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[父母は何も言わず、子を見送った。
村に、平時の活気はない。
外を駆け回る子らの影も見えなかった。
降り積もる雪を踏み締める音が耳の奥に響く。
纏めた荷を持つ手は、身を切る寒さと余りに強く篭めた力のために、赤らんでいた。
吐き出す息は重たく、白い]
[ヨハナが集会所の扉をゆっくりと開けると、そこに集まった人の群れを見て、少しだけ目を丸くした]
おやおや……。
これはこれは、色々な人が集められているものですねえ。
えーと……。
[きょろきょろと辺りを見回し、イスを見つけると]
どっこいしょ、と。ふう。
[それなりにしっかりとした足取りでイスまで歩き、深く腰をかけた]
ああ。どうぞ。
お話を続けていてください。
ばばには、若者の話は分かりませんからねえ。ほっほっほ。
……猫舌ばかり集めた訳じゃあるまいな。
[舌を火傷する二人の様子に、呆れたようにぼそりと呟く]
診療所は、人手がなくてもなんとかなるくらいで丁度いいんだろうけれど、な。
[軽く、肩を竦め]
ああ……この間生まれた子供、か。
騒ぎが静まれば……という所だろうが。
[いつになるやら、と。
呟いた所にまた、一人]
どれだけ増えるのやら……。
[声は僅か、呆れを帯びたか]
[集会所へと続く足跡は大小さまざまだ。
見張りをする団員の表情は険しく、
常と変わりなくと心がけた一礼に返るものもない。
顔を上げれば丁度扉の内に人影が一つ消えていくところだった。
足を早め、閉じかけの扉に手をかける。
しかし躊躇いに手が止まり、開く事は出来なかった。
自衛団員の訝りの視線が痛い]
…えぇー、子供の次は婆ちゃん?
マジで意味わかんね。
[ヨハナがやって来たことにまた真紅を瞬かせ]
[ライヒアルトの呟きにも「分からん」と]
猫舌が何に関係するんだって話だ。
そうさな、診療所は忙しくない方が良い。
皆健康だってことなんだし。
あーもう、さっさと終わらせてくれー!
せめて何があるのかさっさと説明しろっての。
[愚痴は留まるところを知らない]
あーあ。ゼルギウスがこうなると長いぞー。
にしても厳重警戒だな。一体何があったのやら。
お、ヨハナばっちゃん。
[と手を挙げて挨拶]
ばっちゃんまで呼ばれたのかよ。よくわからんなー。
[立ち上がり、ポットの中身を確かめる。
さすがにというか、残りは少なく]
……新しく、淹れるようか。
というわけで、茶は少し待っていただきたく。
[ヨハナに向けてこんな言葉を投げかけ。
愚痴るゼルギウスの様子に、やれやれ、と息を吐く]
気持ちはわかるが、少しは落ち着け。
騒いだ所で、疲れるだけだろ。
[呆れたように言い放ち、厨房へと。
猫は場の空気も知らぬげに、暖炉の前で呑気に欠伸一つ]
[幼い頃から知己たる団員の眼差し。
それは、他人にぶつけるものだ]
…いえ、何でもありません。
[内から聞こえる声は足跡と同じく多様。
押し殺した声を返して、扉を開く]
失礼します。
[中に居る面々の顔を見る前に、頭を下げた]
[声に気づき、顔をそちらに向けてみれば、赤子の頃からよく見知った顔を見つけた]
ほ。イヴァン坊主かえ。
お前のことだ。
また悪さでもして、ここに連れてこられたのじゃろ。
[そう言いながら、優しげに微笑み、ライアヒルトの言葉を聞くと]
ああ。いえ。お構いなく。
年寄りは枯れているぐらいで丁度いいのですよ。ほっほっほ。
[と、口元に手を当てながら、笑みを続けた]
[目を覚ましてゆっくりと伸びをする]
寝すぎたか、
[自身のおかれた状況を再確認しながらゆっくりと頭を覚ましていく]
まっ、宿代がかからなくなったと思えば…、まだましかね?
[軽く身支度を整えると人の気配のする階下へと降りていく]
おそようさん。
結構な数集められてるみたいだな。
[軽く挨拶をしてゼルギウスの姿を見つけると]
おや、おやおや。
なにしてるんだゼルギウスこんなところで。
[呼びかけられた猫は軽く首を傾げながら少女を見上げて、なぁう、と一鳴き。
その響きは肯定とも否定ともつかず。
撫でられると目を細め、心地良さそうにごろごろ、と喉を鳴らした]
はあ……まったく。
[一方、その飼い主はと言えば、厨房で湯を沸かしつつ、ため息一つ]
騒々しさを逃れた先で……なんの因果だ、これは。
[ごくごく小さな呟きは、他者の耳には届かぬもの]
……。
[扉の開く音に何の気なしにそちらへと目を向けた]
おや。いらっしゃい。
狭いところですが、ささ、どうぞ。
[すでに自分の家感覚になってきた。
老人というのは得てしてそういうものだが]
[ヨハナの言葉に慌てまくる]
ちょっと待ったぁ!!
ばっちゃんそいつぁ洒落にならんぜ。
俺は悪さなんてしてねえ!!
ったく、落とし穴掘ったとか、戦争ごっこにちょうどいいからパン屋の麺棒持っていったとか、そういう嫌疑じゃないんだからよ、今回は。
だってよー、行動規制されてるようなもんだぜ?
何も分かんねー状態って嫌だ。
[イヴァンとライヒアルトの言葉にそんな声を漏らし]
[ようやく飲めるまでになった紅茶を口に含んだ]
[そして更に扉の開く音が聞こえ、視線をそちらに]
……何でまた。
[神に仕えるとも言える青年の姿がそこにあった]
マジで基準ってどうなってんだよこれ。
訳わかんねー。
[考えても答えなんて出ず]
[諦めたようにソファーに座り込み、全体重を背凭れへと預けた]
―二階個室―
[階下が一気に賑やかになった等とは未だ知らず。
二つの鞄の片方を開けた。
中に入っている仕事道具。疑惑の元となった、取ってきた木材。
そして1枚の絵姿]
…………。
[パタン、と鞄を閉じた]
指物師 エーリッヒが村を出て行きました。
[ソファーでぐってりしていたら、村以外で聞いたことのある声がする]
[その声が自分の名を紡いだために背凭れに預けていた身体を起こした]
…いや、それは俺のセリフ。
何でマテウスが居んの。
俺は毎年冬になるとこの村で過ごしてんだけど。
[2階から現れたマテウスにはにこにこと笑みを携えたまま見送っていたが、横合いからイヴァンの声が聞こえると]
おやおや。
昔と代わらず、元気な子だ。
[と、内容も聞かずに笑い出す]
まあ、元気なことは良いことだねえ。
どうだい?
今日は久しぶりに、私の昔話でもしてあげようか?
[老人ワールド炸裂]
……。賑やか、ですね。
[戸を閉めれば、外界とは隔てられる]
あ、すみません、お構いなく。
って、ヨハナ、さん?
…………あなたまで、ですか?
[促す老婆に幾度も瞬く。
あたたかな空気は、ともすれば安堵すらしそうだ。
困惑の表情が浮かんだ。]
……ま。
何事もない事を祈る、か……。
[祈るものなどないが、という呟きは声にせず。
新たに沸かした湯で紅茶を淹れなおし、ポットを持って広間へと戻り]
…………。
[新たに増えた姿たちに、固まった。
一方に関しては、できれば見間違いを期待したい、と思ったかも知れない]
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