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[方法を問う黒江の言葉。
は、と小さく息を吐く]
……『鼓動の源』を、『司』が身を持って清める事で、還しはされる。
[ぼかした言葉が意味するものがなんであるかは、上手く伝わるか。
人伝である前提を立てずに話すのは、ある種の賭けではあるのだが]
そりゃ、難しいだろ。
向こうだって、容易く見つけ出されたくはないだろうし。
うんと、かえってもらえばいいんだ。
じゃ、簡単だね!
[『還す』を『帰す』と思っているようで。
どこかに連れて行けばいいのかな、などと思っている。]
ひょーまだけ?つかさは、かえさなくていいんだ?
[未だどちらが悪いのか、自身の中では判断がついていない。それに。]
…ひょーまとつかさって、どんなんだろう。
[それは最初からあった素朴な疑問。小さな呟きは誰かの耳に届いただろうか。
その答えを聞く前に、自分を呼ぶ声がした。]
あ、かやにいちゃ!
[呼んでもらえると素直にてててと走り寄って、ぎゅっと伽矢に飛びついた。]
あっ、伽矢くん。
[呟くように名前を呼ぶ、あまりそちらの方は直視できない。
さっきの今ということもある。
先ほど家からでて考えていたこともある。
脳裏によぎるのは先ほど神楽に言ったばかりのこと、そんなことはあるはずがないと首を振る
なんとなくこの場にいずらい感じがして皆から少し離れた。
千恵は伽矢の方にいくだろうか?]
[瑞穂の言葉に何やら、今更思い出したかのように手をポンと叩いた]
あー。そういや、あやのっちが、表から見ても分からない憑魔もいるとか言ってたね。忘れてた。
私は単純に、どっかの建物の中に隠れているとかそういう感じで言ってたんだけど。
そうなると難しそうだなあ。どうやって判別しようか。うーん。
[腕を組んで考え込んだ]
なんかいい方法無いのかなあ。
[飛びついて来た従妹をしっかりと抱き留める]
……ったく、何でそんなに心配かけるんだよ。
急に居なくならないでくれ。
[抱き締める腕に力が籠る]
ももおばちゃー。
[伽矢に抱きついたまま、百華にもほふりと微笑む。]
…ももおばちゃとかやにいちゃ、なにもってるの?
[と、何か入ってるようなタオルの包みを不思議そうにみていた。
うさぎもじっと見つめている。]
司は三人。
後もう一人か。
今までそこに居てそれらしいのは居たか?
お袋は……違うんじゃねぇかな。
あの巫女みたいに躍起になってオレら──憑魔を探そうとはしてねぇ。
/*
むずかちぃよね。
お袋使えそうだから、残してみたくもなって来たんだけど。
二票だけでも礼斗に突っ込んでみるか?
もしかしたらランダムかかるかもしれん。
襲撃は瑞穂一択。
事前示唆が曖昧どころか向こう理解出来てないかも知れないけど。
……。
[礼斗の方に顔を戻した。
無言のままなのは、理解したからか出来なかったからか。
首は傾げていなかったが]
まあ、そうですよね、普通は。
[ゆっくりと、その場に集まった人々を。
9人を数えることになった人々を見回した]
[向こうから駆けてくる二人にちらりと視線を向け、]
……これで9人。
桜花とか言うガキの言ったことが正しいなら、これで全員なのか。
[それはつまり、この中に司も憑魔も、あとなんかもう一人も、がいるということ。]
そっか。
あー、うん。
気付かれる方が珍しいからね、オレは。
相方がいれば、ついでに分かるみたいだけど。
[瑞穂の言葉に苦笑いしつつ答え。
少しだけ遠くを見た]
……?
[瑶子に向けられた視線には、少しだけ首を傾げた]
[従妹に言われてハッとした。
包みは見る人が見れば直ぐに判るもの]
……自衛の手段だよ。
[従妹に理解出来るかは判らなかったが、周囲にも分かるようにはっきりと告げる]
千恵ちゃん……頼むから。
[先の言葉は息子が持っていった]
ああ、これ?
お外はね、怖い人がいっぱいいたでしょう?
うわー!って襲われても怖くないように、お守りよ。
[千恵ちゃんに答えると、
瑞穂ちゃんに台所から包丁を借りてきた事を伝え、礼を言った]
え……?
[雪夜の言葉に、神楽が固まった]
全……員……?
他に、もう、誰も、いない、の?
嘘。
それが、本当なら───。
[神楽が周りの8人を順に見つめた]
───この中に憑魔がいるってことじゃない。
/*
礼斗セットしてみた。
オレらの票が移動しても他の票がにーさんに集中してたらどうにもならんわな…。
だから変えても何ら影響は無い。[微妙に悲しい]
[千恵の呟き、雪夜の言葉が耳に入る]
『司』を還す?
9人?桜花が?
[なにか自分の知らないことが多すぎてよくわからなかった。
『憑魔』が暴れている、だからそれを浄化する必要がある。
自分の中に刻まれた記憶もそう告げている。
そして9人この場にいる人数。今まで他に見た人の姿はなく]
もう私たちだけってこと…?
[推測された言葉を呟く]
ちえ、ひとりじゃないから平気だったよ!
でもみずねえちゃに言われたから、今度から、ちゃんとかやにいちゃに言ってから行くね。
[ぎゅぅとされると気持ちよさそうに目を細め、心配には瑞穂に言った時のようにささやかに主張してから、瑞穂と交わした約束を口にした。]
…じえいのしゅだん?
[暈された言葉には、きょとんとした眼差しを向けるだけ。
うさぎは遠くを見つめていた。]
……これで、全員……?
[雪夜の呟きに、一つ、瞬く。
確かに、人の気配は減ってはいたけれど。
そこまで、とは、思っていなかった]
……だと、したら。
[言葉は、そこから、続かない]
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