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簡単、か。
[たしかにそうだという思いはある。あるにはあるが、なら自分は薬師と洗濯女以外を殺せるのかわからなかった。]
殺したくねぇな、って奴はいるんだよな…。
そっち二人にはいないのかよ。
[半ば溜息のように零しながら尋ねた。]
― 宿 ―
お菓子?
[ごそごそと台の下の棚を漁る]
クッキーならここにもあった。
何か作るなら父さんに頼んでくる…
[よ、と繋げるはずがまた鈍い音に変わった。
さっきよりはずっと小さいのは不幸中の幸いだと思う]
─ 宿屋 ─
お手間でしょうが、お願いします。
[諾の意を見せてくれたオトフリート>>306に、虚ろな瞳を細めて微笑みを作り。
僕は彼に対して軽く頭を下げた。
お茶の要請に応じてくれたフォルカー>>309には]
紅茶、お願いしても良いかな。
[良く口にする茶を頼み、配膳されるのを待つ]
[一貫して変わらぬ態度。
その根底には自衛団長が残していった、処断する一人を決める時以外は普段と変わらず過ごして良い、と言う言葉があった。
特に意識はせず、言われたままに行動する。
そうあるべきとされたなら、その通りにする。
僕にはそんな、全く自覚の無い癖があった]
[だから、誰かを一人処断しなければならないと言う話も、そうしなければいけないのだからと。
疑いも躊躇いも他より少なかったのだ]
ん、それじゃ、お茶もらいましょーか。
丁度良く、用意してくれるみたいだし。
[掠れた声の返答>>313に、にこりと笑う]
というわけで、フォルカーくん、こちらもお茶頼むよー。
[軽い口調で投げた言葉は、台の下で何やら探す少年>>314に届いたか。
ちなみに、音はちょっと聞こえなかった]
[戻ってきたイレーネ>>307から、品物二つを受け取り、仕草に少し瞬いた後に、意図を理解し感謝の礼を取った。
最悪、払えない、受け取れない可能性もあるなと思えば胸中複雑なものはあるが。
袋の中身をちらと確認すると、思ったより銀粉が多かった。逐一使ったとしてもこれなら十分足りるはず。どちらも失くさぬよう、懐にしまっておいた。
他人の家でもあるし、茶と菓子の話題などは任せることにした。
喉の渇きは少ない。喋っていないから当然なのだが。
イレーネが欲するなら、ついでに視界がこちらに向く分便乗しただろう。]
[信じられないと唇が形作られれば>>315、まぁ無理も無いと思い。
『少し休む方がいいだろうな』と、空いた椅子を指差し勧めた。
他にも疲れている様子が見られる、エリザベータにも気づけば椅子を示した。座った方がいいという意図は伝わったかどうか。]
ゼルギウスにはいるかもね。リーゼロッテにはいないわ。
[誰であろうと平等に餌。それくらいの意識しかない。]
人狼に挑んでみるのもいいんじゃない。
その時は、手加減はしてあげないけどね。
― 宿 ―
はぁぃ。
[這い出してきて返事する声は小さかった。
お茶を出すのはよくする手伝いの一つなので手際は悪くない。
頭がズキズキしていても失敗せずに人数分を用意して、カップを台の上に並べていった。クッキーも一つずつ添えておく]
[フォルカーを驚かせたのは自分だという認識はあったから
彼の言葉>>300にも安堵しきるのは難しい。
けれど向けられた笑みの意味を感じ取れぬほど鈍くはなくて]
ん。
フォルの痛いが何処か遠くへいきますように。
[おさない頃のようにおまじないの言葉を口にした]
本の中では占い師が親友にひみつを打ち明けて
実はその親友が守る人で、っていう話だったかなぁ。
[御伽噺らしい展開だったように記憶していた少女は
思い出しながらその話の一部を掻い摘んで語った]
…今日は、あの団長さん、かな。
[何の、とは言わない。
言いたくもない。
だが、この場にいる人を食べたいと思う衝動があるのは確かで。
その衝動に小さく唇を噛む。]
…あたし?
