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まあ、そゆコトかな。
[不思議じゃない、という言葉に、ひょい、と軽く肩をすくめて。
続いた問いには、僅か、碧に陰りが走ったか]
ああ、マイルズくんは、聡いしね。
誰かに……か。一人、話した。
キミと同じように、聞きにきたんでね……まさか、直球で突っ込んでくとは思わなかったけど、な。
[零れ落ちる、ため息。
片手がコートのポケットの中へと滑り、中の物を軽く、握った]
マイルズにかんしちゃー、なんつーか、俺の希望かな? 何だかんだで一番付き合い古いしな。
だから、何かあっても、あいつならって思えるね。
[そして、戻っておいでという言葉には答えず、そのままマイルズの部屋へと向かって歩き去っていった]
……聞くまでもない気がしますが。
[ひょい、と。肩をすくめて]
シャロンだよ。
彼女と御方は、味方ないし、味方意識があるように思えなかったんでね……。
結果的に、裏目にでちまったが。
[最後の言葉は、吐き捨てるように。
そこにあるのは、自身への苛立ちか]
ああ、そういうことだったのかい。
思った以上に直情な性質だったんだネェ。
[苦笑のようなものを浮かべて肩を竦める。
暫し考えを纏めるように沈黙したが]
……ありがとうよ。
こちらも誠意として対価を示しておこうかネェ。
白羊のに、アタシの幻術はそうそう効かないのさね。
あの毒に通じた御仁にはネェ。
[ディーノは他の者達より多少詳しくこちらの手段を知っているはずだった。
体内物質を変化させるという性質上、毒に強ければ効果を望むにはそれだけ強い術が必要となる訳であり]
まあそういうことさね、邪魔したよ。
[それだけ言うと、自室に戻ろうと扉を開けた]
[飼い主とマイルズの会話を待つのには飽きたとばかりに猫はひょいと飛び降りて。
それに気がついた主人が少しだけ扉を開けて猫を外に出し、そして悪さだけはしないように言い含める言葉を他所に猫は廊下へとかけだす。
後ろで扉の閉まる音がすればきょろりとあたりを見回したあと、ちいさく、なぅ、と鳴いて廊下を歩き出す]
−(猫だけ)→廊下−
ん、了解よ。
[去りゆく背中に、小さく落とした溜息は届いたのだろうか?]
ま、お互いいつまで生きてるかわかんないからなぁ。
どうせならせめて粋に逝きたいものだけども。それでもやはり生き抜きたい。
さて、と。動く前に……。
―→円卓会議場―
[思ったより、という言葉には、肩を竦めるに止めて、何も言わず]
……御方には、そうは効かない……?
[ミュウの示した『対価』に、表情を険しくする。
彼女の力の事は、それなりに抑えている──それは、逆も真理なのだが、それはともかく。
そこから導き出されるいくつかの可能性に、碧は僅か、険しさを帯びるか]
……ありがたくいただいときましょ、その対価。
[ふ、と笑って呟いて。戻ろうとする背に]
……ま……どうなるにしろ、無駄死にはご注意を?
[冗談めかした口調で、こんな言葉を投げかける]
[一歩部屋の外へ踏み出したところで振り返る。
艶然とした、どこか熱を孕んだ笑みを浮かべて]
無駄死には御免だネェ。
だが降りかかる火の粉を払う手は持っているさね。
その結果はがどうなるかは……
アンタの言う「トキノカミ」なら知っているのかネェ。
[クツクツと笑って歩き出す。
こちらに来る白猫を認めれば僅かに目を眇めて、扉を完全には閉めずに去った]
…レッグ?
[扉の向こうから投げられた声に、ふと顔を上げる。
瞬間緊張の糸を張り詰めるも、聞覚えの有る声に緩く瞬き。]
――ええ、開いておりますよ。どうぞ。
[小さく息を零し、室内へと促す答えを]
[熱を帯びたような笑み。
それに返すのは、『死の宮の御子』の艶なる笑みか]
さて……未来は螺旋で変わるもの、どうかはわからない、ね。
[笑って歩き出すミュウに届くか届かないかはわからないが、こんな呟きをもらし。
僅かに空いたままの扉に、きょとん、と瞬きつつ、そちらに近づいて]
……おんや?
あれは、ジョエルくんの白猫さん。
[白い姿に、小さく呟く]
[白い猫は時々立ち止まり、すん、と鼻を小さく鳴らしては歩く。
やがて、ひらひらした服を来た女が道を開けてくれて、その扉に飛び込むとみあう、と猫が鳴いた。
シャロンを抱いていったのは彼だったと猫は記憶していた]
[マイルズと話していたところで猫が鳴けば、気まぐれさの相変わらずな様子に肩を竦めて扉をあけてやり、そして一応扉を閉めた──のだけれど。
扉をノックする音、少しだけ驚き、そして声に自分がいていいものかわからずちらりとマイルズを見やる]
[マイルズの促す返答に、まるで友人の家に遊びに来たような気軽さで手を上げながら入室し、そのまま念のため室内をぐるりと見回した]
(誰もいない、か)
[それを確認すると、それまであった馴れ馴れしさが消え、すっと真面目な顔で、口を開いた]
昨日、俺が言った仮説あるだろ?
それについて、ちと耳に入れておきたいものがあってね。
[そういうと、アヤメに語ったのと同じ考えを口にした]
……マイルズ、この考えって、お前的にはどれくらい的を得てると思う?
……おやま。
[飛び込んできた猫の様子に、苦笑して。
開いた翼を閉じて、小さな来客の側に膝を突く]
何か、お探しですか、白の姫君?
[冗談めかした口調で問う。
なんとなく、猫が何を探しているのかは、感じているのだが]
[...はそこまで話して、己が室内の奥まで完全に警戒していなかった事に内心、舌打した。
だが、その相手の気配がジョエルのものだとわかると、大きな溜息をついて、後頭部を掻いた]
(あっちゃ〜、しまったな……。だが、今回の中に予測の中にジョエルははいってねーし、まぁなんとかなるだろ。訂正もメンドイし)
[真面目であっても、彼は彼であった]
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