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─ 黒珊瑚亭・食堂 ─
[受け入れられるはずがない。>>57
確かにその通りだから、そだね、と頷いた。
大丈夫だから、と言葉を重ねられれば、それ以上はこちらも言えず、わかった、と返して]
……知らないところで、っていうのも、辛いけど。
どっちもどっち、かなぁ。
[引き合いに出したのが、知らぬ間に起きた父の事故死であるのは伝わるか。
困ったように眉を寄せたのは束の間。
誘うような問い>>58に、ひとつ瞬いて]
……うん。一度戻って、母さんに話、しないと。
[どう説明すればいいかは定まらないものの、何も伝えないわけにもいかないだろうから、頷いて]
クラニア、行くよぉ。
[いつものように白猫を呼び、ヘルムートと共に外に出た]
─ 黒珊瑚亭・二階廊下 ─
…聞いてくれりゃーいーけどな。
[謝ればいい>>59と言われて、弱く苦笑する。
自衛団長の姿に亡き祖父が重なって、だからこそ推測される思考に腹を立て結果少年に当たったなんて、情けないにも程があって。
けれど、それ以上弱音は流石に吐くことは堪え]
…ばーか。
そこまでガキじゃねーよ。
[いつもの調子を少し取り戻しながらも、差し伸べられた手は素直に取る。
少女の手を借り立ち上がると、部屋へと向かい歩き始めて。
ふと、話があるなら詰所に来いと言っていた自衛団長の言葉を思い出し]
爺様も、死んで責任を取りたいとか思ってたりしたら。
一発、殴ってやる。
[そう、口の中で零した呟きはユーディットの耳にまで届くか届かないか位の小さなもの**]
― 黒珊瑚亭/二階 ―
あー……まあそこは誠心誠意、がんばれ?
[弱音に苦笑を返し。
いつもどおりな様子にほっと息をつく。
立ち上がる際に繋いだ手は離れる事がないのならそのまま、アーベルに用意した部屋へと向かい]
――……団長はほら、つよいし。
[多分大丈夫じゃないかなあとか、聞こえた言葉に軽く答え。
アーベルの部屋に前で別れる]
なんか欲しいものとかあったらすぐ呼んでね。
[そう声をかけて階段を下りて往き]
― 黒珊瑚亭 ―
[食堂でまっていたユリアンの傍へと向かう]
ユリアン、おまたせ。
部屋は5号室だよ。
[階上を気にしていた様子にゆるりと瞬き]
アーベルならすこし休むみたい。
[そんなことを告げて。
そしてユーディットはその日は結局外に出ないままだった**]
[外に出て、一つ、深呼吸をする。
村の者には既に話が伝わっているのか、歩く途中に向けられる視線には様々な色が伺えた]
……そういえばねぇ、覚えてる?
むかーし、森で見つけた、ちっちゃな木苺の木。
今じゃ、すごい茂みになってるんだよ。
[その視線から感じる非日常を振り切るように口にするのは、昨日話そうと思っていた10年前とのささやかな違いの話]
昔の遊び場、結構残ってるんだよね。
ぼくも、4年前に帰ってきて、びっくりしたなぁ。
[そんな、他愛ないといえば他愛ない事を話しつつ。
けれど、島を離れていた間の事は口にはしない。
話せる事がないわけではない、けれど。
話したくない事の方が多いのも事実だから]
─ →自宅 ─
[二人と一匹、並んで歩いた距離はどれほどか。
話題が途切れる頃、またね、と笑って道を違える。
浮かべた笑みは、もしかしたらぎこちないものだったかも知れないが、自分では確かめる事もできず。
足早に家に戻れば、出迎えるのは不安げな母の顔。
人狼の容疑がかけられている、という話は、既に伝えられていたらしい]
うん……なんでか、そういう事になっちゃってるみたい。
これから、どうなるか、わかんないけど……ぼく、明日から、向こうに泊まりこむね。
[大丈夫なの、と。
向けられる問いに浮かべるのは、困ったような笑み]
わかんないけど……毎日歩いて通うの、ちょっと、辛いし。
[帰り道に向けられていた視線は、どこか痛く思えていたから。
毎日、あれに晒されるのは、さすがに辛い]
……ん、大丈夫。大丈夫だよ、母さん。
[ちゃんと帰ってくるから、とは、さすがに言い切れなかったけれど。
それでも、笑みを浮かべて、そう言いきる事はできた]
カヤ君を仲間に……
[仲間にといっても、直接何かをさせる必要があるわけでもないし、
なにより殺さないで済むようになる相手が少なくなるのなら、それに越したことはない]
うん、できたら…、そうなると嬉しいかな?
[ただ、自分の正体を知ったとき、彼がどう思うのか…、
それはちょっと怖くはあったけど]
あ、ナターリエお姉ちゃん……。
うん、気をつけて、ね?