[仲間の二人は殺せない。
と紡ぎながら、他の人物を思い浮かべてみる。]
…若い子たちは、ちょっと…。
[と呟いたが、他よりお肉が柔らかそうだな、
と、思ってしまうあたりで人狼の本能に支配されている。]
― 自衛団詰所 ―
……案じて貰いながらすまないな。
しかし、少しでも時間を稼ぐのが今は必要なのだ。
[一人になった部屋で呟く。
自分の安全を優先する気は彼に無かった。
ゲルダの言葉>>268にもそれは変わらず。
夜の巡回に一人で赴くことの危険さも知っていながら。
だから普段と同じ行動を止めることはしなかった**]
そうね。今日はそれでいいと思うわ。
[生きていれば最も邪魔になるであろう標的。彼を失えば、自衛団も混乱するだろう。]
・・・どうせ、早いか遅いかの話だけどね。
[二つに分けられた名>>*57に少し瞬いた。]
分けてんのか?それともただの言い回しか。
[どちらか判断がつかないのでそう言いながら。
挑んでみるのもいい、には苦笑する。]
おー怖い怖い。
まぁ今はその気はないがな。
二度も狼殺しが上手くいくとは思えんし……置き土産は重いし。
[また噛みつかれるのはごめんだと呟いた。]
─ 宿屋 ─
[僕がオトフリートに頼んだ物に疑問符を浮かべているらしいリズ>>312に気付けば]
うん、動物の図鑑。
昨日言った物の他に、動物をモチーフにした物も作ろうかと思って。
そう言うのはやっぱり、しっかりした資料が必要だからね。
[言って、小さく微笑む。
細めた瞳は相変わらず虚ろを示していたけれど、幼馴染ならば真剣に考えてのことだと言うのが見て取れるだろう]
─ →自宅 ─
[自営団詰所を出て、それまで誰かが共にいたならそこで一人にして欲しいと言い。
向かった先は、皆がまだ集まっているだろう宿屋ではなく坑道近くの自宅。
中に入るとまっすぐ寝室に向かい、クローゼットから取り出したのは銀の短剣。
それを手にしたまま、胸元から母の形見─黒曜で出来た小さな鏡を取り出して。
それにつながる鎖ごと首から外してベッドの横の文机の上に置くと、剣を鞘から抜き─すらり、と腕に刃を滑らせた。]
───…っ
[宿屋の息子らしくお茶の準備をするフォルカーの手際は良く
手伝いを申し出ることも出来ぬまま
ちょんと佇み大人たちの話に耳を傾ける]
……。
[ふ、と宿の出入り口へと顔を向けて]
ゲルダさん、戻ってこないのかな。
[ぽつと零し。
やがて漂う紅茶の香りに意識を移ろわせた**]
ベアはよく覚えてるなあ。
[少女>>322のおまじないをもらって、もう大丈夫と涙も止まった。
また後で滲ませてしまうのは自業自得だから置いといて]
思い出した。
その親友もずっと占い師のことを守ってたんだよね。
信じてくれてありがとうって言うの。
─ 宿屋 ─
ありがとう、フォルカー君。
……大丈夫かい?
[用意された紅茶とクッキーを一枚>>321受け取って。
先程から頭をぶつけてばかり居る彼に案じる声をかける。
手当てを受けても痛いものは痛いだろう。
僕も、昔から身に覚えのあるものだった]
私が分けたわけでもないけど、分かれてるの。
[恐らくは母の仕業。人狼を心の底に閉じ込めるための方策。]
次は本物になれるかもしれないわよ?
まあ、それで貴方の運命がどうなるかは見物ね。
大丈夫。大丈夫。
[ズキズキするのも遠くなってきた。
それが良いのか悪いのかは分からなかったけれど、笑いながら紅茶を配っていった]
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