107 月光夜曲
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[>>161ゲルダも同じ棚で本を探し始める。
頁を手繰る手は止まったが、目線は本に向けられたまま。]
そう、だよね。
[ともかくにも、彼女の口からギュンターのような答えが返ってこなかった事に安堵する。]
……敵。
ゲルダは冷静だね。
[――敵。敵と見られるのだろうか。
村の仲間達を。]
(164) 2019/01/13(Sun) 22:51:20
……あ、あった。
[女は記憶に残る灯火のような色をした背表紙を見つける。
結婚するよりも前、夫が教会に返す前にと見せてくれたものだ。
親の跡を継いで農夫となったが、本を好む人だった。
別の場所で生まれていたなら、きっと異なる道を歩んでいただろう。]
…‘何れの地より彼らが来るか。
何れの刻より彼らが在るか。’
[本を開き、詩の一節を口ずさむ。]
――小説と同じ、フィクションだと思ってたんだけどな。
[苦く笑いながら目を通す。]
(165) 2019/01/13(Sun) 22:53:20
― 教会・図書室 ―
冷静っていうか、
まだちょっと、現実味がないだけかも?
[冷静だ>>164という評には、少し首を傾げる。]
ま、それに。
もしここに人狼がいたとして、殺さなきゃいけないかはまだ分かんないしさ。
団長さんはああ言ってたけど、とりあえず生け捕りにしとくとか、……それこそ病気みたいに薬で治ったりして。
[人狼に対する知識は少なく、故に何処か楽観的な言葉を続けた。]
(166) 2019/01/13(Sun) 23:09:45
[それから、彼女の手に取った本>>165に目を遣る。]
それも人狼の本?
[自分の手に取った本はそのまま、ノーラの傍に寄って、覗き込んだ。]
(167) 2019/01/13(Sun) 23:10:06
そっか、ごめん。
私はどうにも感情的になってしまうから、そう見えるのかも。
[>>166首傾げる彼女には謝罪を。]
ギュンターさんが許すかな。
でも、殺さなくって済むならその方がいいな。
[誰一人欠けて欲しくない。
疑いたくない。
管理人には申し訳ないが、病気のように治るとしたら、女は生け捕りを選ぶだろう。]
(168) 2019/01/13(Sun) 23:28:45
[>>167それから、彼女の手に取った本>>165に目を遣る。]
ん、初めて読んだ時には人狼の本だとは思ってなかったんだけど…
此処を見て、
‘月のいとし子は牙の主。
鋭き爪と、牙持て引き裂く夜の獣。‘
これって、それっぽくない?
[覗き込む彼女にその場所を示しながら、読んでみせる。
けれど読み進めて‘他者の血肉を渇望し’と続けば、
改めて認識したその内容に顔色は蒼褪めた。
あの時には、物騒な詩、と思ったが、現状を踏まえてみるとぞっとする話だ。]
(169) 2019/01/13(Sun) 23:29:26
─ 宿泊施設・厨房 ─
[一通り、外回りを確認した所で向かうのは厨房。
食欲が出るかどうかはさておき、食べないと身が持たない、というのは、ここに来るまでの旅暮らしで身についたもの]
あ、てーか。
おっちゃん、あのままあそこに転がしとく訳にゃいかないよなぁ。
[色々とあり過ぎて、つい忘れていたが。
あのままにしておくのは、あらゆる意味で拙い、気がする]
っても、今は埋葬できる状態じゃないし……上に上げるのも、ちょっとどうか、だよなー。
[となると、取れる手段は相当に限られる。
一先ず、物置片づけて臨時の安置所にするかなぁ、などと考えながら、意識は賄いへ。*]
(170) 2019/01/13(Sun) 23:38:34
─ 宿泊施設→教会 ─
[地下から出て来て、灯りを元の場所へと戻し。
広間に残してあったカップを片付けてから、一度教会の私室へと戻った。
途中にしてあった掃除を再開し、一区切りつけて。
私室に残しっぱなしになっていた白猫に朝御飯を与える]
………
[思考は一向に纏まらない。
ただ、団長が告げた中央の教会からの通告を否定出来ない、否定してはいけないような感覚だけが残っていた。
ナターリエ自身が教会の人間だからというだけではない、不思議な感覚]
(171) 2019/01/13(Sun) 23:41:30
[朝御飯を食べ終えた白猫がナターリエの足に擦り寄る。
