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─ 『世界樹の仔』枝の上 ─
[うっかり零した本音に、常日頃、飄々と有象無象を愉しむ様子を崩さぬ導師に、思いの外厳しい言葉を返され>>37息を詰める]
……わかっています。
[自分が子供じみた駄々を捏ねているだけなのは自覚していた。どのような力であれ、生かすも殺すも自分次第、父や祖父にも幾度も言われた言葉でもある]
取り乱して申し訳ありません。
[纏う空気からとげは引っ込んだものの、詫びる声音は尚暗い。わかってはいても、自分でもどうにも出来ない焦りがまだくすぶっているのだとは知れただろうか?]
[その後、ベアトリーチェの報告、それに続いて、後を追ってきたらしいエーリッヒの問いに答えたハインリヒやゼルギウスの言葉を聞き、どうやら外に出た者に危害が及ぶ可能性は少ないと知ると、さすがにほっとした表情を浮かべる]
事情聴取…
[オトフリート相手の事情聴取というのは、あまり簡単ではなさそうな?と、ちらりと思ったりはしたのだが]
─ 『世界樹の仔』 ─
ミリィも、エーリッヒも。
アーベルさんと知り合い、だったの。
[状況説明をしている>>34>>43と、ハインリヒ>>31にゼルギウスの近くまで連れて行こうかと提案された。
当然の如く躊躇したのだが、エーリッヒも心配そう>>35にしているので、見ちゃった責任くらいは果たそうかと、意を決して手を借り樹上の人達とコンタクトを取った]
アーベルさんは、ゼルギウス師のせいじゃ、ない?
[より正確には『魔本』のせい、か。違ったけど]
大丈夫そうなら、良かった。ね。
[ゼルギウス>>39の推測を聞き、エーリッヒに少し微笑んだ]
……あの。じゃあ。
私、これで。
[トゲトゲ空気>>51も和らいで。安堵したら今度は人の輪の中にいることに緊張して、そわそわしてきた。
下に降りられる枝を捜して、きょろきょろする]
[やがて、ハインリヒが、レアケースらしいもふらいおんをゼルギウスに押し付けるのを横目で見ると、気を取り直して樹上から、まだふわふわまみれの中庭を見渡した]
とにかく、もふらいおんだけは何とかしておいた方がいいですね。
[そう結論づけて枝から降りようとした所で、きょろきょろしているベアトリーチェに気付く>>54]
─ 『世界樹の仔』枝の上 ─
[返された言葉>>51、その声音に潜むものに、ほんの少しだけ眉が寄る。
とはいえ、これは他者が言葉を尽くしてもどうにもならない、自分自身で拓かねばならない道なのはわかっていた──主に、実体験に基づいて、だが。
故に、それ以上言葉を重ねる事はせず、ただ、肩の水晶龍が案ずるような目をダーヴィッドに向けて、はたり、と尾を振った]
ん、ああ。
もし、あれがこれ以上増えて独自の進化経路を見出したら、かなり、ヤバいからな。
[もふらいおんだけは、という言葉>>55には肯定を返す。
あんまり、肯定されたくないかも知れないが]
─ 『世界樹の仔』枝の上 ─
どの枝を伝うと良さそうかな。
[レアもふらいおんのやりとりをしている導師達の手を借りようとはせず。どうやって一人で降りようかと悩んでいたのだが]
……。
[先に談判に来ていた人>>54と目が合うと、つい硬直してしまい]
……っ!?
[うっかり足を滑らせて、大きく目を見開いた]
降りにくいなら、一緒に…
[言いかけた途端に、相手は足を滑らせて>>57]
Infirma nostri corporis
virtute firmans perpeti!
[咄嗟に歌うような旋律と共に聖句を紡ぎ、ベアトリーチェの腕を掴もうとする。結果、自分もバランスを失って、一緒に落ちる事になるのだが…うまくいけば、彼女のクッションにはなれるはず]
─ 結界内のどこか ─
[ティルが眼を覚ました時、周囲にはふわふわが居なくなっていました。
その代わり、ティルの頭を突く何かが居ることに気付きます]
…ぅー… な ぁに…?
[何度か瞬きをしてから、ティルはゆっくりと身体を両手で持ち上げ、視線を突くものが居る方へと向けました]
『わぅ』
……がぅ。
[パステルカラーのぬいぐるみと眼が合いました。
どうやら先程取り逃がしたもふらいおんのようです]
…ぅー、 こんど こそ!
