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[きょろり、
周囲に視線を漂わせながら、歩みを進める。
風の流れは緩やかで、陽の光はあたたかで、
虚たる存在の話など嘘偽りのように穏やかだった。
森の中ならば、以前に案内をして貰ったためもあり、幾分詳しい。
往く道なき道の途中、突き立てられた杖の意味するところと、
一瞬 思い浮かべた少年との関連性を知る由はなかったけれど。
本流とは異なる川のせせらぎに足を止め、先を見る。
確か、洞窟があるはずだった]
[屋敷の女主人から代金を受け取り、その場を後にする。
元々、愛想のいい顔ではない。だが今の顔は明らかに顰め面だった。]
………ホルストのお嬢さんだったか。
めったな事では外に出ないと聞くが、どう見るべきか。
[広場で記憶に刻んだ顔に、女主人と似た面影のある女性が確かにいた。すぐに結び付かなかったのは単に興味がなかったからにすぎない。]
………見たことのない顔は他にもあったな。
常にない事態に、常にない顔が……偶然だろうか。
……島の全員を集める事自体が、稀だがな。
[そのまま足は広場へと向かう。聖殿の様子を見る為に。]
ん……へーき、だって。少し、前の傷が……痛むだけ。
必要なのは、水より…時間、かな。
[無理やりに口を開けば、普段の調子に戻ろうとして。
差し出された手を取ることもなく、首を横に振った]
はは…ラスってば、良い奴、だねえ…。
[異端者さえ気遣うことか、羽根を見ぬようにしていることか、あるいは両方か。ぽつりと呟く]
世界の中の……たくさんの、事象……?
[カレンの紡ぐ言葉を考える。自分にとっては汚いあばら家と、周辺の森だけが狭い世界の全て。それでも婆様の病状は悪化し、いなくなった。幼き頃より知識は増え、そして人と出会い]
……変わって、いく……。
カレンさんも、僕も、みんなも……?
[自らの身を抱くようにし、神妙な顔でつぶやく]
……婆様は、あまり自分のこと、話したがらなかったから……
[果たして幼き頃に婆様から聞いた寝物語は、真実なのか、虚構なのか。わからぬまま、ただ遠き人を想う。呟くような独り言には、さあ、と小さく首をかしげた。林檎の話には僅かに顔を緩ませ]
うん、生ってるの、多分あっちの方……。
[林檎を持っていない方の手で、森の一方を指差した]
時間か、俺にはどうしようもないな。
何か欲しいモノは他に無いのか?
女の膝とか言うなよ。
[手を取られなければ、どこか撫でようかと彷徨ったが落ち着く場所を探せず。
癖で、自分の首の後ろをさすった。]
いい奴?なわけないだろ。
[続く言葉には苦笑をしながら。
俺は治癒の術とか出来ないからなぁ、と呟きながら、横にあぐらをかいた。意識を失う事でもあるならば、と。]
−聖殿−
[昨夜の小さな騒ぎを耳にする事なく、聖殿へと入る。
お付きの少女から巫女は部屋で休んでいると聞き、頷く。
それが密かな決意の為と知るのは、全て終わってからの事。]
そうか。休めているならいい。
…………ジョエルはどうしている。
[返る答えは想像の範囲内。
深くなる眉間の皺に、少女は足早に立ち去っていく。]
[洞窟の傍まで辿り着くと、風の攫う話し声。
明確には聞こえないが、どちらも覚えのあるもの]
―――……、
[踏み入るか否かで迷い、足は止まる。
中からは見えない位置ではあるけれど、
手にした花の香が微かに漂った]
…いや、良く…お分かりで。
でも、正確には…美人な、女性の…としておきたい、ね。
[脂汗の滲む飄々とした笑顔。それでも先程よりは、幾分顔色はマシなものに]
…十分、良い奴、だよ。俺なんざ、気遣っても、百害有って一利無しだろう…?
