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[彼の部屋は、未だ少女が、赤い海に沈むままだろう]
[机の上に、二冊の本]
[使い古した辞書と][まだ空白のある日記]
[日記の中には、とりとめのないことも書いてある]
[子供たちに、文字を教え始めた時のこと]
[一人で暮らし始めての生活のこと]
[義母が自分を見ても叫ばなかった時のこと]
[そして]
[この集会所につれてこられた時のこと]
[仲間がいたこと]
[守ると、約束したこと]
[幼馴染も守ろうと]
[それが][だんだん][月の話に]
[かれらがしあわせになるようにとねがう言葉]
[きっとすぐに狂ってしまう]
[今までとは違う]
[大切な二人を手にかけてしまう前に]
[死んでしまいたい]
[あの日に死んでいればよかったのに……]
─二階・個室─
[夢に揺られる。
ぼんやりと。
4年前の『事件』。
閉ざされた場所に、閉じ込められた者たち。
確か、何かの合宿で。
最初の犠牲者は引率者で。
……それから、全ては始まった]
[ついこの間まで一緒にはしゃいで、ふざけあっていた者たち。
それが、お互いを疑い合い。
そんな中。
『神の祝福』とされる『聖痕』を持つ自分ともう一人は、状況をまとめる者とされた。
まとめる者──否。
『導く者』に]
[もう一人は、ごく自然にその立場に立ち、自分はそれをサポートしつつ。
仲間たちを『生きるために』殺して。
同時に、仲間たちも殺されて。
減って行く人数。
やがて、朱の聖痕を持つ者は、無残な姿を晒し。
彼を、手にかけた者を見てしまった時。
自分の中で、何かが、壊れた]
[どうして、と。
問いを投げた覚えがある。
その問いに、返り血を浴びた少女は。
微笑んで、何も、答えなかった]
ん……。
[目が覚める。
傍らには、温もり。
真白の仔猫。
首の黒いリボンは、形見。
護りたかった者の]
……く……。
[異常な気だるさは、病状の悪化と聖痕への反逆による衝撃のどちらなのか]
……薬、飲んでねーもんな……。
[こぼれるのは、自嘲の呟き]
[左の手で、右肩の蒼い花を撫でる]
……これに殺されるのと、自分で死ぬのと、誰かに殺されるのと。どれが一番ラクなのやら……。
[苦笑する。ふと、二階に戻る時に見た居間の様子が蘇って、消えた]
……ルーツィア。
あの時、お前に……お前に喰われるのが、一番、ラクだったのかもしれねぇな……。
[そうすれば、と呟いて。押し包むような熱に、ぼんやりと身を委ね]
壁|・)o〇(*業務連絡*
まとめサイトへとの鳩書き込みで文字化けが発生するようですので、臨時の待避所を設けました。
度々変わって申し訳ありませんが、メモ節約の相談関係はこちらにてどうぞ。
http://thukimi-houraiya.com/cgi/seirei/seirei.cgi
の、
『No.952 幻夢1村 臨時相談所』トピヘ)
[あまりに静かだった。
憤りを叩きつけた左手が痛みを訴える。
救急箱を探すと、湿布を貼り付けて気休め程度の手当。
ふと、微かな物音に気付いて、厨房へ。]
…ユリアン?
[バンダナを巻いた頭が視界にはいり、ぎくりとする。
慌てて駆け寄った。]
[膝を丸めたままの、微かな寝息。]
…なんだ。
[眠っているだけだ…と、安心する。
一瞬、ソファーに寝かせようかとも思ったが、目覚めた時に傍らに老人の死体ではあんまりだ。
あとで弔ってやらねばとも思いつつ、ユリアンを背負って二階へ。]
[彼を適当にベッドへ放り込むと、自室に戻ろう…と廊下を歩く。
通り過ぎるドアから聞こえた、風に窓が揺れる音。]
…オトフリート?
[嫌な予感と、胸騒ぎ。
そして、そうする事を強要するような内なる衝動。
ゆっくり、ドアに手をかける。]
…貴様か!?オトフリートっ!!
[開け放たれた窓。その先に消え残る足跡。
何かに突き動かされるように、窓から飛び出し、雪の中を転がって勢いを殺した。
足跡を追う。
…その自分をどこか滑稽だと見つめる自分。
*まるでそれは三流キネマの主人公のようで。*]
─二階・個室─
[ふと、思い立って、窓を開けようと思った。
雪が見たい。
考えたのはそれ。
そう思って立ち上がり、窓を開けた時]
……え?
[響いてきた、怒号。
外を見やる。雪の中へ飛び込み、そして、走り出す姿]
……ああ。
[無感動な声]
……馬鹿野郎が。
[それから、いつもの悪態の後。その場にふ、とくずおれる。
意識はあるが、動くにはやや、体力が不足しているようだった]
―森の中―
[音が聞こえる][手首の血が固まっている][傷口はふさがったのだろう]
「化け物」ですね
[くすり、笑う]
[死ねないのなら]
[そうと決めたら][立ち上がる]
[幼馴染を食べたからか][体は動きやすい]
[人ならざるものに変化しているせいか]
[ただ]
[残していく幼馴染が][気にかかって]
[せめてなにもないようなかおで]
[いなくなることを言ったほうがいいだろうか]
[森の中を][足跡を幾重にも]
[聴覚が人のものではないと][気づいても]
[それを利用して]
[ハインリヒが窓から出てきたのなら][行くべきは]
[裏に回る]
[そして裏口から中に入る]
―→集会所 裏口―
―集会所 一階―
[静かだった][少しの足音が響く]
[自嘲の笑みが浮かんだ]
[消えた]
[厨房に入る][少し考えて][ココアを作る]
[生クリームで]
[あたたかくて、甘いにおい]
[カップに][すくって]
[残りは誰か飲むだろうか]
[とりとめなく考えて]
―→居間―
[ソファに寝るように倒れた老人を見る]
[彼は][死んでいる]
[喰らえとささやく月はない]
[そっと小さく、祈りの言葉を]
―→二階―
[血のにおい][あまい][ココアよりもあまい]
[たいせつな][ひとの]
[弔ってやろうと、思う]
[この手で][森の中に、埋めようか]
[それでも][声が聞こえる]
[エーリッヒの声が]
[ああ、気づかれたのかなと][思って]
[扉の前で立ち止まった]
─二階・個室─
[ふ、と。気配を感じる。
蒼の花の疼き。
それは警告。
これが警告を放つ者など、今考えられるのは]
……鍵なら、開いてるぜ。
[聞く気があるかどうかはわからないけれど。
投げやりに、声をかけて]
[投げられた声の調子に、迷う]
[そして]
[それでも]
[扉に手をかけて]
こんにちは、大丈夫ですか?
[いつものような][微笑みで]
―→エーリッヒの部屋―
[かけられた言葉と変わらない表情は、いつもと変わらず。
それだけを見れば、何も変わっていないように思えた。
けど。
蒼の花は、それを拒絶しようとする。
いつかのように。
『激痛』という形で]
……ぐっ……。
生憎と……大丈夫じゃ、ねぇ……な。
[コレのおかげで、と言いつつ。蒼の花を弱い光に晒し]
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