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─ 前日/黒珊瑚亭 ─
[エーリッヒがロミとカヤに向けた問い>>29。
それには僅か瞳を細めるが、彼に対しては何か言うでもなく。
カヤから疑問>>53が投げかけられると、眉をハの字にして首を緩く横に振った]
分かりません…。
私が判るのは生者のみ。
他の亡くなられた方がどうだったか、人狼が何人居るのかまでは、分かりません。
ただ。
明日、何事も無いのであれば ──── あるいは。
[一つの指針だけを口にして、小さく、息を吐いた*]
― 四日目/黒珊瑚亭 ―
ちがう、よ……ユリアンが、人間なら、
アーベルがあんなこと、するはず、ないよ……
[ナターリエ>>16に首を振る。
彼女がきちんと確認したかどうかなんて、そのときは茫然自失していたから気づくはずもなく]
そんな、わけ、ない。
[ふるふると首を振った。
アーベルが仲の良かったユリアンを殺す理由なんて思い至らずに、だからこそ、そうするだけの理由があったのだとただ闇雲に思い込んでいる。
それで、ナターリエを説得できなくても、ただ周囲の会話を聞いて時がすぎ]
― 五日目/黒珊瑚亭 ―
[眠ったのか、意識を失ったのか。
目覚めたのは自警団がやってきて騒がしくなってから。
よろりとしながら起き上がり、ヘルムートに貸した部屋>>24から聞こえる音にそちらへと向かう]
……、どう、して……
[ヘルムートの死を嘆くエーリッヒを、扉の傍にたったまま呆然と見る]
あたしは、きいてない、けど……
ユリアンと出て行く前に、アーベルから、これ、あずかった……
あと、カヤと、なにか、話してた気も、する。
[ずっと握り締めたままの羅針盤をエーリッヒ>>50へと見せて]
― 五日目/食堂 ―
……ナターリエ、が、人狼なんじゃ、ない、の……
なんで、そんなに、おちついて、いられるの……
[エーリッヒを疑うナターリエ>>55に信じられないと言うように首をふった。
カルメンの衝撃も何もかも、あれが人狼の演技だとは思えず。
まっさきにゲルダを殺したナターリエの、落ち着きが恐ろしくも思えて。
震える声で、呟いた]
─ 前日/黒珊瑚亭 ─
……では、アーベルさんがそれを行える精神状況だったのでしょう。
貴女は、今がどんな状況か、お忘れではありませんか?
いえ、忘れていると言うよりは……盲信していらっしゃいます。
アーベルさんを慕い過ぎて、真実を見失っていらっしゃいます。
…彼が正常だったと、証明するものは何も無いのですよ。
[説得などされるはずも無く、ユーディット>>57へ返す言葉は無情なもの。
ここで折れるわけにはいかないのだ。
まだ、護るべき者が残っているのだから*]
― 前日/宿舎 ―
[何だか色々あったけれど、
結局その日も家と呼べる場所へと帰った。
食事がそろそろ半分くらいしか食べられなくなっていたし、
考える事がいっぱいで、寝つきは相変わらずよろしくなかった。]
アベにーはカルねーとユーねーを守れって言ってた。
でもおれの事は、人かどうかわからないって言ってた。
アベにーは、きっと、ナタねーみたいに知ってたんだ。
[ユーディットとカルメンが、人間だと。
ユリアンがそこに入ってないのは、
ユリアンが男だからか、それとも人狼だと知ったからか。
アーベルが死んだ以上、子供に真偽は解らない。
わからないが、ナターリエが人だと言った、
ヘルムートの言っていた言葉――黒が人狼を思い出して、
きつく眉根を寄せた。]
カルねーはユリにーを人狼だって言って…。
うそつきがいる。
[アーベルか、カルメンか、それとも―――ナターリエか。]
おれにカルねーとユーねーを守れってったアベにーも、
ナタねーに人狼だって言われたカルねーももういない。
死んだ、殺された、人狼と、ナタねーと……。
[また少しだけ目の端が滲みそうになったが、こらえた。]
[どっちが正しいか、を子供は比べる事が出来ない。]
うそつきが死んで、正しいヤツが生きているなら、
きっと明日はなにもない………よな。
[結局子供に考えられたのは、そのくらいだった。]
[その日も相変わらずベッドの中で、暫く寝付けずに過ごしていた。
考えていたのは、何時もとはちょっと違う事。
それも途中で疲れて、気づいたらやっぱり夢の中に転がり込んで、
目が覚めたら朝だった。]
―黒珊瑚亭―
それに……。
貴女が本物の、“生者を視る者”で、
僕が人狼だったらなら、
貴女を残して、昨晩、自分を視られて、
“人狼”だと名指しされる方が、よほどまずいでしょう。
喰らわず残して偽者にするなどと、
遠回しの方法はとらない。
そもそも、ヘルとユーディットは、
貴女を信じてなかった。
僕が人狼だったとして、昨夜貴方を喰らった方が、
よほど自分が生き残れる機会が増えます。
―黒珊瑚亭―
何よりも……僕は、心から大切に想っていた、
ヘルを食べたりはしないっ!
人狼だったとしても、彼だけは、絶対に食べられない!
