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[容疑者の名前を思い返せば、またひとつため息]
あ、そう云えば、アナスタシアの名前もあったわね。
彼女も災難だこと……
[煙を燻らせながら呟き。
階段を上がってくる足音が聞こえても廊下に顔を出す事はせず、そのまま部屋の中にいる**]
[ベッドから立ちあがり、カーテンを開ける。埃は被っていたけれど、日を通さない丈夫なものだった]
……殺し合いもだけど、誰かが餌になるという事よね。
人狼って一人なのかしら。それとも二人……。
[一人で部屋に閉じこもってしまうのは危ないかも知れない。
そう思ったけれど、まだ外に出たくはなかった。
サイドテーブルの上に置いたナイフへ視線を向ける。
バッグからハンカチを取り出すと刀身に巻いて、上着のポケットの中へ落し]
……念のためよ。
[*呟いた*]
イヴァン。
[ ヴィクトールの後から現れたのはイヴァンだった、
歩み寄る姿に目だけ向ける。
イヴァンが近づけば、共に紙の内容に目を通しただろう。]
………。
[ "人狼と思う者を一日一人、処刑せよ"
"人狼が存在していない時の為、一日目は処刑を行わなくて良い"
イヴァンの広間を見回し言ちりナイフを取る姿に、
ヴィクトールは見送るだけしか出来ない。]
[ 眼差しは複雑な色が綯い交ぜとなった。
"人狼の食欲を増進する香が撒かれている。何もなければ、人狼は居ないという事だ"
微かに沸き起こる感情。
一日、何事も起こらなければ、嫌疑は晴れ、解放されるのだろう。
最悪、恐怖に駆られ合い人狼など居なくても殺し合いが始まるのではないかと考えていたが、今の様子を見ていると、その最悪は起こり難いように思えた。
恐怖といっても良い感情の中に芽生えた救いという名の感情、そして安堵。]
[ しかし、本当にこの中に人狼が居るならば、別の最悪は起こり得るだろう。
場合によっては旅人の様に事切れ、ひょっとすると、その手を、人狼の血ではなく人間の血で汚す事も考えられた。
次期村長を狙う男の顔が浮かび、村長の顔が浮かび、そして、次に恐慌と狂乱に陥りかけている村人達の顔が思い浮かんだ。
誰しも、こんな場には居たくないだろう。]
何となく空気が違うように感じたのは、
その香が焚かれていたからか。
[ 香は無臭なのだろうか?
こうしていても強く何か薫っているように思えないし、その空気が違うように思えた>>61のも最初は薄暗さや埃の所為だと思えていた。]
お伽噺の類だと思っていたが、
人狼を炙り出す為に使われていたものらしいね。
[ 他に良くない話も聞いていたが無用な不安を与えたくない為、それ以上の話は口を閉ざしていた。]
[ ヴィクトールは溜息をついた。]
荷物を置いてくる。
無理かもしれないが、
村人達をどうか恨まないで欲しい。
[ ソファーに凭れ掛かるベルナルドに呟き、広間を後にすると階上へ向かった。]
/*
>>ヴィクトール メモ
質問の意図があまり読めませんが、吊りと襲撃を変える方が良いと思われる場合でしたら否定はしません。
ただなるべくシステム上の通りに処理していただければと思います。
― 2階/客室 ―
[ふ、と煙を吐き出し、煙草を消す。
自家製ハーブといっても麻薬ではない。
ミントやセージといったありふれた香草が使われている程度]
……喉が乾いた、わね……
[部屋に閉じこもっていても仕方無いかとわずかに息を零し。
部屋をでてまた階下へと向かう]
[ 現在の廊下に人の気配はなかったが、何処かで扉が開くような音がした。
廊下の先、そちらへと顔を向ける。]
タチアナ?
[ タチアナだと思ったのは、すっとした香りが漂ってきたからだった。
声が届かなければ相手は階下へ向かうだろうし、もしかすると音が聞こえたのは錯覚かもしれない。]
― 廊下 ―
……あら、ヴィクトール。
[掛けられた声に、ゆるりと瞳を瞬かせる。
村のお偉いさんに分類される彼と、あまり接点は無いけれど。
普通に声をかけてくれる人だと思っている]
アナタの名前もあったわねェ。
災難ね。
[軽く肩をすくめれば、羽織ったショールがずれる。
身に付ける服が胸元が開いたものがおおいのも、きっと村の住人に嫌われる要素]
[ 村の有力者やお偉い方に分類されると、そう思う村人はある程度はいるが、ヴィクトール自身はそう感じたことは無かった。
一つ一つ役場仕事をこなし、段取り良く纏められるなら纏める。
御者が村長、荷馬車が役場だとすれば、ヴィクトールは自分を車輪のようなものだと考えていた。]
そう、だな。
[ 災難には曖昧に頷いた。]
……、寒くないのかい。
暖かくなったけれど、まだ春霖が続いている。
[ 体は労るようにと暗に含んでいる。]
ふふ、ありがと。
[案じるような言葉をかけられて、口元に笑みを浮かべる]
慣れているから、平気よ。
[やさしい人だと思う。
村の厄介者扱いされているタチアナにすら、こんな言葉をかけてくるのだから。
だからこそ、不思議だとも思うけれど]
……アタシはお茶かなにか飲みにいくけど。
[どうする?と首をかしげてヴィクトールを見やる]
8人目、 アリョール がやってきました。
―村の墓所―
成程。
つまりは、あの旅人の件に関して、私に疑いがかかったと。
[墓守たる彼女は声を荒げるでもなく、自警団員から告げられる言葉に淡々と対応を返す]
疑いを晴らすには、あの廃墟に行け、と。
ふむ…拒否権は無い様だな。
[唇をこつこつと人差し指で叩く癖]
ま、疑いが晴れれば出られるというなら問題あるまい。
行くさ。
[ あまり接点はなかったが、一度だけ手製の煙草は美味しいのかと尋ねた事はあった。
時折、酒場にいくとタチアナの姿を見かけるが、ヴィクトールからは大抵会釈をするくらいで、タチアナの邪魔をするでもなく、積極的に会話を交わしには向かわなかったろう。]
付き合うよ。
少し待ってて。
[ アレクセイと話もしたかったが、厨房の様子も気に掛かった。
小首を傾げる様子に微笑んで頷くと、空室だったアレクセイの隣の部屋へ荷物を運び込み、直ぐに出てくる。]
行こうか。
[ タチアナの、ずれたショールを失礼にならないように両手を使って直そうとし、厨房へと促す。]
―広間―
[持ち物少なく屋敷へと向かい、広間へと入る。
こつこつと唇を指で叩きながら、広間に置かれた紙を読む]
物騒だな。
[眉を顰めるでもなく呟き、ひょいとナイフを持ち上げる]
[煙草について聞かれたときには試してみる?と薦めてみた。
それを手にとっても取らなくても、ハーブの香がするぐらいだと答えたけれど。
あからさまに嫌う事もなく、普通に対応してくれるだけでありがたく感じるもの]
ハァイ、待ってるわ。
[荷物を運び入れる彼を廊下で待ち。
ショールを直されて、あら、と瞳を瞬かせた]
ありがと。
[しっかりとショールを肩にはおって、階下へと降りる。
広間から脱けたところにある厨房へと向かって]
――まァ、しっかり用意されているわねェ……
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