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[何とは無しにエーファの顔を覗き込む。
髪を払った分、顔半分を埋める蒼炎の花がよく見えた。
けれど、そちらとは逆の頬には確かに血色が射していて]
もう大丈夫だと思うよ。
[それが、部屋に戻るきっかけとなった]
─回想─
[頼もしいと言われてまた喜びを感じる]
[以前と違い、マテウスには元々誰も重ねて居ない]
[共に仕事をし、長くを過ごした彼だからこそ執着していた]
[必要とされていると、そう思えるのが喜びだった]
[否定されず、認められていると、そう思えるのが悦びだった]
ああ、そうだな。
こんなところで風邪をひいて、熱や咳に苛まれるのは嫌だ。
[中へ戻ろうと促すマテウスの後に続き、集会場へと戻って行く]
[その後はマテウスと別れ、思い思いの行動をとった]
[ゼルギウスは当て所もなく彷徨い*始める*]
[夢を見た。
年上の幼馴染の後を追う子供。
開いていく距離。
母の話に聞き入る少年。
遠く離れた街の風景。
聖職者に教えを学ぶ青年。
村を白く染める雪。
広間に集い談笑する人々。
赤い軌跡。
口論。悲鳴。怒号。絶望。憎悪。狂気。
幾つもの出来事を、見た。
変わりゆく自身を、ウェンデルは傍観者として、見ていた。
最期に、一輪の花が散った。]
[そして意識は、現実へと引き戻される。
熱い。すぐさま眠る前の状況を思い返し、火の所為かと思った。
しかし、]
[身を焦がす程の熱。
身を引き裂かれるような痛み。
今までの比ではない。
視界が霞むのは、揺れる眼の所為か。
意識だけははっきりと、ある。
周りには敵も何もいない。自身だけだ]
[己が身体を抱え、座っていた椅子から落ち、床に転がる]
[痛みは、長くはなかった。
熱も、失せていった。
急速に。
しかしすぐには動けず、床に伏したまま、音を聴く。
暖炉は静かだった。火は殆ど消えている。寒い。
集会所の外から、話し声が聞こえた]
[幾人かの団員が、何かを取り囲んでいた。
また、雪は降ったのか。地面を覆う層。
彼らの立つ周りは、白くはなかった。
気配に気づいた一人の団員が振り返り、ウェンデルの方へと歩んで来る。
男の後ろに在るものが、見えた]
[あかい あかい 『花』が 咲く。]
[暗みを帯びた青の髪も、
顔の半分までを覆う蒼の花も、
全てが一色に塗り潰されている]
[誰かは直ぐに知れた。
血の気が引く。
身体が、震えた]
[何事か、自衛団員の問い詰める声がする。
乱暴に左腕を掴まれた。其処に在るものを、思い出す]
い…… ゃ、だっ!!
[振り払う。
すぐさま、その場から――集会所から、逃げ出そうとした]
[暴れるウェンデルに、横面への一撃が加えられる。
二つの異なる痛みに呻いているうちに、集会所に引き戻された。
外界とを隔てる扉が、閉ざされる]
[青年は、信じていた。
聖なる証を持つ選ばれし者は、他とは異なるのだと。
終わらせる者であり、自身の終わりなど、ないのだと。
けれど、全ては、否定された。
あの花は、『聖痕』などではない。
まるで、呪いだ。]
[死者を悼むことも、神に救いを求めることもしない。
十字架を取り出し投げ捨てようとすれば、花は咎め、それすら侭ならなかった。
握り締めたまま、祈ることもせず、*膝を抱えた*]
[ゼルギウスと分かれてから廊下を歩いてゆく胸の中に沸く殺意が大きくなる。
部屋に戻り夜までまつ、どうやって殺すか部屋の中で一人で考えるのは楽しかった]
殺すか…邪魔してくれたエーファを…。
[自室を後にして、廊下をゆきエーファの部屋にドアをノック、
目を覚ましたエーファに人狼についてで気づいたことがあるからと、
二人だけで話がしたいとつれてだす、
先をいきひそかに笑みを浮かべる様子に向こうは気づいたであろうか?]
広間はウェンデルがさっきいたからな。
[集会場の入り口近くに向かう、不審に思うエーファに振り返り笑いかけながら]
ああ、話のことなんだけどな。
[近寄り、口をふさぎ胸を爪で切り裂いた]
俺が人狼なんだ。
[何度も爪でゆっくりとその命を剥ぎ取るように切り刻む、
悲鳴をあげることも跳ね除けることもできないエーファはただその場でもがく、
玄関をあけて外に放り投げる、白い雪を赤く染めながらエーファの身体は転がり、追いかけ再度、喉をさくように爪を振るう。
悲鳴は口から吐き出される血に変わり、その場にうずくまるエーファを何度も切り裂いた。
その命が事切れたしばらく後も…]
ふぅ……。
[どれだけの時がたったか、足元に真っ赤な血の花を雪の上に広げて転がるエーファだったもの。
言い知れない快感、抑えることもなにもせずただしたいままに殺した]
ゲルダやエーリッヒを殺したら…、
どんなに快感なんだろうか…。
[つぶやく声、ふと団員達の気配を遠くに感じてその場を後にした]
―回想・二階廊下―
[もう大丈夫だと思う。
ゲルダの言葉を契機に一度エーファの部屋から出た]
マテウス。
ゼルギウスは、どうだった。
[こちらを探してきたという男に短く問う。
二人の間に交わされたものは知らず。大丈夫だと言われれば、それを信じる他は無い。
また休めと言われてそれを拒絶するだけの根拠も無かった。
疲労は溜まっている。それは隣に居るゲルダとて同じはず]
そうか。うん、分かった。
[他にも幾つかの会話が交わされ、部屋へと引き上げる。
だがすぐに眠れる気分でも無かったので、ここ数日の習慣となってしまった道具を取り出した。
用意した板は、4枚。
助けることの出来なかった同居人も、命掛けて終わらせようとしてくれた幼馴染も。
人狼だと言われた少女も、人狼の秘密を語った老婆も。
これだけは等しく]
[それぞれの板の下、名前を刻んでゆく。
Reichard=Morgenstern
Natalie=Scherz
Beatrice=Erhard
だが、様々に気は昂っていても身体は正直で。
Johanna=Ihatov
その名を彫り込んだ所で目の奥に痛みを感じた。
流石に限界かと、道具を片付ける。
休息は思ったよりも長いものとなった。
訪れた眠りは浅く深く]
─ 一階・広間─
[ゼルギウスが部屋に戻ることは無かった]
[何をするでもなく集会場を彷徨い]
[最終的に辿り着いたのは広間であった]
[窓から外の様子を眺める]
[白の中に人影]
[その中心に鮮やかな紅]
……綺麗に咲いたねぇ。
[くつりと口元に笑みを浮かべる]
[それが誰であるかは気にしなかった]
[その色を見るのが愉しかった]
[乱暴に集会場の出入口の扉を閉められたのはいつだったか]
[誰か外に居たかと思いながら、広間の出入口へと足を向ける]
―二階個室―
[目を覚ましたのと前後して、大きな音が響いた]
…今のは?
[続く物音は特にないようだが。
簡単に身支度を整えると、様子を窺うために部屋から出た]
-回想・二回廊下-
[集会場内を探し程なくして、エーリッヒたちに会うことができた。]
ああ、だいぶ疲れが見える感じではあったが、
まぁしかたがないだろうな。
[肩をすくめて]
エーリッヒ達ももう休め。
なにかあったときに疲れて動けないといけないしな。
[笑いかけて自室へと戻る二人を見送り自分も自室へと]
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