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[わかったと頷いてくれたレイスに、ありがと、と小さくお礼を言った。
それから戻ってきてクッキーを食べる皆の言葉に、嬉しそうに笑う]
お口に合ったようでよかったわ。
そうね、じゃあ一緒に。お願いしてもいい?
[カチューシャが手伝いを申し出てくれたから、一緒に、と誘いかけて]
[今日の食事は朝に一度取ったきりだった。
だから程なく運ばれてきたクッキーは有難く頂くことにする。]
頂きます。
[さくりと一口齧る。
いつも通り甘くはない。]
……何だか、落ち着くな。
[落ちるのは味の感想、と言っていいものかは分からない言葉だった。]
[イライダとカチューシャ。
女同士の会話には口を挟まない。
安全パイ扱いには微かに苦い笑みが過ぎるがそれも一瞬。
ほろほろと口腔でとけゆくクッキーが気に入ったのか
また一つ、手に取り口許を緩める]
[宿酔でからかわれたときのミハイルの反応はちゃんとみてなかったから、ちらりとそちらに視線を向けたりもしたけれど。
お茶とクッキーの時間が終れば籠を手にして]
それじゃ、あたしは帰りますね。
また明日。
[火の番をする人には後で差し入れでももってこようとは思いつつ、みんなに手を振って、家へと帰っていった**]
…イヴァン。
[名を呼ぶ声に、震える息をそっと吐き出す。
片手を木の扉に添えた。知らず、恋人と対象の形となる]
ううん、
…ううん、違うんだ。
[上手い言葉が見つからない。ことりと、扉に額を預けた。
薄い扉に、恋人の声がくぐもって響く]
[怖いわけじゃ──…ない。
そう続けかけて、喉奥に飲み込んだ。
怖いのは本当。けれどイヴァンが怖いのじゃない。
……本当に怖いのは、自分自身]
[クッキーは口の中で、ほろりと崩れる。
甘く無いそれは、美味しい、と思った。
思ったのに、どうしても、物足りないと思うのを止められない。
平静を装って、無表情をつくる。
それでも、熱いものが背を昇り来る。
必死で、漏れぬ様。
身体を抑えるように手を回す事すら、出来ず。
ただただ、強く、口の内側を噛んだ。
口の中に広がる血の味が、少しだけ飢えを和らげてくれる]
……違うの?
でも、いいよ。一番気楽な形で聞いて欲しい。
[木の扉を一枚挟んでいる方が、落ち着いて話せるかもしれない。それでも少しさびしかった]
好きで、大切で、俺はたまに君を、君の意思を無視して無茶苦茶に手折りたくてしょうがなくなるときがある。さっきやりかけたみたいに。この欲求は俺だけのものじゃないのかもしれないし、でもだからと言って正当化していいもんでもないだろう。
それは嫌なんだ。
きちんとキリルとゆっくり関係をつくって、レイ兄にもきちんと義理を通して、幸せになりたいんだ。
年ばっかりくってる癖に、いつまでもガキみたいな事を言ったり辛抱が効かなくなったりしてごめん。
[ゆっくりと話してく。
都市での生活は自堕落で享楽的すぎて未だ誰にも懺悔できていないくらいのものだった半面、ここまで大切に思う人は初めてだった。だからこそどこか過敏すぎるほど怯えている]
……。
[紡ぎかけた言葉は、上手く音にならなくて消えてしまう。
扉の向こうの気配を、息を詰めるようにして探った。
扉に添えないもう一方の手を、強く握り締める]
……、イヴァン。ボクも、大好き。
[だから本当に大切なことだけを言った]
帰るのなら、ユーリーも気をつけるのよ。
こんなに明るければなんにも起きないとは思うけれど。
[自分にも言ったのだから、と、ユーリーを見て言う。
飲み物は一緒にカチューシャと運んで。
それから、ロランの不思議そうな声色に、困ったように笑った]
ロランくんは、自分が思うよりずっと、格好良いと思うわよ?