[何を気をつければいいのか自分でもよくわからない、
漠然とした不安みたいななにかを感じるままに口にした言葉だった。
ナターリエの姿を見送った]
― 外 ―
[宿屋を出てからも、ささくれだった心は収まらない。
そこらにある石を蹴っとばして道の向こうに追いやったら、
道行く人に嫌な顔をされて、さらに腹が立った。]
…ちっくしょーじじーめ。
詰め所の前に穴あけてやる。
[と言うが早いが、教会に戻ると
スコップもって、詰め所の裏口に穴を開け始めた。
途中で気づいて大目玉を喰らい、結果穴は完成しなかったのだが**]
私はどうしよう……
[他のそれぞれの思う場所に向かう人も見送ったりしながら、
カヤ君を追いかける気分にも、ナターリエお姉ちゃんが帰った教会にも、すぐにという気分ではなく。
いろいろと迷った様子でしばらくは黒珊瑚亭に*残っていた*]
─ 翌朝 ─
[その日は一日、母の傍について過ごし。
数日分の着替えとスケッチブックに画材を持って家を出たのは翌朝の事。
余り早くに押しかけても迷惑か、とは思ったのだが、人通りが増えてから移動するのは何となく嫌で、早目の時間を選んでいた]
……はぁ。滅入るわぁ。
こんな時間に歩くとか、もう二度とないと思ってたのにぃ。
[そんな愚痴めいた呟きを漏らしつつ、通りを抜けて。
広場に差し掛かった時──不意に、視界が霞んだ]
……っ!? やだ、こんな時に……!
[いつになく強い霞は眩暈も伴い、しばし、近くの建物に寄りかかって鎮まるのを待つ。
只ならぬ様子に、白猫が案ずるように鳴いた]
ん……へーき、クラニア……。
[それに短く返して顔を上げて。そこで、視界の異変に気づいた]
……なに、これ。
[色が、ない。
見るもの全てが、灰色に染まっている。
突然の事に何度か目を擦るが、状況は変わらない。
呆然としていると、目の前に白い炎のようなものが閃いた。
それは目の前で数度揺らめいた後、誘うようにふわり、と飛んでいく]
……呼んでる……の?
[根拠はないが、そんな気がして。
導かれるように、その後を追って行き──]
─ 翌朝/自衛団詰所裏路地 ─
……え?
[踏み込んだ裏路地は、やはり、灰色に見えた。
けれど、そこに座り込む人の姿は、いつもと変わらないように見えた]
……ギュンターのお爺ちゃん?
[呼びかけるけれど、返事はない。
灰色の視界の中、唯一色鮮やかにあるその姿はぴくりとも動かない]
お爺ちゃん、どしたの? こんなとこに座ってたら……。
[風邪引くよ、と。呼びかけながら近づく足元で、何か、跳ねた気がした]
……?
[瞬き一つ。下を見る。目に入ったのは──あかい何か。
灰色の視界の中で、それは妙に冴え冴えとして見えた]
……なに、これ。
お爺ちゃん?
[声が喉に引っかかる。
これ以上見てはいけない、という警鐘と、見るのが自分の務めだ、という何かの声と。
相反する二つの何かが自分の中でせめぎあい──身体を動かしたのは、後者。
壁にもたれ、手足を伸ばして座るギュンターの傍らに膝を突き、その顔を覗き込んで──息をのんだ]
……ゃ……なに、こ、れ。
[最初に目に入ったのは、裂かれた喉。
ゆっくり視線をさげたなら、目に入るのは──赤黒い、空洞で]
や……やぁだぁ……。
[それが何を意味しているのか。
理性ではなく、感覚が認識する。
死んでいる、殺されている──喰らわれている、と何かが囁いて]
[認識が、繋がった瞬間]
……いやあああああああっ!!!!!
[最初に口をついたのは、悲鳴。
路地に響く甲高いそれが呼んだか、それとも血の匂いに気づいたのか、自衛団員や通りすがりの村人たちが集まってくる。
何があった、と問う声はきこえたけれど、答える事はできなかった]
なんで……なんでぇっ……!
[口をついた、今にも泣きそうな叫びはこの状況に対するものと。
人の死に気づいた自分自身への疑問の声。
案ずるように鳴く白猫の声も、今は耳に届かない。**]
― 昨日/黒珊瑚亭 ―
ヘルと一緒なら大丈夫だろうけれど、気をつけるんだよ。
[何に気をつけろというのか、自分でも定かでないまま、
ヘルムートと一緒に外へ向かうカルメンにそう告げて。
ヘルムートの昨晩の気がかり>> 1:198と
先程からの何処かつらそうな様子を思い出せば]
…ヘル、お前も。
[案じる言葉をそっと付け加え、二人を見送ったのだったか]
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