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―宴会場→月の玉座―
おう!
[あたいは手を大事にしろって言われたもんだと思って、おっさんにひらっとハンカチ巻いてた手を振ったのさ。なんかいいおっさんだな。
でもってゼラニウムに名前が違うって言われたあたいは驚いたんだ。]
なんだって!?さっきゼラニウムってうぐぁ。
[だってあたいはゼラニウムだって思ってたもんだからさ。えーって勢いで言ってやったんだけど、ぐぐぐと押さえられたら浮いてたあたいは地面の方へと落ちてった。
良心的なお時間で放してもらったのは"ふこうちゅうのさいわい"って奴だと思う。]
うー。わかったゼラ……………ニウス。
[ぬぉ、危ねぇ。ぎりぎりの所で間違いを回避してやったんだぜ。
あたい一回覚えた名前は忘れにくいんだよなー。
なもんで、触らぬなんとかにってブンヤが言ってた言葉とか思い出して、あたいはゼルギウスからちょっと逃げて玉座の方へと飛んでったのさ。]
お話も、できないかな。
お声きこえるだけでも、ほっとすると、思うけど…
[首を傾げるナタルを見上げて、こちらもこてりとして。
続いた言葉には、うん、となんだか泣きそうな顔になって頷いた。]
お姉ちゃんたち、怒ってると思う、けど。
きっと、いっぱい心配して、さがしてくれてると、思うから。
ここにいるから、だいじょぶだよって、いいたいの。
[いざとなったら一緒に頼んでくれるというナタルに、ありがとうとお礼を言って。
玉座について、エーリ達もその場にいるのを見れば榛名と無事合流できてたことに嬉しそうにするか。]
―南西・お花畑―
榛ちゃん、泥ついてるよ。
あれからずっとここでねてたの?
[なんとなくだるかったのでされるまま抱かれるまま。
まあ抱えられて移動するのは初めてじゃなかったから、エーリッヒも不思議には思わなかったのかも]
うん、やっぱエーリくんにきてもらってよかったよ。
王さまもせっかちだね。
[事の重大さは理解が及んでいなかった。
榛名の腕の中でエーリッヒの背中に揺られるうちにうとうとしかけた。玉座の間に着くと時々目を擦りながら話を聞く体勢]
[眉を寄せたまま、深いため息をひとつ]
この中に、ですか……
[王が名指しをしなかったと言うことは誰がというのはわかってないのだな、ともうひとつ吐息をこぼし]
本格的に厄介ごとですねえ……
[反省房だとかもいっていたし、どうしたものかと青銀の髪を揺らして考える]
―月の玉座―
[月の玉座につくと、ゲルダを抱えたままエーリッヒの背から降りて、
ゲルダのことは離したくないのか、抵抗されるまでは眠そうな様子のゲルダをずっと抱きしめているだろう]
ありがと〜、エリ〜…
[抵抗されなければちゅっとその頬に一度口付けようとした。
それから王からのお達しを聞くと]
大変だね〜…
[とゲルダに事態をよくわかっているのかわかっていないのか、そんな反応を示して、皆のことを見てから、同じようにしているナターリエに気づき、そちらにあははっと笑いかけたとか]
[王の言葉に眉根を寄せたまま、深い吐息をひとつ]
平穏を支えてるのはわかりますけど、ね。
ちょっと貸してもらう間ぐらい大丈夫でしょうに……
まあ、名指しされなかっただけでもありがたいですね。
なんとか別の人たちに反省房にいってもらいつつ、逃げる算段をしないといけませんねえ。
[薔薇色の杖は懐の中で静かに輝いている。
マテウスの秘宝が悲しげに見えたのだとしても、ユベールの位置からは確認できなかった]
葉ノ介お兄さんも、ありがとう。
いっしょ、してね?
