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[誰からと言われずとも、その伝言の主はすぐに知れる。
他に、自分宛のこんな言葉を託す者はいないだろう]
……ったく……。
[刹那、笑みが零れて。
伝言の後の言葉に、それは消え失せる]
……悪いが、送られて行く気は、ねぇ。
行くなら、それは、俺自身の意思で、だ。
[案内はしてもらうようだろうが、と、言いつつ。
こちらも蒼を細め、翠を見やる]
――…そう言うだろうと、思いました。
[答えは求めていなかったのか
浮かべる表情は、薄い笑みのまま。
パチン、とホルダーの外れる音と共に――
手の中へと、4本の白銀を滑り落とす。
岩の上へ佇んだまま、ゆるりと首を傾ぐ。
チリ、と。 小さく。白金が鳴った。]
伝える事は、伝えました。
…始めましょうか。
……当たり前だろ。
俺の行く先は、俺が決める。
行き方も、俺が選ぶ。
俺は、ずっと、そうやって生きてきた。
……勿論、これからも。
[静かな宣言、蒼に宿るもの。
それは不退転の意思。
ただ、先に進むのみ、と、それが物語り]
……ああ、そうだな。
理屈はいらねぇ……始めるか!
[言葉と共に、勢い良く地面を蹴る。
銀の翼が羽ばたき、その身は空へ。
繰り出されるのは、文字通りの飛翔蹴り]
自分で未来を掴めるのは。
――羨ましい限りだな。
[静かな宣言に、僅かに翠を細めて。
空へと舞い踊る蒼に、ざり、と地を鳴らして一歩引き下がる。
銀の飛翔を目の端に捉えて。
両の手に握った刃を、眼下に広がる岩陰へと放つと
そのまま右脚のホルダーから三節を引き抜いて。
小さな音を立てて節を組む。出来上がった棍をぎりと握って。
頭上から繰り出される蹴りを、受け止める。
そのまま滑らせて軌道を逸らすと、勢いのまま身体を反転させ。
空へ位置する相手の右脇腹目掛け、一閃を繰り出して。]
羨ましい……? なに、寝言……。
[ついてやがる、という言葉は、棍の一閃に遮られ]
ちっ!
[舌打ち一つ、高度を取って辛うじてその一撃を避けてから]
自分で掴まなくてどうすんだよ!
自分の生き方なんざ、自分で見つけて、掴むしかねぇだろうがっ!
[ここに来てから、幾度目だろうか、この手の事を口にするのは。
そんな事を考えつつ、再度仕掛けてゆく。
先ほどと同じ角度の降下──と見せかけ、直前で頭の上を飛び越えて。
強引に身体の向きを変える、その勢いを乗せた蹴りを、首筋辺りを狙って繰り出す]
――…っ、!
[フェイントを交えた一閃に、僅かに反応が遅れて。
咄嗟に身体を反転させ、首筋ギリギリで受け止める。
蹴りの重さで僅かに手が痺れるも、気に留めずに]
…必至に足掻いて。見つけて。
――求めた物を掴んだ先に、この道しか残されてないのなら、
[相手のバランスを崩すために、
蹴りを受け止めていた棍の節を敢えて、解除する。
再び三節へと、解いて。]
他に、どの道を選べって言うんだ!
[神楽の韻を、振り鳴らす。
呼応するのは、眼下の岩陰に潜んだ銀刃の一閃。
自らの背後の隙間を縫って、切っ先が狙うのは、蒼を宿す――左の眼]
[重心を傾けていた物の消滅に、大きく態勢が崩れる。
立て直しを、と思う所に飛来する──銀。
それが狙う先に、躊躇いなく左の腕をかざしてそれを受け止めた]
……んなもん……人に、聞くんじゃねぇやっ!
[零れる紅と、痛みを物ともせずに──否、痛みを誤魔化すためか。怒鳴りつつ、地面に降りる。
解ける翼、舞う、銀の羽。
自らとは異質な銀を、腕から引き抜いて]
俺には、お前の道なんざ見えねぇ、お前が何を掴んだのかも、なんでそれを掴んだのかも、しらねぇ!
