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ん、そーしてくれると助かる。
つか、俺、かたっ苦しいの、苦手なんだよな。
[どことなく安堵したようにこう言って。
投げかけられた問いには、一つ、頷く]
ん、ああ……俺の、まあ、『本来の名前』っていうかなんていうか。
普段名乗ってるのは、『人としての名前』だからね。
ユリアンにぃは大丈夫そーだねっ!
そして、ちょっと遅れたけどおめでとー?
[返事を返されれば、安心したように小さく息を吐いて。
そのままエーリッヒへと視線を向ければ]
……まぁ、このまま湯冷めしなければ
風邪がぶり返すことも無いだろうけど…
こんなにぼんやりしてるとか…頭打ったかな。
[ちょっと失礼]
……大暴れして、また風邪でもぶりかえしたのか…
[そうでなくても、源泉に使っている今はいいが、
そこからでたら風邪がぶり返すだろうな…と思いつつ…かと言って]
ここに、エーリッヒを座らせっぱなし…てわけにもいかないだろうな…
[外気で身体が冷えるのと、
水分を拭い去るのとどっちが早いだろうか?
……ぼんやりとした姿に前者の方が速そうで溜息1つ]
[苺チョコを受け取ってもらったから、
子供は嬉しそうな顔でわらった。]
おいしいです。
[それから、少し考えて、源泉の方に行こうかと。]
幻…聴……。
[主の言葉に、反射的に首を横に振りかけて、ふと聞きとがめたかのように、]
聞こえ…たんですか……?
[逆に問い返すような声は、消え入るようで。
ノーラの手を打つ音に掻き消されて、主の耳には届かなかったかもしれない。]
[おめでとう、と言われて一瞬きょとん、とし]
あー……。
今の妙な出来事で、一瞬忘れてた……。
[それってどうなんだ、という突っ込みは多分届かないだろうが。
ともあれ、立ち上がったエーリッヒの様子に、やれやれ、と息を吐いて]
……おま、ホントに大丈夫かあ?
[問いかける声は、一応心配そうではあった。
呆れた様子もあったが]
…寒くない?
[エーリッヒの様子には一つ瞬きし…もそもそ。
ふと、リディの言葉に、思い出したように]
おめでと、ユリアン…
んで…誰か、決まってるの?
[くす、と小さく笑い…]
[互いに首を傾げ。奇妙な光景かもしれない]
……いや。
何かを探しているのかと、思った。
[それで、何と無く気になったから、声をかけてみた、と。
ただ、それだけの理由だったのだが]
我々の思想からすると考えられないな。
[肩を竦め苦笑を零して。
そうして一度視線を落としたがすぐに表情は取り繕う]
…では、改めて。
ディナ・シーのデーヴィッドだ。読み方が違うだけだがな。
それと、ユリアン。
『此方』ではどちらの名前で呼んだら良いだろう?
つーわけで、まー…
ユリアンは誰と幸せになるんだかわかんねぇけどお幸せに、っと。
[肩ぽむ]
去年はサニーがとって、その直後にノーラちゃんにプロポーズしたんだっけかなぁ?
……まあ、なんていうか。
ある意味、血筋ってヤツ、かなあ……認めたくないけど。
[ため息混じりに、でも、軽い口調で言って。
相手の名乗りには、よろしく、と笑み]
ん、どちらでも、呼びやすい方で。
ヴィントは、昔からの付き合いだから、慣れてる方の名前で呼んでるだけだからね。
…嗚呼。
いえ、誰かいない様な気がしたものだから…。
[ミハエルの言葉に、源泉の方を示して]
それにしても…団長さん、何処に行ったのかしら…
[後の言葉は独り言の様でもあった]
あははっ!まー忘れる気持ちはわかるけどね。
さって、相手は誰なの?
[イレーネの言葉に続くように、くすくすと笑いつつ
いつもいる筈の場所に、姿が無いことに気付き、小さく声を上げる]
……って、あれ? ユリアンにぃ…ヴィントは?
うん?
[ユーディットの返答に、目を其方に向け]
……疲れているだけだろう。
[肯定とも、否定ともとれない答え]
[それから今更、繋いだ儘の手に気付いて――というか、自分から取ったのだが]
……………。
もう、逸れないから、いいな。
[言い訳めいた言葉。手を離す。
序に、もう片手のうさぎの細工飴も、如何したものだか、と]
[金髪の少女から受け取った苺のチョコはすぐに食べるには惜しく。
もう少し後にしようかと手にしたままで]
そういえば…あちらに駆けて行ったな…
[結局何が起きていたのか、この男は知らないままだった]
[繰り返される己の名前に間違いはないと言うように頷いて]
あっちに行ってみるかい?
人は大分少なくなったようだが。
[源泉のある方を指差して]
へ? 誰かって……。
[イレーネの問いに、きょとん、と瞬き]
え? あ、えーと。
[更に、エーリッヒに肩をぽむ、と叩かれれば、また困惑して]
ええと、まあ、何だ………………。
……教えねぇ。
[最後の一言は、ぽそっと小声]
ん、結構あったかい…。
[ぽわぽわと湯気をあげながら、柵を乗り越える。]
あー、そっか…ユリアンは灰色の小さい恋人にコクるんだっけか。
って、だから、教えねえっての!
別に、どーでもいいだろーがっ。
[リディの問いにも、早口にこう答え。
それから、続いた問いには一つ瞬いて]
ヴィント?
ああ。暴れるから、避けさせといた。
多分、そこらにいるんじゃね?
[さらり、と問いに答え。
……当の相棒は、ちょこまかちょこまか、こちらへ向かっている所だったりするのだが]
ええ、そうですね。きっと、競争の結果が出ていると思います。
[ダーヴィッドに促され、少女は歩き出す。実のところ、結果はかなり、気になっていた]
[血筋。
つまりは妖精王もこうなのだろうか。
己の種族の王をイメージしていた所為か、なんとなく奇妙な感じ]
此方こそ、改めてよろしく。
ふむ…では私も少なからず呼び慣れた方で呼ばせてもらおう。
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