同行の申し出には、夫と同じように快く承諾し頷いて。]
ゲルダちゃんのお婆さん、お邪魔しました。
[店主にそう言いぺこりと頭を下げ。
大き目の傘を二つ持つ夫の邪魔にならないよう反対側に周って
来た時と同じように、扉を開けてもらいながら外へ出た。
差し出された手を受け取るのに一拍間があくのは、随伴者の存在があるから。
それでもやっぱりいつもの様に、手を握り引かれていくのだった。]
本当、雲が出てきてる。
……洗濯物は明日にしましょうか。
[肩ほどまで伸びた灰銀の髪が、風に吹かれて遊ばれる。
長い髪をした二人は、もっと大変だろうかと、風に舞う白と亜麻を見ながらも、
足はゆっくり家路へとついた。]
―村の通り―
[3人で歩く帰路の最中、白い髭を蓄えた自衛団長と出くわした。]
こんにちは、ギュン爺。
[夫に手を引かれたまま、ぺこりと頭を下げて。顔を上げると目が合った。
どこか難しい顔をしているご老体に、何度か目を瞬かせると、名を呼ばれ、手招きをされたので首を傾げた。]
どうかしたんですか……?
[一度夫の手を離し、彼に近づけば、低い声で仕事を一つ頼まれた。
その内容に、また青い瞳は閉じたり開いたり。驚く、というよりは不思議そうにしていた。]
ええ、それは別に構わないですけど……
でも私じゃ、あまり良いものは作れませんよ?
[確認するように尋ね返せば、それでもいいとの返事。
なるべく急いで欲しいと最後に付け加えられて、
了解の旨を一礼して返すと、再び夫らの所へと戻ってきた。]
[離していた夫の手をまた受け取り、二人に何事かと尋ねられれば。]
銀の守り刀を作ってくれて。
ただ、刃は丸めずになるべく鋭く磨いで欲しい…って。
[だが銀は柔らかいので、そもそも切りつけるには向いていないし、
経験を重ねた鍛冶師でなければ、そういった類の品を作るのは難しいだろう。
細工師の自分が作ったものでは、十分に刀としての役割を果たさないかもしれない。
それでもいいと団長は言うが。
そんなものを何に使うのかしらと、困惑したように首を*傾げていた。*]
―村の通り―
[イレーネの髪の色が灰銀ならば、ゼルギウスの髪の色は白銀。
束ねていない髪が風に遊ばれるものの、帽子を被っていればそれほどでもなく。
ただ、時折強く吹く風に、帽子を飛ばされぬよう、傘の柄を腕にかけることであいた片手で押さえた。
このような状況でも、このような状況だからか、妻と繋いだ手を離そうとはしない。]
……ギュン様、君だけに用みたいだね。
[その手が離れたのは、工房への道中、自衛団長のご老人に会った時。
ヘビースモーカーの彼に、切々と妻の前では煙草を吸わないでと訴えてから、どうにも若干避けられているというか、苦笑いの目で見られる感があるのは否めない。
行っておいでと、離した妻の行く先。
一瞬視線が合えば、やはり相手は難しい表情を少し崩し、苦笑いでゼルギウスを見た。
唇が微かに動いたのが見える。「吸わんから」そう見えた。]
カルメンさんも、髪括りますか?
[過保護や過干渉の自覚は、流石に男にもあって。
心配そうに妻を見詰めていた眸は、ギュンターの表情を受けて、ギギギっと努力を要した様子でカルメンに移る。
温もりを離した手は、この機会にと、風に晒される長い銀糸を束ねるに使われていた。
イレーネとギュンターの話が終わるまでの間。
カルメンとは互いの長い髪に関しての会話を交わしただろか。
ゼルギウスが髪の毛を伸ばしているのは、少しでも日光を遮ろうとして、などと。]
あ、お帰り!
[カルメンと話をしながらも、どこかそわそわしていたゼルギウスは、イレーネが戻り手を取ってくれたなら、留守を預かっていた犬のように尻尾を振る態で、妻を迎える言葉を紡ぐ。
その後、思い出したように紅を去ろうとするギュンターに向けて、礼を一つ。老体の後姿に、何を思ったのか首を傾げ、妻に尋ねるのは何のようだったのか?と。]
銀の守り刀……うぅん?
