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…わかった、です。
[ローザとハインリヒ、それぞれにこくりとうなずいて、とことこと赤子の傍へ]
ちゃんと、生まれたから、約束、守るですよ。
一緒に、遊ぶです。
[まだ生まれる前に掛けた言葉を、もう一度。
やっぱり泣き顔のまま、それでもようやく笑みらしきものが浮かんだ]
うん、それがいいね。
[ロミのどうしていいかには答えられず。
ローザやハインリヒが諭すのに頷くばかり]
ありがとう、ユーリ。
ローザさん、僕も手伝うよ。
[お湯を持ってきてくれたユリアンの声に答え、ローザに*近寄った*]
[鸚鵡、羽に手を伸ばされて更にぱたぱた]
「つかまるの、やー。
とじこめられるの、きらいー」
[カルメンの困惑の声も、動転を助長したか。
その手を離れ、天上付近にぱたた、と逃げた]
……そう。それなら。
[何を思ったか。
喜びの色を見せるカルメンに、それ以上は言わなかった。
それはそれとして、彼女の膝の上でぱたつく鸚鵡に手を伸ばしたものだから、こんな場面にも関わらず、なんとなくおかしな光景]
ああ。
ロートスがちょっと暴れているだけです、大丈夫。
疲れてる、か…
今日は色々あったからな。
[思い当たるのはそれくらいだから]
公平だろう。
オレたちを閉じ込めたかわりに、あいつも動けなくなった。
[死をもって「公平」というのは自分の感覚で、だけど]
ああ、その内どうしようもなくわかること。とかもあるのかもしれないが、といっても難しいかな?
[と素直に頷くカーラにいう
そしてしばらくして、やってきたダーヴィッドから聞くのはやはりということで]
休むか…もしくはなんか食っとけよ
[元気を出せとも言うこともなく。こんなときに食事をと冷たく思うかもしれないが、暗くて腹も減ったら余計悪くなると思っている性質なので仕方ない]
あぁ、ユリアンか。
ありがとうな。
[産湯を持ってきたユリアンに礼を言って。
彼にもすぐに状況はわかるのだろうけど、それ以上は何も言わず]
いっぱい遊んでやるといい。
「面白いことがいっぱいあるよ」って。
[ロミルダがようやく笑顔を見せるのにほっとしたように]
数字だけで推し量れないもの、あるんでしょうね。
[唐突なゼルギウスの言動は、ゲルダの、ロートスに対する行動と似たようなものだったろう。無理矢理作ったような、明るい空気]
そうですね……
焼き鳥は、無理そうですから。
[天井へと逃げた鸚鵡を見上げながら、さらりと言った]
その辺がさっきもいってた母親とかの情…なんだろね…ま、遺せる人はつえーよ
[いいながらも調理中。なんでかしらないけどトマトスープもあるし、勝手に軽く温めつつ]
ぁー…そういえば…こんなときに…俺、あの話もしなきゃならんのか…ゲルダさんかユリアンさんが変わりにしてくんねーかな
[真面目な顔してそんなこといってゲルダを見る。やってくれないかなーとか期待してみるが、断られても特に文句は言わない。
ただ説明となったらどちらでも>>2:654のような単刀直入の言葉を使うのでしょう。、>>4のように憤慨するように愚痴ったりしたりもするかもしれず]
いきなり話が変わるのも冷たいように感じるだろうが、ダーヴィッドさん…さっき言ってたこと聞く?
[先ず。ダーヴィッドに説明をするのだろうか。まあ食事を適当に作って。皆でか自分だけでか食べたりも*するだろうけど*]
ああ、ダーヴさん。
[やがて訪れたダーヴィッドから、改めて、起こった事を聞く。
俯き加減になり、小さく、息を吐き出した]
……、お疲れさまです。
それから、ありがとうございます。
[食事を勧めるゼルギウスとは別に、新たにグラスに注いだ水を差し出す]
あ…、ありがと。
さ、それじゃ綺麗にしよっか、ヒカリちゃん。
[ユリアンの声に、短く礼をいい。
へその緒の根元を糸で結んで切断して、ヒカリに声をかけた]
うん、ありがとクロエ。
ロミちゃんも手伝ってくれる?
この子が元気にロミちゃんと遊べるように。
[そう言って、精一杯の笑顔を*向けた*]
─台所─
や、や…。
[ぱさぱさと身体に当たる羽。
困惑の表情を浮かべたまま、その度に身体をびくつかせていた。
ロートスが膝から飛び立ち、そん感触が無くなると強張った身体から力が抜ける]
ふぇ……びっくり、した。
ぅー、ローテュ、あばれる、めー!