ヘルを食べるくらいなら、自分自身を殺した方が、ましだ。
そこだけは……譲れません。
[人狼であると言われたことよりも、
ヘルムートを食べたと思われる方が、よほど耐えられなかった。
自分が、薄紅色の貝殻を渡したせいで、死んだ少女を思い出して]
─ 黒珊瑚亭 ─
落ち着いて?
そう、見えますか?
…そうかも知れませんね。
人狼を見つけて、浮き足立っては居られませんもの。
やらなければならないことを、油断で仕損じることがあってはいけませんから。
[震える声のユーディット>>59へ返す声は平坦。
元より声を荒げることはなかったとは言え、今は騒ぐ体力が無いのもあり。
落ち着いていると見られてもおかしくは無いのだろう。
食わず眠らずの状態は、目の下に濃い隈も現れていて、一層不気味に見せていたかもしれない]
― 五日目/黒珊瑚亭 ―
[エーリッヒ>>66の言葉に、ゆるりと瞬く。
そうだ、どうしてアーベルが殺されたのか]
アーベル、が、本物だから?
生きてたら……ヘルムートさんを殺した人狼がばれるから、ころした、の……?
[そう思い至ればそうだとしか思えずに。
エーリッヒの悲痛な叫びをききながら、ただナターリエを凝視していた]
―黒珊瑚亭―
……貴女の方こそ…。
昨日、アーベルが人狼に“襲われた”と仰った(>>16)。
あの時点で、どうして、ご存じだったんですか。
貴女は確か……
アーベルの部屋の中には、入らなかったのに(>>4:75)
ユーディットも、“あんなこと”としか言わなかった(>>5:13)
カヤやロミも、貴女に伝えてはいないと言っていた(>>52)
アーベルがどうしたか…貴女は尋ねもしなかった。
ユリアンみたいに、刺された等とは、思わなかったんですね。
貴女自身は、ゲルダやカルメンを刺し殺したのに。
見なくても、尋ねなくても、知っていたのは…。
貴女が、『人狼』だからではないのですか?
─ 黒珊瑚亭 ─
言いたいことはそれだけですか。
[エーリッヒからの反論>>60に返す、冷たい声]
詭弁ですね。
単なる言い訳に過ぎません。
人狼の姿では指輪は出来ない?
それを証明するものはどこにありますか?
仮に、今の貴方の指には嵌められないとしても、人狼の姿では分かりません。
出来ないと言うのでしたら、証明してください。
人狼の姿になって。
[無茶苦茶だと言うのは明らかだったが、ナターリエの表情は真剣そのもの。
思考力はそうと気づけないくらいにまでに低下していた]
私を信じていないのが分かっていたから、そうしたのでしょう?
私が貴方を人狼だと言っても、皆には信じてもらえない、そう高を括ったのでしょう?
私を人狼としたいから、襲うことが出来なかった、違いますか?
[引かない、折れない。
ナターリエの後ろには護る者が居る]
……口ではどうとでも言えます。
アーベルさんだって、仲の良かったユリアンさんを殺しました。
貴方が正常では無いならば、ヘルムートさんを喰らうことだって可能です。
貴方が人狼ならば、衝動に負けることだって、あるはずです。
親しい者を喰らいたいと言う衝動に。
大切であるが故の、衝動です。
[実際どうだか分からないが、尤もらしいことを並べ立てエーリッヒ>>66>>67を昏い瞳で見詰めた]
う、うん、わかった。
[ナターリエの言葉に素直にそう答えて、そうなると自然と今晩襲う先は…と、
そう考えてすぐに目の前のことに意識がむいた]
─ 黒珊瑚亭 ─
、
…ユーディットさんがそう示唆したからですよ。
何かおかしいですか?
[エーリッヒの言葉>>70にほんの一瞬だけ間が空くも、尤もらしいように返す]
あの日はまだ、誰かが襲われたとは聞いていませんでしたから、そうだろうと推測したのです。
団長さんが発見されたのも朝、ゼルギウスさんが発見されたのも朝。
2度繰り返されたのですから、予測も出来ます。
……ふふ、ほら、やっぱり。
私を”人狼”に仕立てようとしている。
[理由を述べた後、最後に言われた言葉に薄らとした笑みを浮かべた]
― 黒珊瑚亭 ―
[寝坊して、ナターリエとロミが生きてるのを誰かに確認してから、
黒珊瑚亭にやってきたら、ばたばたしている音と、
出入りする自衛団の姿にきっつく顔を歪めた。
嫌でも誰かが死んだのだろうと、子供でも容易に悟れるほどに
ここ数日、血が流れすぎていた。]
また誰か食われちまったんだ…。
[今日こそ何も無いだろうと、期待していたのもあって、
細くて長い溜息が落ちた。]
[昨日の間際の事もあり、
ナターリエが嘘をついているのだろうかと薄ら思いかけていたら、
『人狼』と断じる声が聞こえて、騒動の元へ顔を出す。]
人狼…。
[それでもまだ、ナターリエを信じたくて、
子供が保護者へ向ける目には、困惑の方が強かった。]
―黒珊瑚亭―
そしておそらくは、ロミ。
君もそれを――シスターが人狼だということを、
知っているんだろう?
[ロミの方に、微かに痛まし気な瞳を向ける]
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