今でも、ね。
[火の番をかってでる幼馴染に苦い表情。
先に戻るらしいカチューシャには軽く手を振り]
おやすみ、カチューシャ。
[声を掛けてその背を見送る。
マクシームへと向き直ると]
さっきも言ったが……
火はいいから、しっかり戸締りして家で寝ておけ。
[嗜めるように言ってはみるが幼馴染の返事は曖昧だった。
やれやれと肩を竦める]
…え、
イヴァン……?
[この扉をあけてはダメだと思った。
なのに僅かな力が、手に篭もる。
キイと、扉の軋む音かが高く細く響いた。
それにも気付かず、ボクは息をつめる]
それはどういう、
[混乱した頭は、言葉の全てを理解しない。
扉が再びきしりと音を立てた。僅かな隙間が外と繋がる。
ひやりとした夜風が頬を撫でた]
[お茶の時間が終わり去ってゆくカチューシャに、ひらひらと手を振って。]
うん。おやすみなさい。
また明日ね。
[笑顔で見送った。
クッキーへの賛辞には嬉しそうなのにかわりはない]
…イライダは、少し意地悪だ…
[イライダの言葉に、眉を少し寄せて見上げる。
指先が車輪を弄り、キィ、と音を立てた。
マクシームの視線がちょっと痛い気がしたけれど、
敢えてそちらは見ない事にして]
子供を、からかう。
[都合の良い時だけ子供になって。
良い男、ってのは、ユーリーとかミハイルとかレイスとか。
と、マクシームを態と抜いて、低く唸るように言った]
イライダも気をつけて。
――…女性は特に、と。
言うまでもないか。
[イライダから掛かる声に応え]
ごちそうさま。
夜食に少し貰っていくよ。
[断りをいれてからクッキーを数枚手にして立ち上がる。
広場に残る面々に空いている手を掲げ、揺らして]
お疲れさま。
良い夜を――。
[そんな挨拶を残して男は家に戻っていった**]
―― キリルの家 ――
[知らず自分も話しながら思いが募って掌に額をつけるような姿勢になっていた]
!
[掌の向こうで扉が揺れる。身を少し離すと細く扉が開いて、中の花が白く見えた。目を細める]
だからダメだよ、キリル。もう月が高く出てる。
どういうって、そういうこと。
[細い隙間から彼女が見える。そのことに頬がゆるんだ。
これ以上開かないように、扉に手をついた]
今日は怖がらせてごめんね。
明日か明後日、仕切りなおそう。
おやすみ。
[ささやかなお茶会は終わり、やがて解散して行く其々を見送る。
僕はと言うとイライダとの約束もあったし、何となくだが未だ帰る気にもならなかった。
目配せをして一旦家に帰るミハイルもまた見送る。いつの間にか随分と暗くなっていた。]
今日は満月か。
[見上げた空には赤い月が掛かっていた。]
大丈夫、大丈夫。
騎士がいるからね。
[ユーリーの言葉にくすくすと笑って頷き]
いえいえ、どうぞ好きなだけもってって。
おやすみなさい。
[ひらひら、とユーリーに手を振った。
ミハイルが一度戻るというのも、見送って。
それからロランの方をちゃんとみて、笑う]
意地悪なんて。本当に思っていることを言ったのよ。
からかってるわけでもないわ。
レイスも、ロランは良い男になると思わない?
[笑み含んだ声で問いかけつつ]
[落ちる光にいろを感じて、空を仰ぐ。
…きっと、皆知って居た。
紅い朱い月が、大きく照らしていることを。
目を眇めて、烏色に映す。あかい――]
…、
[本にも書いてあった。
赤い月は、人狼の本能を刺激する。
ロランはそっと、自分の細い肩を、手で摩った]
―自宅―
[手に馴染んだ猟銃を眺め、じっと。
「彼」がまたこの辺りに帰ってきた…ということは無いだろうか。
それは彼が噂通りの人狼であったなら…という考えから。
もしそうであったとして、彼は自分を覚えているだろうか。
自分もまた、彼を覚えているだろうか。
もしも噂のように獣の姿で現れたなら…
分かるはずもない。
この集落に危険が及ぶなら、例え彼でも撃ち殺さなくては。
そう、思っているのに。
あの哀し気な笑顔がまた胸を締め付け、太ももの傷がズクンと疼く。]
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