ハッと意識を戻したナターリエが白猫へと視線を落とすと、案ずるような様子で、にゃあ、と鳴いた]
…ああ、私達もご飯を頂かないと。
[管理人の死によってうやむやになっていたこと。
食事を取れる人がどれだけいるか分からないが、何も食べないというわけにもいかない。
白猫を抱えあげると私室を出て、渡り廊下を通り宿泊施設の厨房へと向かった*]
(172) 2019/01/13(Sun) 23:41:34
― 教会・図書室 ―
[謝罪>>168には、気にしてないよ、と首を振った。]
そうだね。
団長さんは、まぁ……難しいかもねぇ。
[広間での頑なな態度を思い返してか、肩を竦めた。]
月のいとし子……
たしかに、夜の獣って感じだもんね。
[開かれた本の一文>>169。
頷きを返しながら、続きを目で追う。]
他者の血肉……か。
[そして恐らく、同じ箇所で忌むように眉を寄せた。]
(173) 2019/01/13(Sun) 23:42:16
『昨夜口にした心臓の味は』
『果実とは違っていたけれど、』
『正直、とても美味しく感じた』
(*13) 2019/01/13(Sun) 23:44:51
(*14) 2019/01/13(Sun) 23:45:26
─ 宿泊施設・厨房 ─
[あれやこれやと思考を巡らせながら、取りあえずやるのはじゃがいもの皮むき。
芋と豆があればどうにかなる、は持論だった]
あー、でも、赤っぽいのは避けた方がいいのかねー、やっぱし。
[不可抗力でつけてしまったあかい足跡。
あれもあれで、衝撃を誘っていたように見えたから、そんな事を呟きつつ。
手際よく皮むきを進める様子は、至極日常的だった。*]
(174) 2019/01/13(Sun) 23:49:12
─ 宿泊施設・厨房 ─
[白猫を連れて訪れた厨房では、既にアーベルが食事を作っている>>174ようだった]
アーベルさん、……手伝うことはありますか?
[名を呼んだ後に、空白一つ。
それを掻き消すように食事の手伝いが要るかを問うた*]
(175) 2019/01/13(Sun) 23:51:37
─ 宿泊施設・厨房 ─
[呼びかける声>>175に、視線をそちらへと向ける]
あ、シスターさん。
今のとこは、野菜の皮むきと、豆のさやとりくらいしかやる事ないんですけど……。
[手伝いを問う前の空白。
あれ? と思うもそこを追求する事はなく]
こっち、引き受けてもらえるなら、俺、菓子作りの方に回れるんで、ありがたいんですが。
[代わりに口にしたのはこんな提案。*]
(176) 2019/01/13(Sun) 23:59:41
[>>173首を振られれば、それ以上謝る事は止めとする。]
…本当にそんな方法があるって分かったら、聞いてくれるかもしれないけど。
[けれど隔絶された環境下で、新たな事実を知る機会に恵まれるかどうかは分からない。
希望的観測でしかなかった。
ゲルダも同じ場所に感じるものがあったらしく眉間に皺が寄っていた。
女はその先の文字を目で追ってゆく。]
(177) 2019/01/13(Sun) 23:59:44
[神のいとし子と月のいとし子は相対し、
それぞれには守る者がいて、
双花を助ける者には生者と死者を見定める者がいる、と読み解けた。
ギュンターはその双花…神のいとし子の立場という事になるか。]
…『場』って、何だろう。
[女は首を傾げる。
条件が整えば、生か死かを選ばざるを得ない。
生きたければ殺さなければいけない。
けれど人を殺すのは月だけでなく、人が人を間違って殺す可能性もある、と。
疑い、疑われ。
殺し、殺され。
――その先に紡がれる未来に、幸福など存在し得るのか。]
(178) 2019/01/14(Mon) 00:00:40
[一通り調べ終えた後、女は一角にある椅子に腰かけて休憩する。
肉体的にというよりも精神的に疲れてしまった。
もしもこの詩の通りであったなら、
決して未来は明るいものとは言えなさそうで。**]
(179) 2019/01/14(Mon) 00:01:01
未亡人 ノーラは、メモを貼った。
2019/01/14(Mon) 00:03:08
自衛団長 ギュンターは、メモを貼った。
2019/01/14(Mon) 00:05:22
─ 宿泊施設・厨房 ─
ではそちらは請け負いますよ。
どうぞお菓子の方を。
[他にもやることがあるのなら、と野菜の皮剥きと豆の鞘取りを引き受けて。
白猫を床に下ろしてから手を洗う]
お菓子は何を?