[ゲルダから状況を聞き、少し怒った風に言葉を紡いだ]
─台所─
[続けられたゼルギウスの言葉には理解したのかしてないのか。
軽く首が傾がった]
[それからダーヴィッドがやって来て、ブリジットがどうなったかを伝えて来る。
亡くなったと言う部分は暗喩で隠されたか]
こども、うまれたー。
そっか、だから、ブージェ、やさしい、おかお、なんだー。
[そんな言葉がカルメンの口から*零れ出た*]
[向けられる、礼の言葉にふるり、と首を横に振る]
……生まれ、たんだ。
えっと……おめでと、かな。
[新たな命に向けて短く言うも、そこで限界が訪れる。
まるで違うのに、いつかと重なる光景が、きつい]
ごめ……俺、やばいかも……。
外、出てる……。
[短く言うと、産室を出て。
部屋から離れた廊下の壁によりかかる。
以前も見せた、心神喪失に陥りかけつつ、ぎりぎりでそれを*おし止め*]
そうだね。
壊そうとすれば、壊される。
当たり前の事。
彼らも ―― 私達も。
[いつの間にか。世界は、二つに分けられていた]
絵本も、お絵描きも、教えてあげるですよ。
[ハインリヒに答えながら、途切れ途切れだった声はだんだんと平時のものを取り戻して行く]
はい、です。
[ローザにうなずいた。
ブリジットが見えるとやっぱり涙ぐみそうになるけれど、一生懸命こらえながら、言われたことを手伝う]
……普通、女性に押し付けますか?
クロイゼルングさんは……
どちらかといえば、あちらの面々にお伝えする役目でしょうし。
[とは言いながらも、先程の説明を聞き直すのが嫌だったか。
声量を落として端的に話す]
自衛団長の件は……「人ならぬもの」の仕業とみなされたそうです。
それで。
私達をこの場に閉じ込めて、後は、自分達で見つけるようにと。
[湾曲的な、そして感情を抑えた台詞。
たったそれだけを言い終えると、長く、息を吐いた。
それ以上を求めるのならば、ゼルギウスの愚痴混じりの話へと移ることになる]
[ようやく笑顔を見せ始めた女性陣に、安心したように息を吐く]
っと、ここから先は俺の出る幕じゃないか。
[ぽり、と軽く頬を掻いて]
ちっと向こう行って話しを聞いてくるな。
[そう言って部屋を出ようと。
廊下で苦しそうにしているユリアンを見つけると、半ば呆れたように]
お前な…
辛いなら部屋で休め、って言ったろうが。
[とだけ声をかけ、ゼルギウスを探しに向かった]
壊そうとすれば…
オレたちを見つけたなら、壊すだろうな。
オレたちが壊すのと同じような理由で。
[相反するものが壊れれば、終わるから]
[ハインリヒと行き違ったとして、詳細は台所に居るものに任せることとして]
……こんなところで休んでいると、ダーヴさんやロートスに言いつけますよ。
[廊下で見かけたユリアンには、そんな言を。
先の恩を思い出してか、一端引き返して厨房から冷えた布を持ってくると、押し付け、食事の用意があることを告げてから立ち去った。
それから、皆のいる一室へと赴く。
眠りについたブリジットと対面するときも、その子の顔を見るときも、極力、笑みを作り、新たな生命を歓迎してみせた。
食事のことは伝えたものの、自衛団の件は、自らは言い出せずに。
幾度か躊躇うような仕草に何か勘付いた者はいたかもしれないけれど。
その場に長居はせず、死と生の入り混じった部屋を後にする**]
―一階・空き部屋→広間―
[部屋から出て、広間に居るはずのゼルギウスを探して。
途中すれ違ったゲルダに居場所を尋ね、食事についてもそこで聞く]
[ようやく探し当てたゼルギウスに話を聞いて]
……なんだそれ?
それって、つまり…
[周りに居る者の事を考えて明言は避ける。
だけど、ゼルギウスの物言いや表情は、それが正解と教えていた]
…子供も居るんだぞ?
[もちろん自衛団もそれは知っているはずで]
[それ以上は何も言えなくなった]
[作業が一段落ついた頃]
あ。
ロミ、広間に行ってくるです。
[不意にそう言って、ぱたぱたと部屋を出て行く]
…ユーリにぃ?
[扉のすぐ横で蹲るユリアンを見れば首を傾げはすれど、深く問うことはせず。
他にも何人かと擦れ違ったかもしれないけれど、何かに急かされるように広間へ]
―広間―
[声がする台所のほうへは行かずに、いつもの椅子の下へ向かった。
もしかしたらそこにも人はいたかも知れないけれど。
スケッチブックを開くと、ぱさりと折り紙が落ちる]
あっ。
[ロミルダはそれを慌てて拾い上げた。
開いたページに描かれた人物の髪と同じ色の、赤い紙で折られていたはずの猫は、真っ白に変わっていた]
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