そんなんで、どうしろのなんのと聞かれて、どー答えろってんだ!
人に物を聞くときゃ、筋道立てて、ちゃんと説明しやがれ!
[怒鳴りながら、手にした銀を投げ返し、そして]
Reine Luft……Anfang.
Ein Faden geworden die Klinge!
[糸を目覚めさせて刃を与えつつ。先に投げた銀を追うよに走り出し]
…説明したら、君は答えられるとでも?
[ぽつりと、言葉を零しながら。組紐を引き鳴らす。
自らに向かう銀が、響きと共に急旋回して。
後を奔る刃へその身を当てる。
僅かに軌道の逸れた刃が左肩を削いだ。
朱が、空へと散って。]
答えなんて、求めてない。
……僕は、間違っちゃいない…!
[一振り。 紐が、弧を描く。
白金の響きに溶けて消えた言葉は、
何処か、自分に言い聞かせるような。
――相手の足元へ走るのは、二本目の銀。]
/*
……うむ?
何か直に褒められると超照れる…!
アーベルも、この羞恥プレイを見ればいい!(無理です)
アベ中はちょい不安だけど…
俺は体調は問題ないかな。明らかに体力不足を痛感してるけどorz(おまえ)
昼間?からそれなりに寝たから、この一戦分は体力問題無し。
明日も18時まではフリーだから、沢山寝れるんだぜ!
むしろ、寝るぜ!
*/
答えが、いらねぇならっ!
[弾かれた糸を引き戻しつつ]
なんで、人に、聞く必要があるっ!
間違ってない、なんて言葉で飾る!
[耳に届く言葉に、感じるのは苛立ち。
足元に走る銀の気配に、地を蹴って跳躍する。
獣の力を使わずとも、基礎の身体能力は十分な高さを維持し。
相手の立つ、岩を蹴って、その目の前へと飛び出す]
自分の選択が正しいと思うなら、なんで、迷う!
……Tanzen Sie einen Faden!
[苛立ちは、それをかき立てる者へと疑問を叩きつけ。
刃と化した糸が舞いつつ、それを追った]
…っ、五月蝿い!
迷ったら、 ――疑ったら!
[ぎり、と噛締める。
この道を、歩けなくなる。とは。口には出せずに。
眼前へと迫る相手に、僅か翠を見開いて。
月灯りを受けて閃く刃を避けるも、頬へと一筋紅を描く。
小さな舌打ちと共に、咄嗟に紐を描いて]
[――リィン、と。 白金の弾ける音。
くん、と地から跳ね上がるように銀を閃かせて、
相手の背後へと迫る。]
/*
いや、累積は無しだから+2だけだと思うんだぜ?<補正値
…まぁ、普通に考えて。
アベ中のダイス運と、俺のダイス運を比較したら
――結果は、必然的に見えてきますよね…!(…)
*/
……疑ったら、なんなんだよ?
っとに……さっきから聞いてりゃ、お前……。
一体、どうしたいんだよ。
何がしたい、何がほしい?
……どうしていいのかわかんなくて暴れてる、ただのガキにしか見えねぇんだよ、ったく!
[声にこもるのは、苛立ち。
どこか、似ているような、違うような。
幼い頃の自分に。
人なのか獣なのか、それがわからずに震えていた、飛べない銀色の仔狼に]
……っと!
[ほんの一瞬、過去に取られた意識は、背後から迫る気配に気づくのを遅らせ。
とっさに身体を捻るも、かわしきれずに右の肩を銀が掠めた。
バランスが崩れ、再び、地面に降り立つ。
紅が零れ、地面を染めた]
/*
期待されて申し訳ないが、歪みはしないかなぁ…。
一応、狼勝利エンド後はある程度想定している。
ただ、既に針の筵なので、潰されるか「不要品」になるまで、
ずっと座り続ける事になる…かな?
詳しいことはエピにぽいするけど。
何か、毎回こういう狼してる気がするんだぜ。大好物。
*/
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