こんな…それこそ、虚でも居そうな空間に留まって、何してるんだか。
[呆れたように、立ち去っても良いのだと、言外に告げる。
そこに、追い出そうとするような響きは無いけれど]
[ふわと花の香りが鼻腔を擽り。
ゆると頭を巡らせ、地に手を突いて洞窟から顔を覗かせた。
見える、人の影。
目を細めてそちらを見て、それからカルロスの苦しそうな言葉に眉を下げて振り返る。
勤めて明かるい声を出し、苦痛を会話で和らげようと]
…膝が欲しいなら俺ので我慢しろよ。
美人でも女性でもない、骨ばった皮ばっかの膝だけどな。
百害あって一利なし、ね。
俺にはそんなのわかんねぇよ。
ただ、弱ってるやつを見過ごせねぇだけ、でね。
[肩を竦めて、カルロスの乱れる髪を指で直してやろうと手を伸ばした。]
それは、黒い自分を覆い隠す為の鎧。
偽善じみた、言い訳。
――そうだろう、「ラス」?
[じぶんの中の悪魔が、語りかける――]
[休んでいる巫女の部屋の前で騒ぐ事はしない。
抑えた声に憤りを込め、親友の甥である青年へ投げる。]
休める時に休むのが警護の務めだ。
………己の体を疎かにして他を守れると思うな。
[それだけ告げて踵を返す。
どうするかは青年の考える事だった。]
[ラスの視線の先、人影を見れば微かに身体を強張らせた。
羽根を仕舞おうにも痛みで為せず、歯がゆい。
僅かに唇を噛んだけれど、ラスの声に笑みを浮かべる]
ラスってさ…、弟とか、いるんだっけ?
なーんか、こう、扱い慣れてるように、見えるんだけど。
[流石に膝枕は請求せず、けれど、髪を梳く指は抵抗せずに受け入れた]
[漏れ聞こえる単語から、
会話の内容は推測出来たか、否か。
その様子を見る者がいたとして、
変わらぬ表情からは窺えなかったろう。
ただ、立ち去ろうと動きかけた足は、一つの言葉に止まった]
[神妙な顔で自分を抱きしめるようにする少年に、そっとまた手を出すと、頭をごく軽くぽん、ぽんと叩いた]
ああ。私も、君も、リディアもみんな、善いものも悪いものも何もかも、変わっていく。
……きっと悪い事でもないさ。変われるという事は、多分救いになりうるのだから。
そうか。ならば、分からないな。結界樹の中で浄化されることが、おばあさんのためになったのか、どうか。
オーフェンは、どうするのかな。おばあさんのような人が、目の前に現れたとしたら。それは少し、興味がある。
[遠い何かを探すような様子をじっと見つめ、そんな事を言った]
さて、私はこの後、聖殿の人に薬を渡して、施療院に戻るけれど……君は、今日はどうする。家に戻るのか?もう暗いけれど、一人で、大丈夫かな?
妹いるよ。テンションの高い。
あぁ、今度結婚するから手は出すなよ。
[答えながら、外の気配が気になってチラチラと洞窟の外を見る。]
[蒼穹はどこまでも澄み切り、高い。
輝く陽光と吹く青風を受けながら、翼広げて森の上を横切る。
視線は遠く、木々に隠された洞窟に届く事はない。
代わりに捉えたのは、見たことのない気配のひかり。]
………何だ?
[精霊にも妖精にも幻獣とも異なる気配に気を引かれ、高度を下げる。精霊にも妖精にも幻獣にも似て異なるそれは、猟師であっても心当たりがない。]
……偶然が幾つ重なれば、必然になるのだか。
[呟きは風に紛れて消える。]
残念な事に、俺は、何一つ…。
昨日は、異端者嫌いのオッサンに俺自身が「そう」じゃないか疑われたけれど…何の根拠があるんだか。
虚も、堕天尸も、どうせなら、もっと俺に関係無い場所で動いて欲しいね。
[緩慢に肩を竦める]
異端者嫌い…スティーヴさんか?
スティーヴさんが言うならそうなんじゃないのか?
[少し声色を低く抑え、尊敬する人の名を紡ぐ。
肩を竦める様には痛みも少し引いたのかと、顔を緩めるが、外から声が聞こえてあぐらをかいたまま振り返った。]
よぅ。
話は――女の膝と、虚?
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