なんだか、ヴァンパイアとか人狼みたいなものと対峙するみたいだね。
[幼い日、外で遊べぬ身故に、ライヒアルトのように専門書を読むほどではないけれど、本――物語を読むを好んだゼルギウスは、ギュンターの求める銀の守り刀の形状に、それこそヴァンパイアを彷彿とさせる容姿で、その中でもそれっぽい紅の眸を色眼鏡越し瞬かせ、困惑を示す妻を見ながら夢物語のようなことを呟く。]
……柄の部分に、瑠璃嵌めておくといいかも。
瑠璃も、お守りみたいなものだから。
[本気が冗談か、そんなアドバイスを告げれば、行こうか?と妻とカルメンに*歩みを促した*]
─工房『Horai』前─
[辿り着いた工房には人の気配は無かった]
まだ戻って無いのかな?
[ライヒアルトと話をしたように、移動にも時間がかかるだろうからと。
一度家に戻るかを考える]
……少し待ってみよう。
[もしかしたらもう直ぐ帰って来るかも知れない、と考え。
工房の前で腕を組んだ体勢でゼルギウス達の帰りを待った。
彼らが戻って来たなら、扉の前に立つ身なりの良い少年の姿が目に入る*ことだろう*]
─湖畔─
[左の腕に布を厚く巻いて差し伸べる。
枝に止まっていた蒼鷹は、応えるようにそこに舞い降りた。
三年前と変わらぬ様子。自然、笑みが浮かぶ]
……ま、良し悪しではあるんだろうが。
[蒼鷹は、三年前の一時帰郷の理由の一つ。
賭場でカモにした相手から、半ば押し付けられる形で得た幼鳥。
しばらくは面倒を見ていたものの、やはり、街場で生かすのは難しい、と判断して故郷の自然に委ねたのだが]
でも、ちゃんと生きてけてるみたいだな……。
安心したよ。
[呟きに応えるように、蒼鷹は一声、鳴く。
湖面を吹き抜ける風が、その声を散らした]
……んー、本気で荒れてくる、かあ?
俺も戻るから、お前も戻れ。
[そう言って腕を掲げるものの、一向に飛び立つ気配はなく]
……いや、まて。
厩舎にも客がいるから、連れてくって訳には……。
[行かないんだが、と言いかけるものの。
じい、と見つめられて、ため息一つ。折れた]
……お前もお前で山の暮らしがあるだろうに。
ま、いいか。次、いつ来れるか、わかんないしな。
[艶やかな羽を一撫でしながら、言って。
蒼鷹を伴ったまま、宿へ向けて歩き出した**]
―工房『Horai』前―
おや、ミハエル君だね。
[ギュンターと別れて程なく、辿り着いたわが家の前。
金の髪が反射する陽光を、色眼鏡越し、紅の眸が捕らえた。]
ごめんね、もしかして、結構待たせちゃったかな?
今、鍵を開けるから。
[少し遠くから声を張り上げる。
繋いだ妻の手を一度見て、カルメンを見る。
眼差しで妻をお願いする旨を告げて、慌てて玄関へ。
ミハエルに謝罪を向けてから、扉を開いた。
と、一陣の風が湖畔方面から噴いた。
その中に、鷹の啼く音を聴いたのは*気の所為か*]
―村の通り―
あ、団長さん。
鳩で頼まれたって分は詰所に届けたよ。
団員も不思議がってたけど、あんなのどうするつもりなの。
[ギュンターに声を掛けられて足を止める。
ついでに疑問をぶつけてみた。武器よりも鍬や鶴嘴が似合いそうなのが、この村の団員達の良さだと思っているのに]
……話す気がないならいいよ。
俺は親父じゃないしね。
[父親は団長と特に親しくて、相談相手にもなっていた。
急ぎの注文とは聞いたけれど理由は知らされてないままで。しつこく追求もしないけれど、面白くない。
話を切り上げると早足になって横を抜けた]
―雑貨屋―
あれ、ゲルダちゃんじゃない。
[客が途切れた雑貨屋の店番は、ここ何年かと違う相手だったから、ついそんな。悪かったねえと笑われてしまい頭を掻いた]
いやいや、そんなんじゃないんだけど珍しいなと思っただけで。
お久しぶりです。今年は俺一人なんだ。
[慌てて両手を振った。不満があるわけじゃないんだ。
繰り返して慣れてきた父親の現況を伝えたり世間話をしたりしながら商品を台に並べてゆく。
日常品から煙草や紅茶まで。ここに卸す品が当然だけど一番多い]
でもやっぱり。
ゲルダちゃん、そんなにしないで帰ってきそうかな。
別に取引はお婆ちゃんとでもいいんだけど、個人的に交渉したいものもあってさ。
[最後に取り出した摺り硝子の容器に入っているのは茶葉らしい。
少し待っててもいいだろうかと首を*傾げた*]
─村の通り─
うん、そうだね。
薬ならあっても困らないだろうし、ユリアンさんに仕入れてもらえるか相談してみたら?
