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―回想・集会所裏―
なあ。
…団長が亡くなったのって、この先だったか?
[小さな炎を踵で消して。
声を掛ければ身構える相手]
少しだけ、行かせてくれ。
[言って歩き出す。
後ろで他団員を呼ぶ声が聞こえたが、歩調は変えずゆっくりと。
その場所は教わらなくてもまだ分かる状態だった]
村のために。
口癖だったね。昔も、今も。
揺るぎない強さはどこから来ていたんだろう。
[紅の残る雪面を見つめて呟き、瞑目する]
[再び降り始めた白に、少しずつ埋まってゆく痕]
Requiem eternam...
「勝手な行動をするな!」
[短い祈りは、背後から肩を掴まれて途切れる。
怒りに赤くなっている相手に、瞼を伏せて]
ああ、すまない。
戻るよ。
[連れ戻されるよに建物の中へ。
外套ないままで、雪に濡れた上着が重たかった]
[一端脱いで、最初に向かったのは洗面所。
そこにはまだ人の気配があった]
アーベルか。
顔色が悪い…のは、こんな状況じゃおかしくもない、か。
[そも他人のことを言えた顔色をしてはいなかっただろう。
外気に晒され冷え切った身体。
軽く絞り、重さを減じた上着を羽織る。
短い会話程度は成立しただろうか。
疑うのは誰。少女の足音。知らぬ部分の多い相手。
それは目の前の人物とて同じ]
…それじゃ。
[出て行ったのはどちらが先だったか。
寒さに小さく身震いすると、飲み物だけでも貰おうと厨房へ]
…ゲルダ。
[ここにも人の姿。
どんな表情をしていただろう]
すまない、お茶だけ欲しいんだ。
食事は…後で着替えたら、また。
[食事の用意をする合間にそう頼んで。
温もりにホッと息を吐く。
そのまま広間には寄らず二階へと上がっていったの*だった*]
―マテウスの部屋―
[閉じた瞼の裏で、夢が、過去が、逆回しに再生されていく。
マテウスとゼルギウスとの食卓の音、エーリッヒに躊躇いながら差し出したお茶の香り、そんなところから始まって。
この集会場に集められるよりも、もっとずっと前、突き当たる夢の終わりは、]
――…いて、…かな…で。
[眦から零れた一滴が、室内の微かな光を弾く]
[髪に触れる掌の感触を追うように、腕を持ち上げて。
けれど、叶わぬ態で、ぱたりと落ちる]
ん…。
[その音が覚醒を促したか、微かに睫毛が揺れて。
夢うつつの手の甲が目許を擦った]
…、マテウス、兄さん……?
[焦点のぼやけた翠玉に映ったその姿に、柔らかく息を吐いた]
[柔らかに吐く息の気配は安堵にも似て]
…おはよう。
[挨拶とともに、消えそうなほど微かな笑みを浮かべた。
擦られた目元には、既に先程の雫の名残は無い]
早いね。もう、起きてたんだ。
あたし、寝坊した?
[寝台から抜け出して、ちょいちょいと髪を手櫛で整える]
[交わした会話は幾事か。
目覚めたばかりでは、噛み合わないずれた返事なども返したり、不思議そうに首を傾げるだけになる事があったかもしれず]
あたし、着替えて来るね。
部屋に戻る。
[そう告げて、部屋の扉に手を掛け。
少しだけ振り返る]
一緒に居てくれて、ありがとう。
[時計はなくとも、身体が時の経過を告げる。
ろくに食事も取っていなければ、動けなくなるのは目に見えている。喉の渇きは耐え難い。何より、冷えていた]
…下に行くか。
[そっと扉を開く]
─ 一階・物置部屋─
さて、何かあるかもと言ってたけど、何があるのやら。
[身を護る術を得るべく、ゼルギウスは物置部屋へと足を踏み入れた]
[積まれたものに触れると埃が舞う]
[軽く咳き込みながらも静かに探索を続けた]
ごついものは要らない。
身を護れる程度で良い。
……使わないで済めば、一番良いのだけど。
[集会場に集められた中に人狼が居る]
[けれど皆ほぼ顔見知りで、彼らが人狼であるなどと考えにくい]
[否、考えたくない]
[だからどうしても、期待を抱いてしまう]
[相対してしまう状況にならないことを──]
…それでも、襲われる可能性はあるんだから。
身を護る術は得ておかないと。
[しばらく探し続けて]
[見つけたのは二振りの短剣]
[無いよりは良いと、それらを懐に仕舞った]
─回想─
[猫以外は聞かぬ、小さな宣。
それを溶かした旋律を紡いだ後。
胸元、先も押さえていた部分にまた、手を当てる]
……ここに来てから、縋る回数が増えちまったかな。
情けない。
[小さく漏らす、自嘲の言葉]
だが、今は……。
[縋らせてくれ、と呟き。
猫を伴い、物置を出る。
広間には未だ、人の気配。
それを横目に一度、二階へ上がり。
愛用の、黒字に銀の螺旋を描いたカップを持って、厨房へと向かった]
― 集会所一階・厨房 ―
[広間には寄らず、まっすぐに厨房に入った。
湯を沸かす間に、簡単に食べられるものをと捜す。
ブロートやハム、果物は容易に見つかる。一息、吐いた]
………神よ。
今日もこうして生きて此処に在れることに感謝致します。
[厨房にたどり着いたのは、家主と前後していたか。
いずれにしろ、そちらとすれ違う事はなく。
場で動く者に頼んだのは、期せずして家主と同じもの。
違いは、猫のミルクがおまけでついていた事か。
そのまま、やはり広間には寄らずに二階へと上がり。
机にカップを置き、猫にミルクを与えつつ、持ち込んだ荷物の袋を開き]
……思えば、なんでこんなモンまで持ってきてたんだか、俺。
[平たい小箱を一つ、取り出して。
苦笑。
蓋を開ければ、眼鏡が一つ。
かつて、マテウスと知り合った頃にかけていたもの]
……捨てちまえばいいのに。
[小さな呟きの後、それは机の隅に置いて。
荷物をあけた本来の目的である本を一冊取り出し、そのページをめくった]
[そのまま、時の過ぎるのを忘れ。
気づけば空の色彩は移ろいすぎて]
……さすがに、食わんと。
死ぬな。
[言の葉を綴るのに夢中になれば、寝食を抜くのはよくある事とは言え。
さすがに、限度というものがある。
とにかく、何かしら食べておかねば、と思い、階下へと]
俺の腕じゃ武器を手に入れたとして扱いは高が知れてる。
俺じゃないと出来ない工夫を入れなきゃ、だな。
[灯りの下で薬箱を開く]
[けれど、いつも使っている薬品スペースを更に取り外し]
[その下の隠れた部分へと手を入れた]
[拾い上げたのは二つの小瓶]
[中では液体が揺れている]
…まさかこれを使うかも知れない時が来るだなんて。
[小さな呟きは静かな物置部屋の空気に溶けた]
[子供が次に目を開けたのは、扉が閉まる音を耳にした時だった]
………エーファ?
[僅かに残る人の気配に、ぼんやりと視線を彷徨わせて呟く]
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