[話題を探すように。
機会を窺うようにアーベル>>176へ話しかけ続けた*]
(180) 2019/01/14(Mon) 00:10:58
― 宿泊施設・広間 ―
あぁ、そっか。
結局そういう話になっちゃったんだ。
[団長が来る前。ゲルダの話>>123に納得して頷く。
若干苦笑混じりだったのは意外に信心深い方であるからで。だからといってゲルダに偏見を持ったりはしていなかったのだが。少なくともこの時までは]
ふぅん、ゲルダとは入れ違いにかぁ。
胡散臭い…なんて言っちゃダメか。
でもなんか小説にでも出てきそうな話だよね。
[ノーラからも聞けたアーベルの話には、冗談目かしてもみつつ、そんな感想を述べて。
心ほぐれてきたのに。現実は厳しかった]
(181) 2019/01/14(Mon) 00:18:47
ー 教会・図書室 ー
ん、まぁ……探してみるしかないね。
[閉じ込められたこの場所で、情報源があるとすればこの図書室くらいなものだ。
顰めた眉を元に戻して、ひとまず続きを読むことにする。]
双花聖痕、
影の護り手……
あ、″見出だす者″って、団長さんが言ってた術ってこのことかな。
[読み進めながら、広間でのやり取りを思い起こしたりして。]
(182) 2019/01/14(Mon) 00:20:42
─ 宿泊施設・厨房 ─
んじゃま、こっちはお任せします。
[軽い口調で言いながら、場所を譲って]
昨日作るつもりでいたのは、アプフェルクーヘンだったんですけど。
……他の材料取りに行くのも今はちょっとアレだし、素直に作ろっかなー、なんて。
[問いに答えながら、準備しておいた材料を出し始めて。
ふと、手が止まる]
(183) 2019/01/14(Mon) 00:22:16
……シスターさん。
何か、無理してたりします?
[それから。
ごくごく何気ない口調で、こんな問いを投げかけた。*]
(184) 2019/01/14(Mon) 00:22:26
―― 客室 ――
[暫く横になって休んでいれば、大分痛みも治まってきたようで
一度起き上がって左肩を見た。]
こっちは変わんない、かぁ。
[肩に咲いた蒼い花。
ただの偶然とは思えないそれと、よくわからない痛み。]
やっぱり、ちゃんと調べておいた方がいい、かなぁ。
[『聖花』について。もしもこれがギュンターの物と同じなら。
記憶にあるあの詩の朱と蒼の花。対なる双花だとしたら。
知っておかなければいけない気が、した。]
(185) 2019/01/14(Mon) 00:26:15
まあ、いいか。
今はギュンじーさんがいるし……
[出来るなら、このまま何もなく終わって欲しい。
そんな事を言っている場合じゃないとも思うけれど。
それよりも]
……落ち着いたらおなかすいた、かも。
[考えたら食事をしていない。
昨日の焼き菓子はまだ残ってたっけ?などと思いながら
食べ物を求めて広間へと移動する。*]
(186) 2019/01/14(Mon) 00:26:41
─ 宿泊施設・広間 ─
爪…狼の?
でも地下だった、んだ。
[冷えた色>>124に気付く余裕などは当然なく。
それでも血の気が引く思いをしていたのだけれど]
う、うん。
ありがと。でも…大丈夫。
[ノーラの気配>>138にビクリとしてからホッと息を吐く。
何となく動き出せないうちに、それぞれ皆思うように行動を始めて一人になっていた*]
(187) 2019/01/14(Mon) 00:28:38
よく分かんないけど、薬じゃどうにかできそうにないね…
[『場』の話には同じく首を傾げて。
やがて疲れたように椅子に座り込む彼女>>179。
それを横目に、自分の手元の絵本に目を落とす。]
そういえばさ。
昔、絵本に落書きしたとかで、ここに謝りに来なかった?
[気を紛らわすかのように、関係のない雑談を口にした。]
(188) 2019/01/14(Mon) 00:28:59
学生 リディは、メモを貼った。
2019/01/14(Mon) 00:29:32
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