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―少し前/広間―
[名を呼ばれ顔を向ければ視線が重なる。
客商売をしている男は普段ならば愛想よく笑みでも浮かべるのだが
容疑者として集められた自身を取り巻く状況に複雑そうな面持ち]
意外でした。
[ヴィクトールに対して零した言葉は本心。
口調の粗さもその時ばかりはなりをひそめる。
見送る視線に、ひとつ会釈するように頭を下げて別れた]
―二階/客室―
[宿の部屋として使われていた屋敷の二階には個室が並ぶ。
空いている部屋を探し、荷物を運び入れた。
無論釣果は厨房の流し近くに置いたままにしている。
ベッドに腰を下ろし下げた視線の先には組んだ長い指先]
こんなことならあの時村を出てしまえば良かった。
じーさんも居ない、引き止める者なんて……
[居ない、と。
それは声にはならぬまま途切れる]
…………。
[祖父を弔ったあの日も、村を出る事を考えた。
考えて、それを実行しなかったのは
少なからずこの村に親しい者が居たからに他ならない。
知らぬ土地で柵なく気楽に過ごす事よりも
あの時はその縁を捨てたくは無いと思っていた]
―広間―
[一先ず、与えられたナイフは遠慮なく受け取って、服の内側へ]
不憫なことだ。
[自分と同じ境遇におかれたらしき名前の羅列に一人ごちる。
厨房のほうから微かに聞こえる声も、おそらくその中の誰かなのだろう。
けれど、そちらには向かわず、荷物を置くため2階へと向かう]
水は内井戸があった筈だ。
お茶を飲むなら汲んで来よう。
[ 引き止められなければ、手頃な薬缶を掴み、井戸から水を汲んでこようとする。]
9人目、 ニキータ がやってきました。
―村の一軒家―
[――男は、寝ていた。
手入れを怠たること暫く。
家具の天板にうすらと積もる埃と、
うすら黴びたような乾いた匂いのなかで、
じっと動かない男は寝ている。
幾人かに届いた良くない知らせ。
眠る間に音もなく届いたそれは手紙の形をしていた。
男は文面を見て、また寝た。
今は、何かの予兆のように。
男の弛緩した手の中でカサリと鳴いた]
[煙草を勧めてみれば慣れていない様子が見えて、おかしくて笑ってしまったこともある。
それでも素直な感想と感謝に、めったにない柔らかい笑顔を返した記憶。
それを思い返しながら、ともに厨房へと入り。
貯蔵室を見ればどれだけの閉じ込めるつもりなのかと、こめかみを抑えた]
そうね、いきなり酔っ払ったりするよりは、お茶のほうがイイでしょ。
そっちは随せるわ。
[水を汲みにいくのはヴィクトールにまかせて、厨房にある茶葉をみる。
紅茶の他にハーブもある。
とりあえず飲み物にも困ることは無さそうだから、紅茶をいれることにした。
かまどに火を起こし、カップとポットを用意する]
―2階―
[適当に選んだ部屋は運良く誰にも使われていなかったようで、ノックに返るものは無い。
これ幸いと少ない荷物をそこに置く]
――…ケホッ。
[微かに埃が積もった部屋。
反射的に咳が出る]
…これはもしや、全部の部屋がそうなのか?
[露骨に嫌悪の表情を浮かべる。
汚いものは嫌いなのだ]
掃除用具の在り処を探さねばな。
[廊下に出て、2F個室のいくつかのドアをノックする。
掃除用具の在り処を知っている人間がいないか聞いて回る心算である]
[ その笑顔を見て、当時のヴィクトールの胸中に去来したのは、やはり、村人達が囃し立てるような姿だけではないという想いだった。
気付けば、タチアナの柔らかい笑顔に、ヴィクトールも微笑みを返していた。]
酔っぱ……、確かに昼間からはね。
今から何か話し合うかもしれない。
[ タチアナがそういう仕事をしているのは知っていた。タチアナにヴィクトールから誘いをかけたことはない。]
ああ、
茶葉を探すのは任せる。
[ そうして暫くすると、ヴィクトールは井戸から水を汲み上げ戻って来た。
火が熾された竃に薬缶をかける。]
[結局、未だ部屋を見繕う気にもならないまま。
かといって厨房の方の気配に気付いて
手伝いに行くなどということもしないまま。
新しく来た気配の主に、ゆるりと目を向けた。]
あぁ、アリョール。
不憫……と言っていても仕方ないんだろうけれど、ね。
[淡々とした声でそう零して、彼女>>92を見送った。
ナイフを手に取る様に遠慮がないように見えても、
あからさまに目を伏せたりはもうしなかった。
自分だって結局はそうした、ということもある。]
……彼女のように迷いなくあれれば。
少しはこんな空気も、耐え易くなるのかな。
[さらに微かに零した声は、もうアリョールの姿が見えなくなってから。]