[さっきからふわふわを1匹も捕まえることが出来ていないため、半泣きになりながら飛び掛るティル。
もふらいおんは勿論逃げようと踵を返しました]
─ 結界内のどこか ─
[投げつけた捕獲袋はばさりともふらいおんの頭へと落ちて。
視界を塞がれたもふらいおんは足を縺れさせてぺしょりと倒れ込みました]
えいっ!!
[瞬時にティルは仔熊に変化し、転んだもふらいおんに掴みかかります。
その反動で袋が落ちたもふらいおんでしたが、掴まれてしまえば逃げるのも難しく、2匹の猛獣(見た目はぬいぐるみ)は地面を転げて揉み合いました]
[衝撃を和らげる為の力を得る聖句は唱えていたから、どちらにせよ、着地はそれほど大変ではない。ただ、世界樹の下にも、いくらかのふわふわは、ふわふわしていたわけで]
しまっt…『ぽぽぽぽ〜ん』
[魔法のかかった男の身体に触れた途端、もっふり膨れあがったふわだまりに、埋もれるのは必然の結果]
─ 結界内のどこか ─
《もふぁん》
[頭突きをすると、気の抜けるような音が鳴りました。
どうやらもふらいおんの首に取り巻いている、ふわふわしたものがクッション代わりになったみたい。
一応もふらいおんに衝撃は伝わったようですが、まだまだ元気のようでした]
がぅ、 がぁあぅ!!
[ティルはもふらいおんを逃がさないようにするため、今度はベアハッグを仕掛けます。
端から見ると、ぬいぐるみがぬいぐるみを抱き締めてるように見えることでしょう]
─ 結界内の何処か ─
…んー。
どーしよっか、クロウ、ももちゃん。
『そうだなぁ…世界樹の仔の元に戻ってみるか?
流石にもうベアトリーチェ殿達も話が終わった頃だろう。』
そだねー、んじゃ戻ろっか。
ももちゃんもそれでいい?
[頭上のふわふわにも問うと、ぽふん、と一跳ね。
それを受けて、世界樹の仔の方に向かい歩き始めた。]
─ →『世界樹の仔』 ─
……お。
[足を滑らせたベアトリーチェ>>57に短く声を上げる。
表情は険しくなるが、ダーヴィッドがすぐに動いた>>58 >>59事もあり、特に手を出す素振りは(外見上は)なかった]
……ふむ。
いきとるかー?
[下で弾けるぽぽぽぽ〜ん>>63を見つつ、上からかけるのはこんな声]
─ 『世界樹の仔』 ―
[近くの枝を掴み損ねた腕を、伸びてきた手>>59が掴む。
そこで更に硬直してしまったのは申し訳なさ過ぎる結果だった]
……!
[見開いていた目をギュッ瞑り、二人分の重力加速度によって地面に引き寄せられていく。
着地の衝撃はなくて。誰かの身体を下敷きにしてしまったか、とか思い至るよりも先に。
周囲が。ぽぽぽぽ〜ん、と。もっふりと]
や…ぁ…!
[だから、咄嗟に魔力を集めたりすると。逆効果なんです。
ふわだまりは拡大して、助けてくれた人と同じように、埋もれた]
→『世界樹の仔』枝上―
[会話に混じ入る際、逆にミリィが使い魔とふわ溜りへ向かう姿>>44を視野の端に捕えると一度其方を振り返るも。
人見知りな少女の樹上へ向かう決心を知れば>>53、視線ごと其方へ意識を戻し、自分も共にとハインリヒ導師に願い出る。
そうして得た機会の中、己が投げた質問に対し返る導師の静かな声音>>39を最後まで黙して聞くと、]
…――そうですか。
[心なしか肩の力を抜いた様、息を零した。]
―『世界樹の仔』枝上―
訳の解らねー所まで連れて行かれた訳じゃねーんなら、
アーベルが如何かなるなんて、無いですよね。
…有難うございました。お話し中に失礼してすみません。
[にっと笑うと軽く頭を下げて、今更ながら謝罪も添えておく。
ハインリヒ導師にも、力の話や連れて来て貰った事に礼を告げて。
そうして顔を上げると、ベアトリーチェの笑顔>>54が見えた。
仄か柔らかい表情に釣られて笑みを深め、有難な、と頷いて]
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