お腹とか頭とか痛くなった時とかに飲む薬とかもあるとベッティのとこの小父さんが喜ぶかも。
あそこ、よく二日酔いでつぶれちゃうお客さんいるから。
[はぐらかそうとする彼女の言葉にもそう笑って返事して。
こちらに隠し事出来ないみたいだといって自分の肩に顔を伏せるゲルダの背に、なでるでもなく軽く手を置いた。]
隠しておきたいなら、隠したままで良いよ?
でも、私に気は遣わなくても良いから。
幼馴染だもん。私に無理する必要ないんだよ?
[そういってぽんぽんと柔らかく背をたたき。
ゲルダが自分から離れるまではそのままで。]
[傷薬を持っていないと聞けば、ん…と眉を寄せてライヒアルトなら持っているかなとも考えたが、今の彼女に修道院に戻れというのも酷な気もするしかといって一人置いていくことも出来なくて。
どうしようか、と悩んでいたところに次いだ言葉には、寄せていた眉を下げて頷いた。]
…うん。
その痛いの、早く…和らぐと良いね。
[彼女の痛みは自分には解らない痛みだろうと思うから、無くなれば良いなどと軽々しくは言えなくて。
せめてその痛みが軽くなってくれればと祈りを込めて言葉を紡いだ。
ゲルダがしがみついてくるのには、ただ背を撫でるだけで応え。
そうして暫くした後自分から離れて、せめて傷口は洗うと言うゲルダには苦笑混じりながらもそれなら、と頷いた]
じゃあ、私そろそろおじいちゃんところ行ってくる。
ゲルダも気をつけて帰ってね。
もう怪我しちゃダメだよ?
[そう言って、わざと悪戯っぽく笑うと手を振って祖父の墓へと*向かった。*]
―修道院―
[青年は厨房に立ち寄り小瓶を手に取る。
中身は甘酸っぱいローズヒップのジャム。
妊婦となった幼馴染の体調を慮ってのもので
他のハーブは一切使っていない]
これなら手軽に使えるだろ。
[先ほど持って行こうとしたのは
ジャムに加工する前のもので
茶にして飲めと言うつもりだった]
男所帯であんま需要ねぇし
あっちに持ってく方がいいよな。
[隣の建物に住まう修道女達には
美容に良いからと良くねだられるものであるが
妊婦の身体のが大事だとそう結論付けた**]
―村の通り―
[ほんの少し離れていただけなのに、戻った時の夫の笑顔に微か苦笑が混ざる。
それを可愛いと思ってしまう辺り、自分も大概なのだと思う。
傍にいたカルメンにも、お待たせしましたと断りを入れて、
夫の口から出た言葉には、やはり困惑を示したままだった。]
ヴァンパイアに人狼……ねぇ。
[確かに銀にはそういった類の物を退ける力がある、と言う事を、
まだ文字が読めない幼い頃、夫自身から読み聞かせてもらった覚えがある。
とはいえ全て御伽噺の中の話だ。一般的には。
瑠璃を柄にという夫の言葉に、困惑は微笑へと変わり。]
ええ、そうするわ。
雛形はあった筈だから、そんなに作るのに手間はいらないだろうし……。
[そんな事を言いながら、再び彼の手をとり促されるまま歩き出す。]
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