[ヴィクトールの微笑みと、透き通るような青空ははっきりと覚えている。
だからこそ、酒場で顔をあわせても、声を、誘いをかけることはしないまま。
話し合いがあるのかしらとゆるりと首をかしげた]
部屋に閉じこもってて、終るんだったらいいけれどねェ……
[小さく呟き。
かまどに置かれた薬缶が蒸気を上げるのを待ちながら]
……お茶も結構種類が合ったわよ。
――ある意味普通に暮らしてるよりゼイタクかもしれないわね、これ。
[皮肉だわ、と呟きを一つ]
[なにが不満なのか。
と、涙ながらに問われた事がある。
何も不満などはなかったのだ。
とりたてて趣味もなく、そこそこに友人に恵まれ。
両親も兄も健康そのものであるし、
仕事にやりがいを感じてはいたし、
恋人がいたり、別れたり、人並みの青春を送り、
ひどく理不尽な不幸はそこにはなかった。
ただ、ある日。
ちょっと風邪をこじらせて。
外に出るのが億劫に感じた。
きっかけはそんなもの。
それきり、なんだか明るい日差しを浴びて
にこにこ普通の日々を続けて行く事がうまくできなくなった]
[はじめは心配されて、
だんだんと顔色をうかがわれ。
だんだんと家の中が歪んでいった。
半年前に家族に暇を出されてここに居る]
…。
[気まずいな。と、男は思う。
廃墟への迎えの者の少し後ろを歩きながら、
何を話していいのか判らず黙っていた]
―広間―
[ソファの上で、抱えていた手荷物鞄を開けた。
取り出したのは黒い鉛筆、素描の為の小さなスケッチブック。
色を添える為の顔料や油まで携える余裕は無かった。]
――――…
[窓の外から見える、雨濡れの景色を描きとめようとした。
気を紛らすかのような行動。けれど結局、筆は上手く進まない。
小さな溜息零した後、鉛筆とスケッチブックは片手に持ったまま、
残りの手荷物をもう片腕に抱えて、広間を後にした。]
[ 話し合いがあるかもしれないと言ったが、そんな確証はなかった。
人狼が居るのかどうかすら分からない宙ぶらりんの状態。
勿論、居ないのなら居ないに越したことはない。
タチアナに曖昧に頷きながら、]
そうだね。
……しかし、魚も用意されているなんて。
[ 流しの傍>>64には魚も置かれている。
狭い世界ながらも、悠々とくるくる泳ぐ姿は、何処か自由と、同時にこの屋敷に集められた容疑者達を思わせた。]
イヴァンが掴まえたとか。
[ ヴィクトールは、問うように呟いた。
魚を捌く>>73など言っていたのだから、少なくとも厨房に魚が置かれていたのは知っているのではと推測する。]
[結局、ドアの向こうから反応が無かったり、知らないとの声を受け、自力捜索することに]
お。見つけたぞ。
[2階物置にて、適当に使えそうな盥や箒、襤褸布を発掘]
水は、井戸があるんだったか…?
[盥と布を手に、1階へと下りていく]
[伸びるに任せた前髪は、
周囲の視線をいくばくか和らげてくれる。
思えば。
日がな一日眠りこけて、
近所付き合いも積極的にせず。
身なりにも気を使わず。
夜な夜な明かりも持たずに出歩いているのだから。
容疑者と言われるのも、もっともなのだろう]
…
[イヴァンは、
こんな日でも湖畔で釣りをしてるのだろうか。
話したり、話さなかったり。
釣りをする彼の近くでなんとなく月光の滑る湖面を眺め
なんとなくすごす時間が恋しくなった]
人狼なんて、いないわよ、きっと。
[軽い口調で答える。
そうであればいいというように。
流しの傍の魚と、ヴィクトールの呟きにゆるりと瞬き]
ああ、そうねェ……イヴァンが捕まえたのかも知れないわね。
[イヴァンの名前も容疑者リストにあったことを思い返してため息を零す。
薬缶が沸騰しだす頃。
アリョールが水を汲みにやってくれば、ハァイと手を振ってみせる]
―広間―
…、 どうも
[男が歯切れ悪く口を開いたのは
広間の扉をゆっくりと開けて、そっと閉めて、
ひと呼吸おいてからの事だった]
…
[前髪に隠れた視線は室内を泳ぎ、
言われた机を見つければ、遠回りで近寄り名を記す]
[釣り場は湖畔から其処へと流れる川辺が主だった場所。
夜更けの湖面に映り込む月を眺めながら夜釣りを楽しんでいた或る日、
ひとりきりと思っていたその場所に人影を見つけた。
祖父を亡くした心細さもあり声を掛けたのがはじまりのように思う。
他愛ない話をした。
互いに気のままに過ごす時間。
静寂が訪れてもそれに焦りを覚える事のない空気。
湖畔での偶然の再会がいつしか楽しみの一つとなっていた]
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