[自分のお願いに黒江が頷いてくれたのを見れば安心したように微笑んで首をかしげ。
玉座の祭壇から王の話を聞けば、ここにいるだれかがじょおうさまにイジワルしたらしいということは伝わったが、それが信じられなくて王様の顔をじっと見つめ。
ナタルの手をぎゅっと握って、王様のお話が本当なのか問いかけるようにその顔を見上げた。**]
反省房か、どんな基準で探すつもりかは知らぬが、妖精王に捕まると厄介だな。
[空間に道を開く術を持っているとはいえ、妖精王の結界からは逃れられると思えない。現に女王の造った結界からは脱出不可能なのだから]
…疑われぬためには、積極的に犯人を探してみせた方が良いのかもしれん。
名乗り出ろといわれて名乗り出てくれるようなら楽なんですけどね。
[しかしどうみてもそんなことしないように見える人が集まってるように感じて、悩むように一人一人に視線をあてる]
……さっぱりわかりませんねえ……
[そんなに簡単にわかったら問題だと言うつっこみがどこかからあるかもしれない。
イヴァンの肩に小さい炎がまだあるのなら、その傍によることはなく。
ゲルダを抱いた榛名の様子や、幼い少女に頼られている友人の様子などは微笑ましい限りで]
――ふむ、いつから友人は幼女趣味に……
[うっかり関係のない呟きなどもこぼしながら、人の輪からは少し外れて]
ふむ、要は、秘宝の在処が判れば良い、ということなのだな。
ならば…探すしかなかろう。
誰が隠しているにせよ、あれ程の力を持つものが、何の気配も残さず隠せるとは思えん。
妖精王ですからねえ、気紛れで名前を挙げられそうで恐いですよほんと。
どんな基準で選ぶのかなんてさっぱり読めませんからね。
[はあ、とため息をつく。
王や女王の結界から逃れられるはずもなく。
なんとか力を弱める方法を考えないと、と思考をめぐらせ]
そうですねえ、それがいいかもしれません。
とくにマテウスさんは地底の国からいらっしゃってますし。
よそ者は疑え、なんてなったら大変ですものねえ。
私もまあ、疑われない程度にがんばりますよ。
─月の玉座─
[玉座に王の姿を見た時には、深く礼をし。
その言葉を聞いて]
不届き者の名は判らぬのですか。
しかしこの中に居るのは確か――と。
[集まった面々に横目を向ける。
誰一人として、自らの罪を認める者は無く]
先程は、見知った者ばかりだと安心して居ったが……困ったことになったな。
[金翅の羽ばたきを聞きながら、眉を下げた]
―月の玉座―
ゲル〜、そんなことよりお風呂はいろ〜……
[それから、直ぐにそんなことを言っていた。
何かの嫌疑とかそういう場はあまり好きではないという心理が働いていたのもあった。
『あいつはダークエルフだから』、そんな言葉が一瞬だけ脳裏をよぎった気がした。
ゲルダが台の方に近寄ろうとするなら、ゲルダを解放してその後ろに続くだろうか]
どうしたの〜…?ゲル〜…?
[止めることはせず、自分は首を傾げてその様子を*見ていた*]
―月の玉座―
[正直好きな場所とは言い難いそこに集まった奴の中には、あたいの知らない奴もいてふーンとか思ってたんだけど、他の奴は大抵知ってたっぽいから全員が全員顔見知りなんだな、ってかしこいあたいはピンと来たのさ。
王が出てくると、あたいはちょっと人の後ろに隠れるようにして話を聞いた。別にやましい所があるわけじゃねぇけどな!まぁ何となく。]
……ふーん。
[全部聞いた後のあたいの反応はそんな感じだった。
言った後で、まー自分でも淡白だよなとは思ったけどさ。]
つか反省房はねぇよなぁ。
[いっそ全員入れときゃ早いのにな、って言おうと思ったけどそこにあたいが巻き込まれる可能性に思い至ったから黙っといた。
閉じ込められるとか二度とゴメンだ。]
─月の玉座─
[王の話が終わったあと、その場に居る面子の顔を見渡し]
はぁ。とりあえず、出られんからにはどうしようもないよね
仮に犯人だとしても、そうそうボロを出すような人は居ないっぽいし
…………約一名除くだけど
[そう言って、ちらーりとベッティの方見ていたとか**]
[聞こえた声に一度瞬き。
それからくすくすと笑った]
マテウスさんは優しいですね。
ええ、庇ったりはしませんし、庇わなくていいですよ。
ただ、手助けできることはいたしましょう。
――そうですね、もしかしたら王も反省房に意図しない人たちが送られたりしたら――動揺して女王の結界を支える力も、弱くなるかもしれませんね?
[ふと思いついた事を、楽しげに告げる。
最初に送るのは騎士団長がいいかな、とのんびり考えながら]
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