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[ご都合主義。そう、そんなものはない。
何故ならこの状況の原因は自分だから。
同種が船内に運ばれた時から、特にそれが逃げ出してからは。
どうにかして「同胞」にできないかと刺激をしてきたのだから。
殲滅プログラムから逃げるにはどうしたらいいか。
「ノブ」の知識の及ぶ範囲で艦橋のメインフレームに仕掛けてきたカウンタートラップが働けば一番良い。
それがダメならば。仮死状態の肉体に潜り込む。
一種の賭けになるが群を崩せば、最低限の継承だけで諦めれば可能性はあると思っていた。でなければ此処にも居られなかったはずだから。
殲滅プログラムが解除されたとは限らない。
狙うのは航宙士の身体]
……さすがに、十の歳で嫁にいけん身体にされちゃ、好きにはなれんわ。
[さらり、と問題発言含めて言って。
響く放送に、伏したままの目を一度、閉じた]
……けど、なぁ。
今のにーさんは、考えの底が見えん。
曖昧な物言いされる事多いなぁ、て、前から思うてはいたけど……ま、それはそれ。
少なくとも……今のアンタの提案に乗っかって、危ない橋を渡るのも、オーフェンくんに渡らせるのも、ウチには選べん、ってこと。
[言いながら、組んでいた腕を解く。
右手の黒銀は、迷う事無く、同僚へと向けられた]
ウチの考えと選択肢。
……御理解、いただけますかしらぁ?
[何を信じるのか、誰を信じるのか、何をすべきなのか。
「考えろ」
胸に刺さった棘は抜けない。
逃げることを許さないように、じぐじぐ痛い。
だから考えた。
ありったけ考えた。
今までの事を、全部思い出すように。]
は?
……そりゃあ、また。なんていう。
[さらりとした問題発言を聞いて。
「ノブ」の思考をトレースしていたが為に、呆とした声を上げた]
……そりゃ、見せてないもの。
危険だと思ってる対象にはさ。
よーく分かりましたよ。
[クッと笑っい。
航宙士の腕が解かれるのと同時、こちらも左腕を動かす]
[エリカとノブの会話をきいて。
エリカとノブが、互いに銃口を向け合うのを見て。
ポケットから、玩具のようなレーザー銃を取り出した。
子供の服は柔らかく、音を立てずに人を傷つける機械はそこから取り出される。
目は閉じない。
表情には脅えは沢山残し、手は震えたまま。
だが明確に、
意思を持って。
銃口を向けた先は――――]
[横目にオーフェンの様子を見た後、エリカへと銃口を向け。
その途中で通路の壁に打ち込まれているエンブレム、星のマークに「希望」と文字の入ったロゴが眸に映った]
――adeus.
[さようならと笑い]
……信じてる。
[自分の唇が紡いだ言葉に驚きの表情を浮かべた]
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