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―広場―
え、新しい絵師様?
[きょとんとした。
話はちゃんと伝わっていて、ご兄弟でどうのこうのと盛り上がっている。
倒れたというのも、ミハエルが次の絵師だということも。
口を引き結んで、少女はアトリエの方を見た。
心配してるのかといわれ、こくりと頷くだけだったけれど。]
ミリィせんせーのところいかなきゃ。
うん、怪我しちゃってさ。
でも忙しいかなぁ?
[歌う声とテンポを合わせ、肩からかけた鞄が腰で跳ねる。
町へ出てすぐに、昨日とまた違うざわめきが
都市を包んでいるのが判った。
不思議そうな顔をして、箒を持ったまま話しをする主婦に近づくと、
当代の絵師が、とかなんとか話が聞こえた。]
えしさま。
[それでも少女は、今日はやる事があると。
キノコ畑の方へと、向かってぱたぱたと走って行った。]
え?
ああ、うん、意味がわかんなくってぼーっとしてた。
若作りの薬かぁ。
本当にそうなのかな?
ううん、なんでもない。
だってミリィせんせー、若作りするより絵師様と一緒にいたがりそうな気がしてさぁ。
ただでさえ幼顔なんだから。
[言いたい放題。]
うん、さっきの、ええと、
なんかはじけたみたいで、黒かったんだよね。
よくわかんないんだけど。
どっかいけって思ってたら、いなくなったから。
もしかしたらミリィ先生が、筆を持ってるわたしたちのこと、調査してたのかもしれない。
ちょうさ?
それは、いやね…判っちゃうのは。
まだ満ちてない、みたいだから…足りないみたいだから。
黒かった?
もう…大丈夫なの?
全然、判らなかった。
[勿論少女は「調査」されていないのだから
判らなくて当然なのだけれど。]
でも意識不明みたいだから、
もう調査もないと思うよ。
だから大丈夫。
[にこりと笑った]
多分、わたしだけだよ。
あなたはばれてないと思う。
そっか、良かった!
[2人とも安全、だと思うとほっとして
嬉しそうに笑う。]
あとで、絵師さまのアトリエの方にも行って来るわ。
2本目の絵筆をもらいに。
でも、ひとがいたら、無理かなぁ?
え…
そんなの、ズルいわ。
[告げられた言葉に、むっとして返す言葉。
ちょっとだけ考えて]
じゃあ、そっちの絵をまた、描けば。
2本目、もらえるのかしら。
だって2人いるのだから
2本ほしいわ、よね。
描いちゃおうか。
昨日のヒカリコケも残ってるから、キラキラ金髪、描けるわ、よね。
そうだね。
一本より、二本の方が、効率が良いし。
ヒカリコケできらきらだもんね。
きれいな金色がつくれるから、やっぱりかいちゃおう。
はへ?
ああ、うん。
ほら、こんなかんじじゃない?
[不思議そうに声かけられて、ようやくその動きに気付いたのか、
少女は慌て気味に言った。]
絵師様のことお好きなんだから、
ミリィせんせーはきっと、お知らせを聞いて、倒れちゃったんだよ。
かいちゃおう!
[決めれば、なんとなく嬉しくなる。
綿毛はいっぱいあるし、ヒカリコケもまだ足りる。
あとは]
あ、あなたが昨日胸に挿してたお花、
あれを使って目を書けば、きれい、かしら?
[ふと自分の今向かっている先、水晶花の花畑を考えて思いつく。]
[キノコ畑を抜けて、水晶花の花畑へと。
その先の、水が湧き出る場所の川下で、
鞄に持って来た洗濯物を洗い始める。
水に浮かんだ水晶花の花びらを見て嬉しそうに笑い、
暫く冷たい水の中で手を動かしていた。]
♪レ アリシ スヴィルッパ
ヴェルソ イルシェーロ、
ヴォグリオ アンダレア ヴォラーレ
[歌声は、高く高く響く。
そのうち歌うことと、手を動かすこと
どちらがメインでやっているのかわからなくなる程。]
いったん家に戻ろうかな。
もしかしたら包帯は常備であるかもだし。
絵師様のアトリエ…
お見舞いいきたいけど、無理でしょ?
それにきっと、すぐ終わるって。
[じゃね、と、手をひらひらさせて*自宅へ戻る*]
うん、お願い。
足もちょっといたくなってきたし、
手の色も、ちゃんと隠さなきゃだし。
あなたにいっぱい任せちゃって、ごめんね。
あ、筆は大丈夫だよ。
ちゃんと持ってるから。
うぅん、全然よ。
やる事があるって、素敵なの。
だから嬉しいの、嬉しいのよ。
[ふふふ、と、とても嬉しそうに笑った後
声は、心配げに少し低くなる。]
足?
だいじょうぶ?
おくすり、もらったほうがいいわ?
大丈夫だよ。
ちょっと動きすぎたからつかれてるだけ。
動かないでいれば、落ち着くと思うし。
どうせ今日は糸かなーって思うし。
そしたら動かないから、問題ないよ。
そう。
良かった。
[聞こえる声に、安堵する。]
おくすり、苦いものね。
何か苦くなくなるものがあるってゆってたけど、
いないならそれも貰えないのね…。
[うん、と頷いて
洗濯物を入れる革袋に、水晶花をちぎり、入れる。]
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